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MAKO
〔ここ〜?〕〔ここだよ!〕
〔ほら、Devilってかいてある〕
〔ほんとだ〜!〕
デビルズパレスの入口で大悪魔の使い魔のチビ悪魔達が騒いでいた。
大悪魔に願いを届けた人間は妹を助けてほしいと言っていたらしい。
その妹はデビルズパレスで悪魔執事の主となっているらしく、大悪魔は面白がってチビ悪魔達を派遣したのだ。
チビ悪魔達は人間の気配を探り、ベビーベッドの中でぬいぐるみ遊びをしている赤ん坊を見つけた。
〔わ〜!あかちゃんだよ!〕
〔かわいい〜!〕
〔きっと、このこだね!〕
チビ悪魔たちは玩具を持ち上げて赤ん坊の気を引く。
〔あかちゃ〜ん!がらからだよ〜〕
〔ボールのほうがいいよね〜?〕
〔ほらほら、おにんぎょうさんであそぼうよ〕
🌼『きゃーっ!!』
🌼は嬉しそうに動くおもちゃたちを追いかけ始めた。
チビ悪魔たちは夢中で可愛らしい赤ん坊と遊んだ。
🌼はしばらくすると腹が減って泣き出した。
🌼『ふえっ、ぅえええええぇぇぇえっ、ぇえええん、ふええええぇぇぇっ!』
〔え!?ないちゃった!〕
〔どうしよう〜・・・〕
〔なにかしちゃったかなぁ・・・ぐすっ〕
チビ悪魔達がパニックになっていると、ミルクを持ったハウレスが駆け込んできた。
「お待たせしてすみません!ミルクをお持ちしまし・・・」
ハウレスは玩具を抱えて泣いているチビ悪魔達を見て驚いた。
「は!?な、何があった・・・?」
〔あ!あくましつじ〜!〕
〔あかちゃんないちゃった〜〕
〔ボクたちなにかしちゃった!?〕
〔うえええん!〕
ハウレスは何となく状況を把握してチビ悪魔たちを慰めた。
「あぁ・・・お腹が空いていらっしゃるだけだ。心配ない」
〔ほんと!?〕
ハウレスは🌼を抱っこしてミルクを飲ませる。
🌼は勢いよくミルクに吸い付き、ゴクゴクと飲み始めた。
〔ほあ・・・〕
〔のんでる〜〕
〔おなかすいてたんだね〜〕
〔よかったぁ・・・〕
チビ悪魔達はホッとしたように🌼を見つめた。
「・・・ところで、お前達はどうしてここに?契約していない悪魔が来たなんて聞いたことが無いんだが・・・」
〔あ、そうなの!〕
〔ニンゲンが悪魔様におねがいしたの〕
〔あくましつじのアルジをたすけてって〕
〔このこがアルジ〜?〕
「助けて・・・だと?」
ハウレスは一部の貴族や街の人間が主を使い捨ての駒のように見ていることは知っていた。
しかし、それを助けてほしいと願うような人間に心当たりが無いのだ。
必死に可能性の有りそうな人物を探していると、ボスキが部屋に入ってきた。
「おい、ハウレス・・・お前お湯も沸かせないのはどうにかなんねぇのかよ・・・?」
ボスキもチビ悪魔の存在に驚き、入口で固まる。
「ボスキ・・・悪い・・・
あ、そうだ、主様を助けてほしいと願った人間が居るらしいんだが、心当たりはないか?」
「あ?そんなん居るわけ・・・
いや、そう言えば・・・ミヤジさんがそんなこと言ってたような・・・」
2人は🌼の背中をトントンしながらミヤジに話を聞きに行くことにした。
「・・・という訳でその人間について知っているかもと思いまして」
「そうなんだね・・・
願ったのは主様のお兄様だよ。
・・・それにしても、妖精と悪魔・・・それも妖精王直属の妖精と大悪魔の使い魔に願うなんて、変なことをするね・・・」
「確かに・・・普通は魔力の質の似ているものに祈るはずですよね・・・」
「そんだけ切羽詰まってたってことか?」
3人は不思議なこともあるものだ、と首を傾げていた。
とりあえずチビ悪魔は🌼の遊び相手としてデビルズパレスに留まることになった。
しかし、おもちゃやおやつの取り合いをしたり、執事達の私物を変な所に隠したり、つまみ食いをしたりとちょっとしたイタズラばかりするので契約で縛ってしまおうかと脅されて大人しくなった。
しかし、チビ悪魔たちは優しくしてくれるしおやつも分けてくれる🌸をひどく気に入り、悪意を持って近づいてくる人間を見つけるとすぐに執事達に知らせてくれるようになったので、意外とお役立ちだった。
これからもよろしく、と執事達にお菓子を献上されてご満悦なチビ悪魔は気合を入れて悪意から🌸を守るのだった。
コメント
1件
あらためて読み終えたよ〜🌸 第14話、チビ悪魔たちが赤ちゃんの🌼と遊ぶ姿がめっちゃ可愛くて癒しが爆発してた😭💕 お腹すいて泣いちゃったところをハウレスがミルクでフォローする流れもほっこりしたし、ボスキとの軽い掛け合いも好き!「お前お湯も沸かせねぇのかよ」ってツッコミに笑っちゃった😂 最後、チビ悪魔たちがイタズラしつつも執事たちに認められて🌸を守る存在になる展開、じんわり温かくなったよ…!MAKOさん、今回も素敵なエピソードありがとうございます🌸