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MAKO
悪夢とそれに伴う不眠から解放された🌸は数日好きなだけ眠り、ようやくダメージが回復してきた。
落ちていた体力を取り戻すべくハナマル達に🌼を預けてフェネスとラトに着いてきてもらい、森まで軽いランニングをしに行くことにした。
🌸は妖精たちの祝福のお陰で始めて来る森の中でも何となく方向や何があるのかなどを感じ取れたため、2人には大層驚かれた。
泉の近くまでゆっくりと走り、そこで休憩することにした。
フェネスが持ってきてくれていたシートの上に座り、3人で水分補給をしてロノが持たせてくれたクッキーを齧る。
🌸『!おいしい・・・!』
「美味しいですね!」
「・・・パセリが少ないですね・・・」
ラトはパセリ入りのクッキーを食べていたが、物足りなさそうな顔をしていた。
泉を眺めて休憩していると、妖精たちの気配が急に消えた。
🌸『え!?』
「!」
ラトと🌸が驚いて回りを見回すと辺りが一瞬で濃い霧に覆われ、霧が晴れると🌸の姿が消えていた。
🌸は霧が晴れると不思議な場所に来ていた。
小さなお社と小さな鳥居のある、こじんまりとした神社のようだった。
🌸『・・・あれ、ここって・・・』
🌸は実家の近所にあった神社にそっくりなことに気がついた。
そこはかつて家に入れてもらえない日によく通っていた場所であり、冬でも風がなくてそこそこ温かく、夏は日差しが届かなくてひんやりとしていて過ごしやすかった、お気に入りの場所であった。
🌸『どうして?・・・フェネスさんとラト君は!?』
一緒に居たはずの執事たちが居ないことに気づいて焦ると、何処からか不思議な声が聞こえてきた。
[・・・おお、久しいのぉ。童]
声はどうやら社の中から聞こえているようだ。
🌸は怖くなって動けなくなってしまう。
声の主は🌸のそんな様子を見て、再び声を掛けてくる。
[おいで、童。社の中に入りなさい。
大丈夫、すぐに泉に帰してやるから]
🌸は恐る恐る社の扉に手をかけた。
その瞬間、眩しい光に包まれて耐えきれずに目を閉じた。
目を開くと、広い和室の中であった。
奥には御簾のかかった一段高い部屋があり、そこに数人分の影が見えた。
真ん中の人が御簾に近づき、🌸に声を掛けた。
[近う寄れ]
🌸『・・・はい』
先ほどの声の主だと分かり、若干警戒しながら御簾に近づいていった。
1畳分ほどの距離になるとそこで止まって座るように言われた。
🌸が正座をすると影達は小さく囁き合い、先程の影が話し始めた。
[急に呼び立てて申し訳なかった。
火急の用であったから許せ]
🌸『は、はい・・・』
[童、お前はよく社で夜を明かしていたな?
そこの社に祀られていたのが私で、ここに居る者たちは私の知り合いだ。
お前はどんな事があっても清らかな心のままここまで成長した。
これはそんなお前への贈り物だ。
これまでの褒美と思って遠慮なく受け取りなさい]
御簾の中から膳がひとりでに動いて出てきた。
膳の上には5つの御守りが載っていた。
[その御守りを常に側に置け。
それは我らの力の欠片を入れている特別な御守りだ。
困ったときはどれでも良いから御守りに祈りなさい。
これから色々と大変なことも起こるだろうが、我らへを信ずれば自ずと良い方向に行くだろう。
これからのお前の人生が明るく満たされたものになることを祈っているぞ]
🌸『あ、ありがとうございます・・・』
🌸は御守りを全て受け取り、そっと胸に抱きしめて礼を言った。
影達はその言葉に満足そうに頷いた。
[さあ、もう戻りなさい]
その言葉が聞こえた瞬間、🌸は泉のシートの上に座っていた。
「!主様!良かった・・・」
「主様!どこに行っていたのですか?」
フェネスとラトが🌸に駆け寄ってくる。
その2人の身体の周りに煙のような何かが見える。
煙は緑色と赤が混じっていて、ラトに抱きしめられるとラトの感情がそのまま🌸の頭に流れ込んできた。
強い心配と不安、そして少しの苛立ち。
フェネスも後ろから抱きついてきたので、不安の強い心配の感情が流れ込んでくる。
緑が殆どのフェネスと赤が差し色のように入っているラトの感情の違いから、緑が不安や心配、赤が怒りの感情を表しているようだと分かった。
🌸『心配かけてごめんなさい・・・
私は大丈夫だから、ね?』
そう言ってらとの背中に手を回して慰めると、ラトは恨めしげな声でどこに言っていたのか問うてきた。
🌸『えっと・・・神様たちに呼ばれてね、家の近くのお社で御守りを貰ったの』
「え!?元の世界に戻っていらっしゃったんですか!?」
フェネスから嫌悪と警戒の感情が流れ込み、ラトからは強い怒りの感情が流れ込む。
🌸『っぅ・・・』
あまりに強い感情が流れ込んでくるので息が苦しくなり、ラトの服を強く握り込んだ。
その瞬間、強い不安と心配、そして少しの安心感が流れ込んできた。
少し楽になって安心感を感じているらしいフェネスを振り返った。
🌸『フェネス・・・?』
「す、すみません・・・何事もなくこちらの世界に戻ってきてくださったなら良いんです・・・
でも、もう勝手に居なくならないで下さい・・・
すごく・・・心配しました・・・」
🌸はラトから手を離してフェネスに抱きついた。
🌸『うん・・・ごめんなさい。もうこんなことは無いと思うから・・・』
その後、執事たちを観察して煙の色と感情が結びついていることが分かった。
また、🌼の煙の色で何故泣いているのか分かりやすくなり、世話がうんと楽になった。
そして、身体に触れるとその人の感情をそのまま感じることができ、御守りにもう少し感じ方を弱くしてほしいとお願いしたところ、苦しくなるほどの感情が流れ込んでくることは無くなった。
しかし、その分遠くからでも何処に誰が居るという気配を感じることができるようになり、近くにいる人の感情は何となく読めるようになった。
執事たちはいつもオレンジ、黄色、黄緑あたりの煙を纏って🌸達に接してくれている。
それが🌸には心地よく、近くにいると信頼してくれている、愛されている、関心を持ってくれている、と感じることができて嬉しかった。
🌸は執事達に頼み事をしたりするのを遠慮していたが、小さなことでも頼るとぶわりと喜びの感情を見せてくれる執事達の煙のお陰で、気軽に執事達に相談や頼み事をするようになった。
安心して自分たちを頼ってくれる🌸に執事たちは大変喜び、今まで以上に精力的に奉仕をするようになった。
ただ、恋愛的な好意であったりやや歪んだり大きすぎる愛情を抱いている執事たちはそんな感情も筒抜けであることを知らず、たまに主が急に照れたりびっくりしたりするのを不思議に思うのだった。
コメント
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おお、神様からの御守りゲットだね!!🌸✨ 妖精たちの気配が消えた後、一瞬で実家近くの神社に飛ばされる展開、めっちゃファンタジーでワクワクしたよ〜! あと、執事たちの感情が煙の色で見えるようになったの、めちゃ便利だけど逆にラトの怒りとか筒抜けでちょっと複雑そう(笑) でも、それをきっかけに🌸が頼りやすくなったの、めっちゃ良い関係性だと思う! ついでに恋愛感情バレバレなのに気づいてない執事たちのギャップもエモい…続き気になる〜!💕