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あれから数日たち、交流会の準備をする期間が始まった。まずそのためのペアを決めなければならないのだが、
「ペアランダムなのが絶望なんだけど〜、」
「んね、笑ランダムじゃなかったらjっpと一緒が良かったんだけどな」
「んふ、さいきんでれでれだね」
「いちいち言わないで」
さいきん、jっpに対し、デレが多くなったのは自分でも自覚してる。そうでもしないと、きっとjっpは振り向いてくれないから。でも、”でれ”と言われるとたまにこう考えてしまう。jっpにとって俺のデレは意外なんだ。つまり、好意を持たれることが嬉しくないんじゃないか。主語がでかいが元々恋愛に全くと言っていいほど興味が無いjっpを見てるからこそそう思う。同性愛とかjっpはどう思ってるんだろうとたまに思ってしまう。まあだいたい予想は出来てるけど。
「よしじゃあくじ引くぞー出席番号で並べー」
「一緒になれたらいいねー!」
「菜々美、好きな男子となれるといいね笑」
「ちょ、声大きいよ、!!」
くじなので誰が一緒になるかなんて分からない。だからこそ、楽しみな女子もいるようだ。ちなみに今更だが交流会とは1年生と3年生が一緒に交流する会のことだ。
「mfくん、何番だった?」
「おれ4番だよ」
「んえー、まじ」
「おれ7番だわ」
「…そっか、離れちゃったね」
「ねー、悲しい」
もちろん、恋愛漫画のように上手くいく訳でもなく、俺とjっpの班は離れてしまった。あぁ、もうこの時点でやりたくない。
「はいじゃあ同じ番号同士で集まって交流会で何をするか決めろーなるべく被らんようにー」
「7番ここ集まろー!」
クラスのマドンナ的存在の女子がでかい声でそういい、仕方なくそちらに向かうことに。
「あれ、jpくん7番?」
「うん、そうだよ」
「良かったじゃん!菜々美!」
「だから声がでかいって、!!」
「……」
正直こういうタイプ本当に苦手だ。どういう空気感で居ればいいんだよ。まじで。だから女はあまり好きになれない。
「あれ、jpやん」
「ttじゃん、7番なの?」
「俺7番〜」
「一緒」
「お、話せる人がおって良かった〜」
こいつはtt。昔は仲良かったが俺は色んな人と関われるタイプじゃないのでクラスが離れてからは関わる機会が減っていた。ttは人と仲良くなるのが上手いため、俺が関わりたいと思える相手でもなかった。嫌いとかじゃないんだけどね。むしろ空気読める子って感じ。生きてる世界が違うって言うか。
「で、うちら何するー?」
「…なんでも」
「おれのこと知ってもらう会」
「そんなの興味示してくれるわけないじゃん!」
「いや興味大ありだろ!!」
「おれみんなが携われるようなゲームしたい、な」
同じチームのmbがそういう。このチームはだいたい8人で構成されている。男子4人の女子4人。
「いいやん!!どんなゲームにする?」
「今回のって、仲良くなるのが目的なんでしょ?だったら別に人生ゲームとかそう言うのでいいんじゃない?」
「それは完全に遊びじゃないか」
女子がそう提案するが先生に痛いところを付かれてしまう。
「んー、むずいな…協力ゲーとか?」
みんなが頭を抱えて考えを絞り出している。そんな中俺は保健室に行きたいと言う感情しか無かった。
「jpは?なんか案ある?」
「……え、特に」
「もー、もうちょっと盛り上がろうよー!!」
「別に、意見とかないから、」
急に話題振ってきたかと思えば俺のテンションがあまりにも低かったからか女子からテンション上げろなんて言われる。テンション上がる上がらないは人それぞれだろ。
「お化け屋敷とかできないんかな」
「無理でしょ、文化祭じゃないんだし」
「交流会に相応しいゲーム……」
「…おれ、ちょっと別の班行ってくる」
そう立ち上がり、mfくんの所へ向かう。
「え、ちょ、jp!」
「あー、行っちゃったね、まあうちらで考えよ」
「……おう、そうだな」
「mfくーん、」
「わ、びっくりした、何サラッとたち歩いてんの」
