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離して遠ざけた手を取って

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離して遠ざけた手を取って

1 - 離して遠ざけた手を取って

♥

2,091

2024年03月10日

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注意事項

・この作品はwrwrd様の二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・軍パロです。

・流血等の表現が含まれます。

・shp×ciの不仲要素が含まれます。

ワンクッション
























────────────

俺はciが嫌いだ。

明るくてうるさくてヘラヘラしてて、見てて太陽のようで眩しい。

なのに、会話が上手くて、幹部になってすぐ外交官になった。

俺とは真逆。

俺には持ってない物を持っている奴。

だから、嫌いだ。

別に、深い意味がある訳では無い。

ただ、嫌いだ。








───────────

俺はshpが嫌いだ。

静かで感情を表にあまり出さず煽りはウザくて、見てて月のようでつまらない。

なのに、戦闘力があって、1つ上なだけなのに、最高戦力のzmと並んでいる。

俺とは真逆。

俺には持ってない物を持っている奴。

だから、嫌いだ。

別に、深い意味がある訳では無い。

ただ、嫌いだ。








─────────────

嫌いなんだ。
















───────────

「おい、ci。そこ俺ん席やからどっか行け。」

「は?先に来たんは俺やろ。お前がどっか行け。」

朝食のプレートを持ちながら、睨み合う。

utに肩を叩かれ、ハッとするが、次にはまた睨む。

「はいはい。僕が間座るからな〜。」

ciとshpの間にutがドスッと座った。

ブツブツと文句を言いながらも、utを挟むようにshpとciが座った。

「…。」

「おい、shp。俺の皿に野菜乗っけんなや。」

「ciこそ、嫌いなやつ残すなや。」

「はいはい。野菜も嫌いなやつも僕の皿置いてな〜。」

ふんっと、顔を逸らしてガツガツ朝食を食べる。

utは呆れながら、目の前に座っているknと喋りだした。

「…いたッ、shpが蹴った!!ほんまさいてー!!」

「最初に蹴ったんはお前やろが。」

「ちゃいますー!!当たっちゃっただけですー!!」

「ほぉか。だったら今のも間違えて当たっただけやったわ。すまんのう。」

「いッた!!はぁ!?!?踏んだやろ!!今踏んだやん!!」

机の下で、2人が蹴り合いをやり始めたので、utが慌てて2人を遠ざける。

knがshpを立たせて、少し離し、tnがciを抑えた。

「もー。なんでそんな喧嘩するんよぉ。居心地悪いやんか。」

「せやでぇ…??utも巻き込んだらアカンやろ?」

「クソ先輩離して下さい。アイツが悪いんすよ。勘違いするような行動を取るから。」

「はぁ!?!?お前こそッ…ん"ッ、tn離して!!」

やれやれと、皆が苦笑した。

これが、W国幹部の日常である。

当たり前の事なのだ。

















───────────

コンコン。

夜中に扉を叩かれ、knは消えかけていた意識が浮上した。

「ふぁい??」

「…っす。」

扉を開けると、shpが立っていた。

部屋に招き入れると、明かりに照らされなんとなく要件が分かった。

shpの頬に、赤い跡が着いていた。

「…また喧嘩したんか。」

「…湿布持ってませんか。」

knは机の引き出しから湿布を取り出し、shpの頬に貼った。

今週はsnが仕事で他国に行っているので、恐らく医務室は行けないのだろう。

「はあ。今回は何があったん??」

「訓練しても無駄なくせに徹夜して訓練しようとするルール違反馬鹿が居ったんで、叱ったんすよ。そしたら逆ギレしてきたんで、腹たって殴りました。」

「…お、おん??」

「そしたら、あいつも反撃してきて、これっす。」

「お前殴ったんか!?!?」

「はい。」

何が悪いのというような顔でこちらを見ているshpにため息を着く。

確かに、ルール違反は悪いし、叱ることは悪くない。

でも、手を出すのは違うだろう。

あと、前半のボロくそ言うのもな。

「まあ、それだけっす。おやすみなさい。」

