中学2年生になった
紗良ちゃんは喧嘩した子達とクラスが同じになってしまったから嫌がっていた
だが話し合いをしたみたいだった
上手くいかなかったようで紗良ちゃんは部活に来なくなった 退部した訳じゃないようだ
私はやっと平穏な日々が帰ってくると思った
だがそれも違った
恵那ちゃんと胡桃ちゃんが前の席でずっと喋っていて私には帰る時以外見向きもしない
そうだった、思い出した
紗良ちゃんが来る前もこうだった
紗良ちゃんが居たから忘れていた なんて皮肉なんだろう
あの後、胡桃と友達になれたと思った後、嬉しかったけど会話になかなか入れて貰えなかったんだ
もう私はどうしたらいいか分からなかった
2人に私も見て欲しくて必死に気を使って、優しくして、入ったら気まずくなるのに頑張って話しかけて、なのに無駄だった
もう嫌だ 誰も私を見てくれない
必要としない
生きていても意味が無い
部活から帰って来て椅子に座る
飛び降りるのが怖いなら切ればいいんだ
私はカッターを取り出して自分の手首に当てる
今まで怖くてやった事がなかったけどもうどうでもよかった
力を入れてカッターを横に引くと切ったあとが残る
真っ赤な血が染み出してきて、切れたのがよく分かった
その痕を見ていると不思議と落ち着いて、慰めてくれているような気がした
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!