テラーノベル
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side:❤️
ガチャガチャと煩い大通り
街灯の光が視界を乱反射していた
頭上からは居酒屋の派手なネオンの明かりと反響し合う騒音
友人宅で散々遊んだ帰り道
そいつの家は随分と大きな繁華街の近くに位置している
帰宅ルートはどうしてもこの喧しい通りを突っ切らなければならなかった
路上に溢れかえる甲高い笑い声や、ドブの臭いに混ざる安っぽい酒の匂い
五月蝿くて堪らない熱気から逃げるように視線を下に落としながら歩いた
視界の端で揺れる酔っ払いたちを慎重に避けていく
ドンッ、と視界が揺れた
❤️「っと、うおっ」
曲がり角の陰から現れた大柄な影を避けきれず、肩が勢いよくぶつかった
❤️「すみません」
刺激しないように短く謝罪だけを口にしてすぐに通り抜ようとした
しかし、相手は薄笑いを浮かべてこちらを見下ろしてきた
「お、なんだなんだ? 可愛い顔してんじゃ〜ん!許してやるからさぁ、俺とイイコトしようよ♡」
気前よく許されたかと思えば、露骨で気味の悪い視線が全身をなめ回す
突拍子もない変態発言に身の毛がよだつ
❤️「いや、結構です。急いでるので」
「固いこと言うなよぉ〜!俺結構上手いって言われるからさー、安心して?♡」
全力で拒絶し、脇を抜けようとした
しかし、断れば断るほど男のテンションは上がるばかりだった
逃げ道を塞ぐように立たたずむ大きな身体
「ッチ、てめぇ舐めてんなよ?」
一変した雰囲気に驚く間もなく、路地裏に連れ込まれた
ズンッッ!
❤️「うぐっ……があっ!!」
助けを求める前に腹部を殴られ息が止まる
四肢を押さえつけられ強引に服を脱がされそうになった
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!
藻掻いても暖簾に腕押しで効果がない
這い回る気色の悪い手つきに吐きそうだ
勝手な欲を押し付けてくる理不尽な態度に喉の奥が引きつる
誰か、助けてくれっ………!!!
汚らわしい手が下腹部より更に下を触れようとした瞬間
「何をされているんですか?」
男が振り返った先にいた人は長い緑髪を靡かせながらスマホをこちらに構えていた
緑頭だった
ピコン、と軽快な電子音がスマホから鳴る
💚「今すぐ離して下さい。警察に突き出しますよ」
凍るように冷たい声で男を威圧する姿に、俺さえも身が震える
しかし、威嚇された男が取った行動は予測もできなかった
❤️「あがっ!?」
「その動画を消せ!!!こいつがどうなってもいいのかぁああ!!!!」
💚「!?」
酔いが最悪の形で回ったらしく激昂する
俺の首を絞め、どこから取り出したのかカッターナイフを緑頭に向ける
「消せっつってんだろぉが、あ゛ぁ!?聞こえてんのかよぉお゛!!?」
こんな路地裏の奥でなければこのジジイの大声で他の助けが来そうなのだが
まずいな、母親が癇癪を起こしているときとよく似ている
こういうやつは勝手に消沈しない限り収まらない
それならば………っ
❤️「お゛ぃ!にぃッ、げろ゛…!!」
可能な限りの全力で叫ぶ
少なくとも助けてくれようとしたこいつを巻き込む訳にはいかない
持ち合わせていた僅かな力を振り絞る
💚「………」
なんでこいつ逃げねぇんだよ…!
更に身動きが取れなくなる
脳に供給される酸素量が足りない
視界が霞む
どうしたらっ………!
コメント
4件
え………好き
めっちゃ良かったです(*^^*)続き気になる(っ ॑꒳ ॑c)ゆっくりでいいのでいつか続き待ってます(*^^*)
すちくんナイスすぎるっ まじでクソジジイてめぇ覚えてろよ(口悪くてごめんなさい
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君 だけ の 毒