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総司side
僕達が前川邸の方へ向かうと、不意に背後からあの人達の声がした。僕達は振り返ってみると、怒りを露《あら》わにしていた鬼副長の姿が見えた。
土方「おいてめぇら、何処に行ったかと思えばそんなところにいたのか!💢ちゃんと後に着いて来いと言っただろが!💢」
五条・風香「あ!💦・あ…。💦」
鬼副長の怒声に気付いた悟君と風香ちゃんは吃驚していたが、悠仁君達が背後から来ていないことと、前川邸の近くにいる悠仁君達の元へ行くつもりのことを話した。先に土方さんに謝ったのは風香ちゃんだった。
風香「す、すみません土方さん!これには理由がありまして…。💦」
風香ちゃんは一回土方さんを落ち着かせ、一緒に着いてきていた筈の悠仁君達が居なくなってしまったことを話した。勿論、それを聞いた土方さんは眉間に皺を寄せた。
土方「はあ!?ったく、あの三人はめんどくせぇ奴らだな。💢此方側の身にもなってほしいくれぇだよ。💢」
五条「ま、まあ、副長さん、僕達がちゃんと見ていなかったのも悪いからさ。💦」
風香「そうですよ、私が悪いということもありますから。💦」
悟君達は土方さんの機嫌を落ち着かせ、悠仁君達を探すことを優先とした。悟君達の話を聞いた土方さんは一旦冷静になり、何処に行ったのかを聞いた。
土方「ああ、そうだな。んで、三人は一体何処に行ったか分かるか?」
風香「えっと、非常に言いにくいのですが、三人は前川邸の中に入りました…。💦」
土方「はあ!?💦」
風香ちゃんの言葉を聞いた土方さんは、また眉間に皺を寄せた。今度は、悟君が土方さんの機嫌を落ち着かせた。
五条「まあまあ、副長さん、僕が悪いのもあるからさ。💦」
土方「あ、ああ、そうだな。💦で、誰からそのことを聞いたんだ?」
五条・風香「総司だよ。・総司さんです。(๑ー̀ωー́)」
悟君と風香ちゃんは土方さんにまた長い尋問をされるのが嫌だったのか即答した。てか、何なのさその悟君達の顔。w
悟君達から聞いた土方さんは、直ぐに目を見開いた後、僕に怒って来た。相変わらず土方さんは怖いな。流石鬼副長だよ。wでも僕、こういうものは慣れてるからさ。でも、僕にとってこの叱責の時間が嫌いだった。だけど、土方さんの叱責と比べて僕が一番嫌いだったのは芹澤鴨《あの人》の方だからね。
土方さんは僕を叱った後、悠仁君達の居る前川邸へと向かった。そして、土方さんは独り言かのように一言呟いた。
土方「ったく、あれだけ忠告しといて俺と近藤さんに気付かねぇと思ったら大間違いだが、まあ俺の責任でもあるか…。」
五条・風香(小声)(え?・ゑ?)
突然の土方さんの独り言で悟君と風香ちゃんは土方さんに聞こえない声で驚いた声を出した。しかし、面倒見がよく何時でも冷静沈着な土方さんには悟君達の声が聞こえていたらしく、直ぐに悟君達の方を向いた。
土方「何だ? 」
五条「ううん、何でもないよ、副長さん。💦」
風香「私も同じく何でもありません。」
土方「そ、そうか。💦」
悟君達から何でもないと言われた土方さんは、少しだけ冷や汗を浮かべ、前を向いて歩き出した。次に、風香ちゃんが土方さんの束ねている長い髪が気になったのか、彼に気付かれないように歩き乍少しだけ背伸びをした。風香ちゃん、それだと完全に変に見られるよ。w
風香ちゃんの行動に気付いた悟君は、土方さんの髪を見ていた風香ちゃんを右腕で引き剥がした。まるで、自分以外の他の異性と一緒にいては駄目というような感じだった。でも、珍しいな。悟君が異性の風香ちゃんに対してそんな事をするなんてさ。僕が幼い頃に、「俺は恋なんて興味無い!」だなんて言ってたのにね。僕は悟君達の後ろに着いていき乍そう思っていた。