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4話です。今回も楽しんでいただけるよう頑張りたいと思います。では、楽しんで!
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青視点
桃君は半分くらい食べたところで袋を元に戻し始めた。
桃「残りは家で食べさせていただきますね」
青「うん、あ!そうだ、その、さ」
勇気を出して僕はこの言葉を言えるだろうか。連絡先交換してくださいって。桃君は僕なんかと連絡先交換したいとか思っていないだろうけど少しだけでもちょっとだけでも、優越感に浸りたかった。桃君、連絡先交換しよ?と言いたいことを頭の中で唱える。何回も何回も、確実に噛まずに言えるように。桃君と関わりたいと思うことは罪なことなのだろうか。でもみんなだってすきな人と連絡先の交換くらいは当たり前かのようにしている。だから僕も、別にいいよね?そう自分に言い聞かせて、よしっ!と小さい小さい桃君にすら聞こえない声でつぶやく。
桃「どうしたんですか?青先輩。」
よし、今だ、今しかチャンスはしばらく来ない。言うんだ青。自分を信じろ、
青「連絡先、交換しよ、!」
いっ言えたぁ、!
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桃視点
夢を見ているのか?青先輩から連絡先交換しようって言われちゃった!嬉しい、嬉しい嬉しい嬉しい!青先輩から俺を求めてくれた、そう思うとどんどん喜びが俺の胸に広がる 。え、待ってほんとにこれは現実?嬉しすぎて当分これは本当だと自覚できないだろう。でも、ほんとに夢でもいいから、いつか青先輩に好きって言ってもらえる日が来るといいな。そうぜったいに現実にならないようなことを願った。
桃「いいですよ笑俺も交換したいと思ってましたし」
そう少し喜びを隠しながら言う。ほんとはすごく嬉しい、心臓が爆発しそうなどの感情を出してしまったら青先輩に嫌われちゃうんだろうな、そう思って少しだけ心の中でしょんぼりしたのであった。俺ってどうしてすぐマイナス思考になってしまうんだろう、この片思いはずっと続いて、俺たちが結ばれるという運命は存在しないのだ。だいたい今俺が生きてるこの世界は夢物語なんかじゃない。ただのつまらない現実。恋愛漫画みたいな展開には絶対になれないのだ。でも一度だけでも、ちょっとだけでもいいから、好きな人とは両想いになってみたいものだ。そういえば俺、小学生のころに誰かに片思いをしていた気がする。
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン(予鈴なんだお☆)
誰だったっけな、そう考えていたら予鈴がなってしまった。
桃「あ、もう予鈴なっちゃいましたね。さっさと交換して教室行きましょうか」
青「うん、はい、QRコード読み取って」
桃「いけました!またあとで連絡しますね。」
青「うん、!ありがとね、じゃ、頑張って!」
桃「ありがとうございます。先輩も!」
そう言って俺らは各自教室に向かった。今日一緒に帰れるか聞いてみようかな、先輩にこれからたくさん会えたらいいな。なんか、連絡先交換できただけで付き合ってるみたいで嬉しい。って、それは思いすぎか笑先輩にとっては連絡先の一つや二つくらいどうってことないんだろうな。先輩って、連絡先何人と交換してんだろ、俺って何番目なのかな。先輩は俺のことただの後輩って思われてるんだろうな、なんかちょっぴり悲しいな。
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青視点
青「、、ん」
すっすーっと音を立ててノートをとる。そしてしまいには桃君の連絡先をゲットしたことを思い出して顔をうずめながらにやにやする。変態かよ僕は。そう内心ツッコミながらも嬉しさのあまり音を立てないように気を付けながら足をバタバタする。やったやったやったやった!!嬉しい嬉しい!やっぱ桃君のこと好きなんかな、いや、だめだだめだ!僕にはもも君がいるんだから!でも、今どこに住んでるのも、どこの学校に行ってるのも、全然わからない。僕ともも君は一歳差だ。もも君の方が下。だから今年僕の高校に入ってこないかなって期待してたのに来たのは性名一緒の桃君。共通点といえば髪の色と目の色くらい。雰囲気も身長も声も違う。雰囲気は活発って感じの子で、桃君は大人しめ。身長は僕の方が上だったのに桃君は僕より上。声だって高めだった、なのに桃君は超絶イケボだし。全然違う。何なら正反対まである。そんな桃君は笑い方とか笑った顔とかはなんだかもも君に似てるかも。優しいところもそっくりだし。今こう二人の違いを並べてみたけど、身長も雰囲気も声も、思春期になったら変わるものだ。じゃあほんとに同一人物の可能性もあるってこと?そうだったら嬉しすぎる!でもぉ、んん~、なんかしっくりくるところもあればしっくりこないところもあるし、
青「同一人物じゃないか、」
そう小さい声で呟いて、ちょっとしょげた僕であった。帰り一緒帰れるか誘ってみようかな。小学校の事とかね、ちょっと聞いてみたいかも。その時少しだけシャーペンを持つ僕の手に力が入った。
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スクロールお疲れ様でした。よかったらフォロー、コメント、いいねしていってくださーい!わー!どんどん愛花音の欲は膨らんでいきますよ、それで表紙をちゃんとしたのに変えました!デジタル描けないのでアナログですが許していただきたい。これからもたくさん読んでいってください!ではまた次の物語で。バイちゃ☆