注意⚠️
これはあったかもしれないifルート
200話記念
没。書いてみたらダメだったけど時間ないからこれを上げます
お遊び要素強め
小説のmmmr×ifルートmmmr
キャラ崩壊もちろんあり
それでも酔い方⤵︎ ⤵︎
──────いえ視点──────
「…はッッ!?」
「…?」
俺は思わずそんな声をあげてしまう。
しかし、無理はないだろう。だって──────自分と全く同じ姿の男が目の前できょとんとした表情で見つめていたからだ。
しかし、少し違うところがある。片目を前髪で多い、和風な服装。そして頭に湯呑みを乗せている。そして───
「ッガハッッ!!」
「なんのつもり?お前。わざわざ俺の真似なんてして。」
そう言って、先程までの穏やかな雰囲気が一転、そいつは得体の知れない『???』をだす。黒い触手のような見た目だが、それはノイズがかかっていて、はっきりと見ることはできなかった。
ザシュッ
そんな触手を一刀両断するのは、いつものめめさんだった。しかし、その顔には微かな動揺がみてとれる。
「へぇ。俺の【─】切れたん?それはすごいなぁ。初めてだわ」
そう言って、嬉しそうに目を細める、俺とそっくりな”俺”。そして、またしても、驚愕の様子が、後ろに広がっていた。
「…?あぁ、家元さん。この方、違う次元の方みたいですよ。」
「あぁ、そうなんですか?勘違いしました。すみません。」
そう、後ろからめめさんそっくりの容姿をした女性が現れた。その女性は黒服を身にまとい、所謂スーツというものを着こなしていた。目は切れ目で、その瞳は、俺たちの全てを見通そうとしていた。
「えっと…初めまして。『私』」
その黒服をまとっためめさんのそっくりさんはそう言って挨拶をしてくる。戸惑いが混ざっているが、不思議とその背後からは神聖な光が出ているように見えた。
「───ぁぁぁああわわッッ!!!」
そんな大声とともに、上空からレイマリさんが落ちてくる。───死んだはずの。しかし、その姿は俺の知っている姿ではなかった。探偵服を身にまとい、虫眼鏡を片手で持っている。しかし、やはり容姿はそっくりだった。
「大丈夫かしら。」
「あちゃちゃ…ちょっと高さをつけすぎました…。」
そう言いながらもれいまりさんのそっくりさんはパッパっと砂をはらいながら起き上がる。
「て、うわぁッ!!?え、なに!?また家元さんの実験ですかぁ!?」
俺たちを見るなり驚愕の表情を浮かべながら家元と呼ばれている俺のそっくりさんに訴える。
「違いますよ…。勝手に疑うのは構わんけどな。」
やや関西弁混じりにそういう。俺の脳内には処理しきれない情報量が頭を覆う。とりあえず、理解することをあきらめることにする。そうすると、少しばかり頭がスッキリとした気がした。
「まあ、そうね…。せっかく会えたのも何かの縁。少し話していかないかしら?いくら私と言えど別世界には興味があるわ。」
「それもそうですね。折角ですし、俺達の家に───」
そう、家元さんが言うと同時に、辺りに光が集まり、はじける。───その中央から金髪の長い髪を持つ少年が現れる。俺たちがよく知るメテヲさんであった。だが、瞳はオレンジ色で、狂気的な光が灯っておらず、また、白衣を身にまとい、中には黄緑色の服と茶色のズボンを着こなした姿をしていた。ややタレ目がちな彼は俺たちを見ると、すっとんきょんな声を上げる。
「え、えぇ!?なになに!?ここどこぉ!?」
明らかに困惑した様子で辺りを見回す。レイマリさんのそっくりさんは自分より慌てるその人の姿を見て、なぜだか安心したらしく、いつの間にやら煽る側にまわっている。
「あっれぇー?私よりも状況がわかってなさそうな人がいますねw!」
「雨宮さんもわかってないでしょう…。とりあえず、彼にもついてきてもらいましょうか。」
「そうね…。まあ、人数が多いと楽しいものね」
「そうしましょ〜!これ絶対茶子さんと善さんも驚きますよ!」
そう言いながらめめさんのそっくりさんはなにかの呪文をブツブツと唱え、そして、いつの間にやら目の前には扉が出現していた。
「さ、入るわよ。」
「ちょいまちちょいまち!?なんでこんな扉で来てるの!?」
そう言ってまたもや驚くメテヲさんのそっくりさん。俺の記憶は朧気だが、メテヲさんと俺は敵対していたはず。そして、敵だったメテヲさんはもっと冷静で、そして狂気的だった。───まあ、ここまで性格が変わっていると違和感というものを感じる。
そんなことを思いつつ、俺はその扉に躊躇なく飛び込んだ───。
「改めて、自己紹介をするわ。私の名前は『シュブ=ニグラス』。まあ、神よ。呼びにくいから『めめ』で構わないわ」
そう言って、話を始めたのはめめさんのそっくりさん。当然のごとく神と言うのであっさりしすぎだろ、と思いながらその自己紹介を聞く。ちなみに隣のメテヲさんのそっくりさんは顔を青ざめていた。───良く考えれば神が目の前に入ればそんな反応になるのも当たり前か、なんて思う。自分のまともな感性が欠けていっている事を自覚する。
