にこりほのお話ᯤ̣
5話ぐらいになるかな?綺麗な文章を書きたいと思いながら文才がないので中々進みません🙃
完璧ハッピーエンドとはならないかもです。
ハッピーエンドしか読みたくないよって方は他の投稿をご覧下さい。
〜nico side〜
『好きな人 忘れる方法』
何度も検索にかけたそれを、今日も打ち込んでエンターキーを押す。いくら見ても似たような記事ばっかり。
目標を見つけるとか、趣味に没頭するとか、、出来てたらやってるよ!まったく。
「あー、だめだ。」
思考が邪魔をして文字を追うだけの作業になってしまったから、パソコンを閉じて目頭をぎゅっと抑える。
結局は自分次第、分かってるんだけどな。
ぼーっとしていると、机の上にある携帯が通知を知らせ振動した。
やまとからだ。
『また2人でご飯行きませんか?』
よくりほに、絶対やまとは私に気があると冷やかされるけど、こうして何度も会おうとしてくるあたり、本当にそうなんだろう。
正直私は興味がなくて、忙しいから落ち着いたらね、とやんわり断った。
携帯を再び置いたのも束の間、今度は電話がかかってきた。画面を見ればそこには大親友の名前。大親友というか、私の想い人なのだけれど。
「ねぇにし、今から家行っていい?」
挨拶もなしにいつものセリフ。りほは編集に集中できなくなるとすぐに家に来たいと連絡してくる。いつものようにいいよ、待ってるねと伝えて電話を切る。
りほが来ると思うと少しだけやる気が湧いて、再びパソコンに向き合って編集を再開した。
程なくしてインターホンが鳴り、入ってきたりほの手にはいつものエナジードリンクと私の好きなお菓子。
「はい、どーぞ」
「うぉ!まじか、ありがと!」
私の喜ぶ声を聞いて自慢げな顔、こういうところなんだよなぁ。
普段はしっかりしているお姉さん気質だけど、私の前だけで見せてくれる無邪気さに何度心を奪われたことか。
〜riho side〜
買ってきたエナジードリンクとお菓子を渡すととびきりの笑顔でありがとうと言う西を見て、心の中でガッツポーズ。
この笑顔が見たかった。
最近は、あまり元気がないように思っていたから。
「さすがうちの大親友!りほちゃん大好き!」
無邪気にはしゃぐ姿を微笑ましく思うのと同時に、なぜか少しだけ胸がチクチクした。
西は私の大親友。誰にも否定できない事実だ、もちろん私にも。だけど、何かが引っかかるような感じがして、得体の知れない違和感はどんどん無視出来ないものになって行った。
「あんた、その子の事好きなんでしょ」
1週間程前、昔働いていた会社で出会った友達に言われた言葉が蘇ってきて、余計に胸が痛くなった。
そんなわけない。
だって私達は、1番の親友だから。
「りほ、どうした?」
「ん?なんでもない!」
心配そうな声に引き戻されて、慌てて返事をすると、不思議そうに見つめる西と目が合った。
編集しよう、と明るく声をかけて切替える。
なんなんだろう、この気持ち。
忘れなきゃ。
考えすぎたら知りたくもない答えが出てしまいそうだから。
コメント
3件
続きが楽しみ!!復活してまだ全然だから、無理ぜず沢山投稿してってください~!!