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今度あったら、
前回の依頼の数日後、レイナは1人でもできるものを探していた。
依頼の次の日、報酬が届き本屋に行く途中、あるポスターが目に止まった。そのポスターの内容は、魔法士の試験のポスターだった。
気になって検索してみると、魔法士の試験に受かればポーションを作って売り出すことがで来て、その試験は2週間後らしい。
レイナは早速本屋で参考書等を買うと、家で勉強を始めた。
試験には筆記試験と実技試験の2種類があり、実技より筆記の方が点数が高いらしいので、筆記の方を重点的に勉強することにする。
それで暫く参考書の内容を暗記したり異空間を作り出してその中で練習したりしてると、昨日の夜に魔力が尽きそうになるのを感じた。体全体が異様に重かったのだ。
さすがにまずいと思い今日は息抜きで簡単に出来る依頼を探している。
しばらく見ていると、薬草を探すのを手伝って欲しいという依頼があった。
筆記試験にはポーションに使う薬草に関する問題もあるため、依頼をこなしながらそういうのも少しは覚えられるかもしれない。
レイナはそう思い、その依頼を受けた。
依頼当日。指定された住所に行くと、そこにはとても見覚えのある屋敷があった。
「…この間の庭の依頼の場所じゃん」
そう。その屋敷は4日前にレイナ達が庭の手入れをした屋敷だった。
インターホンを押すと、今回はちゃんと老人が玄関まで来た。
「何でも屋です。本日はよろしくお願いします」
「よろしくお願いする」
老人はそう言うと、メモを取り出した。
「このメモに書いてある薬草を頼むよ。場所は案内出来るが、儂だけじゃとても行けない場所だから」
「はい。分かりました」
薬草が生えているの場所には案内できるけど取れないとはどういうことなのだろう?
レイナはそう思いつつも老人について行った。
薬草の生えている場所は遠いらしく、お互いただ歩くだけで無言の時間が続いた。
「あの…お爺さんはポーションとかをお作りになられるんですか?」
沈黙に耐え兼ねて話しかける。
「儂の名前はヒタじゃ。そんなに堅苦しい話し方じゃなくても良い」
「分かりました。ヒタさんは、ポーションとか作ってるんですか?」
レイナが口調を変えてもう一度問うと、ヒタは懐かしむように言った。
「昔は作っていたが、今はただ薬草を集めて売るだけだのぉ。まぁ、その薬草も1人で取りに行くことが出来なくなってしもうたし、この仕事からはそろそろ完全に手を引こうかと思っているよ」
「そうなんですか…」
「そういえば、名前はなんというんじゃ?」
「私は、えっと…本名は明かすことが出来ないんですが、フユと呼んでください」
「フユさんか」
「さんは付けなくても大丈夫です」
「それじゃあ、フユと呼ばせてもらおう。フユは、ポーション作りに興味はあるのか?」
「あります。今、魔法士の試験を受けるために勉強中でして」
「そうか。儂で良ければ筆記試験や実技試験とかも教えられるぞ」
「いいんですか?」
「こう見えても魔法士としては結構優秀だったんじゃ。教えられることは教えるぞ」
「ありがとうございます!」
レイナが驚きと喜びに浸っていると、ヒタの足が止まった。どうやら薬草が生えている場所に着いたようだ。
「ここじゃ」
そこには、目の前に崖が広がっていた。
「?」
岩と崖しかなく、薬草らしきものは見当たらない。
「薬草は、どこに生えているんですか?」
レイナが訊くと、ヒタは崖を指差しながら行った。
「この崖に生えている」
「え???」
はい。最後崖に薬草が生えているというところで終わりました。レイナはどのような感じで薬草を取ろうとするんでしょうね。
ここまで読んでいただきありがとうございましたヾ( ˙꒳˙ )