「…おう。まあ、仲良くしぃよ。」

「嫌です。」

キッパリと断り扉が閉まる。

全くもう。

knはカレンダーをちらりと見た。

そういえばもうすぐciの外交の日か。

…shp、喜びそうだな。
















──────────

コンコン。

「はいどーぞ。」

書類を片付けていると扉を叩かれた。

ゆっくりと開く扉からciがべしょべしょ泣きながらやってきた。

「はぁ…またやったんか。」

「…またやられたぁ。」

ciが抑えている腹を見るために服をめくる。

あらまあ。痣が出来てますねえ。

tnは苦笑して伝えた。

「何してたんよ。」

「…銃の練習してた、そしたら怒られてん。逆ギレしたらこの有様。まあ、俺も仕返しはしたで??」

「このアホぉ。」

ciをソファまで連れていき、貼る意味は無いかもしれないが湿布を貼る。

「でもな、酷かってん。お前は努力しても意味が無い…って。口しか使えないって…。そんなこと言われたら誰だって怒るやんか。」

「せやね。でも、お前夜の訓練はルール違反やで。」

「…そう、やけど。」

「まあ俺は気にせんけどな。ほれ、今日はここで寝てええよ。」

毛布をciの頭にバサッとかける。

「もうすぐ外交やろ。準備しとき。」

ciは不安そうに頷いた。


































────────────

「よろしくお願いします、ci様!今回の外交、護衛に着きました、aです!!」

「よろしくなぁ。なんかあったら頼むわ!!」

護衛に着いてくれる子と挨拶を交し、自室に戻る最中、shpと肩がぶつかった。

「周り見とらんと外交ガバるぞ。」

「し、知っとるよ。黙って。」

「まあ、上手くいくといいなぁ。帰りに襲撃されそー。ci弱いもんなあ。」

「護衛の子おるし。」

「護衛言うても一般兵やん。ははッ、俺お前の護衛だけは勘弁って、grに言ってんねん。」

「…そう。俺今真剣やから…じゃあな。」

つまんないな、とshpが後ろから言うがciは気にせずに自室に戻った。

明日。明日だ。

上手くいくだろうか。いや、大丈夫。

仲が良い国だし、毒とかは無いはずだ。

…。

ガバったらshpにまたボロくそ言われる。

それだけはごめんだ。

鏡の前でにっこりと笑顔を作った。




















───────────

「初めまして、W国幹部のciと申します。」

「初めまして、A国幹部のaaと申します。」

ぺこりと向き合って礼をする。

「こちら、A国で人気の紅茶でございます。お口に合うと良いんですけど…。」

「ああ、大丈夫ですよ!!僕、好き嫌いは無いんで。」

嘘を平気に着きながら、好印象を持たせていく。

それが、ciの戦法だ。

「この紅茶、凄く甘いですね!!僕、甘いの好きなんですよ。」

「そうですか!!それなら、お土産としてどうぞ。」

「ええっ、貰っちゃっていいんですか!!ありがとうございます!!」

嘘だ。

甘いのはあまり好きでは無い。

んもう腹に溜まっていく。うげうげ。

「ところでciさん。護衛の彼、一般兵ですよね。」

「はい。今幹部の護衛は用事でいなくて。」

「…そうですか。ふぅん。」

「はい、ですがA国なので正直安心してますよ。」

「…まあ、随分と舐められたもんだ。」

「…ぁえ?」





ギヂッ


「…か"ッ!?!?」




























─────────────

「ひーまー。」

指でペンを転がしながらshpはブツブツ嘆いた。

こんな時にciが入れば虐めに行けるのになあ。

…ってあれ、なんかciが好きみたいではないか。

shpはそんな自分の考えにイラつき、ペンを机から叩き落とした。

「…ちッ、嫌いやわ、まじで。」

プープー。

インカムが反応したので、何かと思い耳を済ませると、rbの焦った声が響いた。

『ciの反応が消えた!!GPSも壊された!!』

会議室集合のアナウンスがなり、shpは渋々向かった。

ほら見ろ。ガバっただろう。


ドスッと椅子に座り、皆が集まるのを待つ。


「我が幹部のciが捕われた。恐らく、護衛につけた一般兵はスパイだ。」

「嘘やろ…え、どうする??戦闘員は、皆仕事で出かけとるよ…!!」

「…shp行け。」

knが低音で命令した。

「…は?嫌っすけど。」

「shp行け。」

「なんで俺なんすか。クソ先輩が行きゃええやないすか。それに、ut先生も。」

