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タイトル:「猫神(びょうしん)の街」
昭和の終わり頃――
工場の煙とネオンが混じる街・紅鋼市(べにがねし)。
この街では、不良同士の縄張り争いが日常だった。
だが一部の者だけが知っている。
“ケンカの強さ”とは別の力を持つ者がいることを。
登場人物
阿部 孝(あべ たかし)25歳
喧嘩無敗。無口で短気だが仲間思い。
能力:猫化の動物を引きつける体質。野良猫や獣が自然と集まる。
阿部 操(あべ みさお)27歳
孝の恋人。気が強くて面倒見がいい。
能力なしだが度胸は本物。
白銀 迅(しろがね じん)25歳
孝の悪友。陽気で頭の回転が速い。
能力:ダンゴムシと話せる(情報収集に強い)。
白銀 大地(しろがね だいち)24歳
迅の弟。正義のヒーローを本気で目指している。
能力:無くした物の場所が直感でわかる。
第1話「黒猫のたまり場」
夕暮れの商店街。シャッターが半分閉まった通りで、不良グループが一人の男を囲んでいた。
「オイ孝! 今日でこの通りは俺らの縄張りだ」
リーダー格の男が鉄パイプを肩に乗せる。
阿部孝は、壁にもたれたまま煙草を指で回していた。
「縄張りってのはな、強い方が決めるもんだろ」
その一言で空気が凍る。
次の瞬間、孝は一気に間合いを詰めた。
動きは速く、無駄がない。数秒で勝負は終わった。
倒れた連中の向こうから、黒猫が一匹歩いてくる。
さらに二匹、三匹……気づけば十匹以上。
「また集めてんなぁ」
後ろから笑い声。
迅がしゃがみ込んで地面を見る。
「今、ダンゴムシ情報によると、裏通りに別の連中が潜んでるってさ」
「虫ネットワークかよ……」
そこへ操が現れ、孝の後頭部を軽くはたいた。
「アンタまた騒ぎ起こしたでしょ」
「向こうが来た」
「結果は同じ!」
そのやり取りを、大地が目を輝かせて見ていた。
「やっぱり兄貴たち、ヒーローみたいだ」
「違うぞ」迅が言う。
「俺らはただの不良だ」
その時、猫たちが一斉に同じ方向を見る。
路地の奥――
黒い特攻服の集団が立っていた。
胸には見慣れない刺繍。
『獣王連』
街に新しい勢力が入ってきた合図だった。
孝は煙草を踏み消した。
「……面倒なのが来たな」
猫たちが、低く鳴いた。
ご視聴ありがとうございます!!
初めてなので誤字等あるかもしれません
なのでコメントに書いて頂くと幸いです!
続きが出ると思いますのでそちらもよろしく
お願いします!!!