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本格的な暑さの中音楽フェスのリハーサルが始まった。何ヶ月もこのフェスに向けて練習に練習を重ねたローレン達は炎天下の中で弦をかき鳴らし歌声をマイクに乗せる。
D「はい!OKでーす!次の方お願いします」
P「お疲れ様!今日は特に気温が高いので水分補給こまめに取ってください」
🥂「はーい」
🗝「ズゴォォォ」
💧「音やばwもう水無いんだったら俺のあげるよw」
🗝「え!まひぃ?」
イブラヒムはローレンの首元に流れる汗を拭いながら自分の水を差し出す。
ストローを口に咥えたままのローレンはありがたくイブラヒムの水を貰おうとする。そうすると横からひょいっとストローが刺してある冷えたペットボトルがローレンの頬を刺激する。
🗝「?!」
🎲「まだ何本もストックあるんで」
💧「……」
🗝「おぉ!気が利く!くっさんいいお嫁さんになれそう!」
ローレンは葛葉からペットボトルを貰いストローに口を付ける。
🥂「ローレンが葛葉貰うの?」
🗝「ま、俺以外居ないよね笑!」
🥂「余裕だぁ〜」
💧「どう考えても逆でしょ」
ローレンはイブラヒムに寄りかかりながら水分を補給する。
P「葛葉君、そこの機材運びお願い」
🎲「了解でーす」
そう今くっさんは俺達が出るフェスのスタッフとしてアルバイトの最中だ。
フェススタッフの人員不足が続いており、家庭教師のバイトしかしていない葛葉はあっさりと承諾をした。
ローレンは一緒に仕事が出来てラッキー。と思っていた矢先、お昼休憩に入ると葛葉が女性出演者にナンパされているところをローレンは発見する。 名前も顔をも覚えたからな。と唐揚げ弁当の白米を頬張っていると横にいるnqrseから赤ペンで修正された楽譜を突き出される。
🗝「…ん?」
🍥「ここはもっと肩の力抜いて」
イントロパートに指を差し、nqrseが指示を入れる。
🥂「お?原曲者から直の修正だ!」
不破湊は唐揚げを頬張りながら様子を伺っている。
💧「贅沢だ〜」
🍥「ラップパートは少々音、早取りになっても良いから」
🍥「…ローレン?聞いてる?」
ずっと下を向いているローレンの顎を持ち、こちらを向かせると、室内にしては火照り過ぎている顔がnqrseを見つめる。
ローレンは異常なほど汗をかいており、腕を掴むと汗が冷えて冷たくなっていた。
するとガタッとnqrseの胸に雪崩込むように倒れ、ローレンは力を無くしていた。
💧「っろれ!?」
🥂「ローレン、?!」
nqrseはローレンの薄い身体を支える。
うっすらとローレンの目の下には隈が出来ていることにnqrseは気づいていた。
🍥(絶対夜遅くまで勉強してただろ…)
🍥「ローレンは救護室に連れていくから、2人はちゃんと食べて先ステージ戻ってて」
nqrseはローレンをおぶって医務室へと向かった。
医務室に着きローレンはベットの上で2時間ほど気絶しているように眠っている。医者からは睡眠不足を指摘され、一時的に調子が悪くなっているだけのようだ。
🍥(起きた時のためになんか買ってくるか)
席を立とうとしたその時、寝ているはずのローレンに掌を掴まれる。
🗝「く…さん。」
どうやら恋人と俺を間違えているらしい。
服の隙間から見えるキスマを見つけたり見つけなかったりしながら、nqrseは解こうと思えば簡単に手放せるその手を離せなかった。
🗝「おれ、嫉妬してばっかりだ…」
🗝「くっさんが俺の事、どう思ってくれてるかなんて嫌っていうほど分かりきってるのに」
ローレンはふわふわとする頭でズキズキするような心の内を放ったわがままは葛葉に伝わっているだろうか。視線を動かし葛葉の顔を覗き込もうとする。
🗝「…えっ」
🗝「あ…えとごめん。今の忘れて」
ローレンは真っ赤になった目を恥ずかしそうに布団に押し付ける。
🍥「…俺にすれば良いじゃん」
🗝「…?」
🍥「俺だったらローレンに辛い思いなんてさせない」
🍥「絶対」
そう言いローレンの涙をnqrseが拭う。
ローレンの思考が止まる。
嘘を言っているようには見えなかった。
ローレンはぼんやりする頭で思考を巡らせに巡らせる。
するとベッドを囲っているカーテンが勢いよくシャッと音を立てた。