「shp行け。」

ただただそれだけを言い続けるknに、負けてshpははいはいと立ち上がった。

「行けばいいんでしょー。」

「…shp!!」

knがまた名を呼ぶので、振り返る。

「……ciは、お前ん事好きやで。」

「…は??」

「それだけ。行ってこい。」

「…っす。」




















────────────

『恐らく、地下の拷問部屋に居る!!ほんま、気をつけてな!!』

rbの声を聞きながらバイクを走らせる。

こんな時にzmやshoがいたら、自分は行かなくても良いのにな。

そんな事を考えながら。


ダクトに忍び込み、こそこそと地下を目指す。

階段に繋がる場所を見つけ、そこから飛び降りる。

地下はここの階段を降りれば着くのか。

shpは足音を立てないように駆け下りた。


そうして、辿り着いた。

その地面にはciが紐で縛られボロボロになって倒れていた。

「…おーい??雑魚のciくぅーん??」

足で蹴りながら反応を待つ。

…だが、いくら待っても反応がない。

しゃがみこんで、顔を覗き込む。

ciは異様なほどに白い肌で、目を閉じきっていた。

「はぁ、これだから雑魚は。努力も意味無く終わるなんて可哀想〜。」

頬をつねってみる。

「あーあ。騙されちゃうとか幹部失格やん。」

肩を叩いてみる。

「…おい。反応しろや。こっちは迎えに来てやってんぞ。わざわざ。」

鼻を摘んでみる。

「…………。」

身体を起こしてみる。

揺すってみる。

声をかけてみる。

手を握ってみる。

あと…あとは…あとは。


「…おい、ci?」

名を呼んでみる。

「…ぅ"…ッ、くぅ。」

目を小さく開いたciはshpを見た。

「はぁ、ようやくかよ!!ほら、帰るぞ。立てや。そんぐらい出来るやろ。」

支えていた腕をciから離すと、ciはそのまま地面に倒れた。

その衝撃が痛かったのか、ciは声にならない悲鳴を上げた。

「うるさッ…おい!!うるさい!!」

手を振り上げて、叩こうとする。

…が、ぴたりと止まる。

ciはいつもの様にshpを見るのではなく、怯えたようにこちらの様子を伺っていた。

よろよろと壁の方へ後退りし、shpと距離を取った。

それは、完全に拒絶しているようだった。


「…おいっ、お前ほんまに死ぬぞ!!」

「ぁ…ぁぁッ…ぁ、ぁッ~ぁ。」

「ちっ、止血くらいしろや!!」

無理矢理近寄り、出血部を抑える。

ciは暴れてくるが、shpには力で勝てなかった。

「…クソがッ、動くな、血止まらんやろが!!」

「ぁ…ぁぁッ…ぁ、ぁ…」

「…くそッ、くそくそッ、くそがぁ!!」

shpの手が次第に真っ赤になっていく。

「止まれ!!血ぃ、止まれやぁ!!おい!!止まれって!!止まれってば!!」


「止まってぇや…。」













───────────

カチャリ。

頭になにかが押し付けられた。

あっ、銃だ。

shpは冷静に判断した。

腕の中でshpを真っ赤に染めていくciを、守るように抱き締めた。

覚悟を決めた。

shpはふうと息を吐いた。

「…、ほんま大嫌い。」





バンッ。
















────────────

「このクソ先輩。」

振り返ると、敵は倒れていてその上でknがにんまりと笑っていた。

utがciに駆け寄り、止血をする。

医療キットを持っているのですぐだった。

「…はあ、来てたんならはよ助けてくださいよ。」

「いやまあな!!せっかくshpがciを守ってたんやから、見たくなってもうた!!」

「ほんま心無いわ。」

「あるわッ!!」

utがciを抱えて、尋ねた。

「shpくん、その上着借りてもええかな。ciの体温が低すぎるわ。低体温症なってまう。」

「…はぁ、絶対洗濯してくださいよ。」

上着を脱ぎ、ciの被せる。

そんなshpの頭をknが乱暴に撫でた。

「ちょ、ウザイ!!やめろ!!」

「可愛ええやっちゃのう!!このこの!!」

「ちょッ、クソ先輩ッ、やめろっ!!」


「…あ、ci。僕ん事分かるかな。」

そんなutの声にぴたりと止まる。

ciの方を向くと、ciがぼんやりとutを見ていた。

「………ut、せんせ、」

「せやで。良かった、意識戻ったんやな。」

「…ぁ、shp、は、?」

「…shp?shpなら…」

「…おれ、shpにあやまらない、と。やっぱ、言う通り…やったわ。努力、いみなかった。」

そっと、shpが傍にしゃがむ。