「私もシュブ=ニグラスさんと同じで神です。まあ、死神ですけど。名前はめめんともり。ただ、名前が被ってもあれなので、死神、とお呼びください」
そう言って、めめさんも自己紹介をする。良く考えればものすごく身近に神がいたなー、なんて思う。なんか最近の戦いはスケールが大きいので、いまいち神と言われても実感がわかなかった。
「俺は『家元虎之助』。…なんて言うんだろう?まあ、スワンプマンの母体を殺したら、なんか成り代わっちゃった。ていうミラクルを体験したただの忍者だ。」
盛りすぎだろ。俺はまずそう思った。どうやら俺のそっくりさん───家元さんはなんか、色々あってスワンプマンの母体になった、らしい?正直俺も聞いていてよく分からない。
こちら側の番になったようで、俺も挨拶をする。
「どうも。『茶川いえ』です。このメンバーの中では貴重な人間です。化け物では無いですけどよろしく。」
「こちらの方は私の連れ、みたいな感じでしょうか。」
「あぁ、あなた達同じ世界から来たの?」
「そうです。そう言うことです。」
早速めめさんとめめさんが話していて脳がバグる。唯一の救いは服装と目付きが違うことだろう。逆にそれ以外はほぼ同じで、まるで同一人物のようだった。
「あぁ、私は『雨宮沙耶』です。まあ、なんかゾンビに噛まれてゾンビになっちゃいました!でもなんか周りから普通に見えてるみたいなんで気にせず生活してまーす!よろしく〜!」
「ゾンビなのに陽の光の下を歩けるのぉ!?」
至極真っ当なツッコミを行うのはメテヲさんのそっくりさん。いや、もはや同一人物。
しかし、俺はそれよりもゾンビがいるという事実に驚けよ、と思ってしまう。本当にただ見るだけではゾンビなんて思えない見た目をしている。
「こんにちは〜!『御茶屋茶子』です!蛇人間の化け物と日々戦ってまーす!勝手に人体改造されてるけど、まだ人間だと思う!よろしくー!」
そう言って、テンションが高い茶子さんそっくりの女性が言う。見た目はショートカット版の茶子さんだが、腰にはベルトを巻いている。どこかの仮面をつけたライダーみたいだ。
「どうも。『熊白善』と言います。皆さんに試練を与えるためによく呪文を唱えてます。人に試練を。その役目を神の代わりに引き継いだものです。」
んーカオス。何故だかよくわからない。が、なぜだか違和感を持ったものばかりだった。そして、最後に、と言わんばかりにメテヲさんのそっくりさんが自己紹介を始める。
「えと、メテヲはメテヲです。なんかね、見た目は人外なんですけど中身はただの人間なんで。よろしく。」
名前まで同じとは。俺はそこに驚くが、まあ、見た目もそっくりだし、なんて思いつつも納得する。
「…ここにいる子達は。本編からそれた【ifルート】の存在なのよ。まあ、並行世界の存在ね。」
「…こっちの世界はみんな生き残ったよ。けど。多分もう、偽物に変わってる。俺も多分偽物だよ。」
「…私は。あはは。もう人間じゃないから、味も分からないし、段々と記憶がなくなってきてるんだー。まあ、思い出は作るものだしね!」
「人間のために私は戦ってる!それが何よりの誇りだけど。私がもうなんなのかわかんなくなっちゃったッ」
「迎えに来てくれた後輩も。その仲間たちも。一緒に登った唯一の生存者も…。試練に耐えれなかった。それだけだよ。」
「ッ辛いよ…。ただの人間なのにッ羽と天使の輪がついてるだけなんだよ?何の役にも立たないそれが、メテヲの足を引っ張って。毎日毎日罵声と殴られて…もう嫌ッ」
「──────ここは、そんなにバッドエンドを迎えたものたちが集まりやすいのよ。あぁ、私は。善くん?って子と合わなかった世界線ね」
俺は絶句する。先程まで笑みを振りまき、明るく接してた彼らが。一瞬でも表情に影を落とす。
「あなたたちが呼ばれたのは限りなくバッドエンドに近いからじゃないかしら?──────でも、あなたたちはまだ来なくていいみたいね。」
そう言って、シュブ=ニグラスは呪文を唱える。その瞬間、俺の足とめめさんの足が光になって消えていく。
「あなたたちは、まだ。まだ、救いようがあるから──────」
最後に見たのは、笑顔で手を振るみんなの姿だった。
ここで切ります!うーんとですね…。上手く書けませんでした。なんか苦しみを分け合う、みたいにしたかったんですけどそうすると文字数がえげつない量になりまして…。泣く泣くもっと簡潔に!って思ってたら突然弱音を吐き出すとかいうとんでもねぇ展開になっちまいしまた。また今度、リベンジしますね。あ、明日ポップアップストアに行くので、わんちゃん投稿出来ないかも(疲れて)そこのご理解と把握をお願いします!
200話記念として!毎回恒例イラスト!
今回は久しぶりにアナログです!
今回はれいまりさんとガンマスさんです!んー!どっちも死んでる!
それでは!おつはる!
コメント
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救いがあるけどこの物語だと救われる訳じゃなさそうなのが怖い