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「…」
「ねぇ、恋羽音」
恋「んー?」
「スマホ…開いてみる?」
恋「あ〜…だね、開くだけ開いてみよ」
そういってあたし達はスマホを開く
LINEが10件ほど来ていた
10件のうち2件は両親、残り8件は兄弟
親は
〈おい、疫病神、どこに行った〉
〈早く帰ってこい、流山家に傷がつく〉
知話弥と実和斗は
〈お姉ちゃんどこ!!〉
〈お願い返事して!何処か行ってるんだったら私もそこ行く!〉
〈姉さん、今どこ〉
〈返事して!〉
〈お姉ちゃん!(不在着信)〉
〈ねぇ、今どこなの?お姉ちゃんお願い!返事して〉
〈なぁ、姉さん!〉
〈姉さんに会いたいよ〉
嗚呼………
ごめんね
ちはや、みなと
あたしね、限界だったんだぁ…
学校に行けば無視されて、蹴られて、殴られて、水かけられて、悪口言われて
机には落書き、花瓶、バッグにはゴミ、枯れた花
家に入れば、冷たく当たられる、ネグレクト、挙句の果てに暴力
もう、心も体も限界なんだぁ…
遂に泣きたくても泣けない
自分の感情が分からなくなってきて
笑っていいのか
笑うべきなのか
嬉しがるべきなのか
わからない
わからない
全部
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
ぜーんぶ
わかんないんだ