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ほしのです➰🌟
なんでも大丈夫な方のみ見てください
irxs 白水 / 水白
死ネタ
nmmn
靴を履いて、鍵は置いて、深い夜の街を歩こうと思った。死んでしまおうと思った。
🤍「水くん?」
🩵「…っ!」
ゝ「なぁに?」
静かな玄関に君の声が一つ揺れた。
昨日話したとき、君は動けるような状態に思えなかった。心臓が跳ねて動悸と冷や汗が止まらなくて、内心とても動揺していた。
🤍「どこ行くん?」
🩵「あ〜…、」
ゝ「散歩!散歩しようかなって」
🤍「えーほんま?」
🩵「…、うん」
🤍「水くんの嘘つき」
🩵「ひど〜笑」
🤍「まあ僕も連れてってや」
🩵「…」
🤍「クソ嫌そうな顔するやん笑」
🩵「でも行けるの?」
🤍「おん。今ならどこでも行けんで」
🩵「嗚呼、そういうこと」
🩵「じゃあ、行こうか」
「この前な、そこら辺に猫がおって」
「あ!あと家のサボテン、やっと咲いてな」
「そういえばボカロPの〜さん!もう〜周年やって」
他愛もない中身のない話。君は話し続けないと苦しいんだろうなと思って、グラグラする頭でなんとか言葉を選んで相槌を打つ。
🤍「なぁ、水くん」
🩵「んー?」
🤍「…死のうとしてたやろ」
どのくらい歩いた頃だろうか。君はそんなことを言い出した。
返す言葉を探すと同時に君の、全てを見透かしてしまいそうなその目が嫌いだったななんて思い出して…自然と乾いた笑いが溢れていた。
そんな返事の言葉を探したなんて言いつつ大した返事はできなかったんだけどね、笑
🩵「あは、白ちゃんはやっぱり勘がいいね。いいなぁ」
🤍「あははやなくて」
🩵「え〜笑」
🤍「水くん!僕も一緒に死なせてや」
🩵「やだ」
🤍「なんでー?」
嗚呼、わかっていたよ。君は、
🩵「白ちゃんは」
ゝ「白ちゃんは、きっと衝動的になってるだけだよ」
🤍「それは水くんもやろ?」
🤍「てか水くんなんか勘違いしてへん?」
🩵「…?」
🤍「躁でも鬱でもなんでもいいんやけど、僕って変わったと思わん?」
ゝ「結局最後に残るのは希死念慮だけやもん」
🩵「たしかに白ちゃんも僕も変わったね」
ゝ「見る影もないほどに…笑」
🤍「やろ?」
🩵「僕たち出会わない方がよかったのかな?」
🤍「そしたらもうとっくにどこかで野垂れ死んでるんやない?笑」
🩵「ふふ、そうかもね」
気づいたら動悸なんかとうに止んでいて、最近で一番穏やかに呼吸をしているようにさえ感じていた。
暗くて明るくて静かでうるさくてぐちゃぐちゃなある屋上。
「本当にいいの?」そんな言葉を言えるほど、聞けるほど強くないんだ。僕らはもうダメになっていた。
🤍「ねぇ見て水くん」
ゝ「ここからの景色ちょー綺麗やで!」
🩵「そうだねぇ、綺麗」
🩵「灯篭の咲く…」
🤍「星の海」
ゝ「…やろ?」
🩵「ひはっ懐かしいね」
目を細めてくしゃっと笑う君がひどく綺麗に見えた。
いつかの好きだった歌を思い出した。そういえば君も好きって言ってたかもな。
それじゃあ、
「またね。」
中学生の頃に妄想してた話ってこともありいつもより痛々しいかも( ^> ̫ < )
憂いをまとった話が好きな人は私みたいにろくでもない人間になっちゃうかもしれないから気をつけてくださいね🎶🎶←
ふぁぼよければお願いします!
読んでくれてありがとうございました!
コメント
2件
ちなみにここで言う好きな曲は「メ リ ュ ー」です!ただ私が好きだっただけです← 大半の人が解釈するものとは真逆に感じるかもしれませんが…