「…逆ギレ、しちゃっ、てん。…あやまら、ないと。」

そんなciの頭に手を乗せる。

不器用ながらも頭を撫でた。

「…ほんま、ご、ごめ…ン。」

「…ぁれ、shp、??」

「今まで…ごめ、ん。悪かった。ほんま…。ご、ごめん。」

「あやまんないで…、ごめん、な。」

「…、」

knがshpの肩に手を置き、utがciの頭を撫でた。

「みんなの所戻ろう。待っとるよ。」

「shpも、帰ってからまた話そう。」


「…っす。」

「…うん。」



























─────────────

「…、うざすぎ。」

1週間経っても目を覚まさないciに、shpはイライラしていた。

心音も、弱々しくなんとか生きてる状態らしい。

最後、あんだけ話していたのに。

「おい、shp。そろそろ寝やぁ。」

「クソ先輩…。」

「お前、もう2日は寝てないやろ。」

「…ダメ。ciが起きた時に、ひっぱたいてやるんすよ。俺が。」

knは苦笑して、持ってきた布団をshpに掛けた。

「…え?」

「んな事だろうと思ったわ。どれだけ言っても離れないんやろ、どーせ。」

「…まあ。」

knは間のカーテンを開けて、隣のベットに寝転がった。

「俺暇やし、shpの話し相手にでもなったるわ。」

「…怒られますよ。」

「それはお前もやろ。」

shpはciの傍に置いてある手を握りしめた。

「…。」

「良かったやん。仲直りできて。ほんまは、仲良くなりたかったんやろ??」

「…。別に。」

「素直じゃないなあ。」

「…俺が、憧れている物を持っている癖して、shpが羨ましいだとか、shpと交換したいだとか、それも初対面で言われた時…こいつは自分の凄さを分かってないんだと思った。

ほんま、ずるくて、卑怯で。イライラして。

俺はこいつと仲良くなれないんやって。

…だから、素っ気ない態度とか暴言とかを吐いてた。嫌い、不仲って。…。

ほんまは…どうやったんやろう。

仲良く、なれてたんかな。」

ぽつりと言い終わる。

が、返事は帰ってこなかった。

「…なんなんすか、クソ先輩……。はぁ。」

knはいつの間にか寝ていた。

イラッときたのでカーテンを閉めて、仕切ってやった。

「…俺が、お前を受け入れてたら…仲良かったんかな。」

「…shp。」

その声にハッと見る。

ciがうっすら目を開けていた。

「…あは、やっぱぁ、shpだ…。こえ、でなんとなく。」

「…お前、大丈夫か。今snさん疲れて寝ちゃってて…えっと、何すればええのかな。」

「ここにいて。」

「…え、」

「ふふっ、嫌いな奴の隣にいてよ。くふふっ。それで、許す。」

「…別に許してほしいなんて言ってないけど。」

「くふふっ。」

shpは立ち上がろうとした足を止めて、ゆっくりとまた椅子に座った。

「…くまやば。寝てないの?」

「お前のせいで。」

「えぇ…、俺ぇ、??」

「…弱虫馬鹿野郎がずっと寝とるからや。」

「…。」

shpは自分がまたciの悪口を言ったことにハッとし、俯いてごめんと呟いた。

「くふふっ、なんかやっぱそっちの方がshpっぽいわ!!shpも弱虫になってない???くふふ!!」

「…ふんッ、ほんま目腐ってんな。」

「よぉ言うわ。」

沢山笑い合い、ふうと息を着く。

「やっぱ、その方がshpらしいわ。」

「せやな。そっちの方がええな。」

















──────────

「ci、そこもう少し上。」

「…こう??」

「そう。」

訓練所では、shpとciがよく2人で訓練している姿が見れるようになった。


「いただきまーす!!」

「…野菜、食べてくれん、??」

「ええよ!!じゃあ、不健康なお前にこれあげる!!」

「ん。」

食堂では、仲良くご飯交換をしている姿が見れるようになった。


「shpやで、俺の友達!!」

「……っす。」

城下町では、ciが皆にshpを紹介した回っている姿が見れるようになった。


「ん"ー…ねむ。」

「……ん”、」

「…ぷはッ、阿呆みたいな寝顔やんけ、ci。」

中庭では、shpとciが昼寝している姿が見れるようになった。









最後要らなかったかもしらない😭

この作品はいかがでしたか?

2,091

コメント

12

ユーザー

最高すぎ !! 🫶🤍

ユーザー

最&高っ!!!! 新人組尊い、、、♡

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