「暇だったから」
「tt居たよね?喋っとけばいいじゃん」
「んー、なんか、生きてる世界が違うというか」
「なんか案出た?」
「カフートしようかなって思ってて、で協力ゲーみたいな」
「んえ、いいじゃん」
「そっちは?」
「まだなんもー」
「絶対jっp案だしてないでしょ笑」
「ばれた?」
「ばればれ」
「保健室行きたーい」
「だめ、ほら、自分の席戻って」
「ん、」
嬉しかった。ttとjっpは仲良いからこれを機に仲良くなるんじゃないかと思っていたがttが同じ班にいながらも俺のところに来てくれた。つまり、自意識過剰にはなるが、ttより俺の方がすき、というか関わりやすいと思ってくれてるということだ。先生の気持ち、ちょっとわかった気がする。
「あ、戻ってきた」
「どう?他のチームどういう案だった?」
「なんかカフートやるらしいよ、協力ゲーで」
「うわ!それめっちゃいいじゃん」
「でもパクれないもんな」
「ボードゲームだめなのかな」
「さっきダメって言われたけダメっぽそうやな」
「いや、頭使って協力戦みたいなボードゲーム」
「私頭使うやつ苦手ー、だけど面白そう」
「ラミィキューブとかは?」
珍しく提案する俺。やっさしおれ。
「なにそれ?」
「なんやそれ」
やっぱり知らないか。頭脳系のボードゲームとしたら有名な方なはずだがやはり知らない人は多いらしい。
「俺知ってるよ、!でもあれルール難しくないかな、?」
「教える手順も踏まえて仲良くなればいいんじゃね」
実は頭を使うゲームが好きで、そういうマイナーなゲームをよくする。というかmfくんが頭脳戦得意だから俺もよくやっててできるようになったって感じだけどね。
「いいじゃん!そうしよ!」
「あ、まじ?適当に言ったんだけど…」
「今調べて見たけどまあいけるでしょ!」
なんか採用された。なんで?
「というかjpこういう頭使うボードゲーム好きなんやね、意外やわ」
「よくmfくんと対戦してたから、それで知ってるってだけ」
「……そうやもんな、mfくん頭いいからな」
「うん」
やっぱりttとの会話はどこかぎこちない。関わる機会なくて良かった。
「これjpくん持ってるってこと?」
「おれじゃない、mfくん」
「借りれたりする?」
「うん、出来ると思う」
「じゃあ言っといてくれる?」
「いいよ」
「ありがとー!じゃあやつ事は決まったとして1年生も8人だから───」
結局そのまま決定し、話がやっと進まった。
「(mfくんのところ行ってこよ)」
借りれるか了承をもらうために席を外そうとすると、突然手を引っ張られた。
「わ、なに」
「どこ行くん?」
「mfくんのとこ」
「なんでや?」
「え、借りれるか了承をもらいに…」
「後で良くね」
「いやでも…」
「まあいいやん、座りなよ」
「……うん、」
半ば強引に吸わられられ、mfくんのとこには行けず。ここの班の空気どうにかなんないのかよ。それとなんでttは止めたんだよ。
「(ねよ、…)」
席を外せないことが分かるとあとは寝るしかない。そう思ったがそれもダメみたいだ。
「ねんな、おきろ!」
「えぇ、これもだめなの」
「だめ」
「2人兄弟みたい笑」
「そうか?まあこいつとは幼なじみやけど」
え、そうなの、初めて知った。いや期間的には幼なじみの範疇なんだろうけどあんま関わってないでしょ。
「えー!そうなの!ふたりが関わってるところあんま見たことなーい」
「まあクラス離れたからやろうな」
別にそれ以外にもあるだろ。ttも同じこと考えてると思うんだけどな。自分とは合わないって。
「昔狂ったように遊んでたよな」
「え、あ、うん」
そうだっけ?記憶ない。まじごめん。
「家が近くやからさ、よー家にも遊びに行っとったもんな」
「うん、そうだね」
それは覚えてる。ttの親が凄い明るく迎え入れてくれてたから。というかなんでそこ掘り下げてんの?
「そ、それより交流会の方進めようよ」
「、あぁ、すまんすまん、変なところで話広げてしもうた」
ずっとttが一方的に話し続けたからか痺れを切らしたmbがttの会話を遮ってくれた。
「さっきの話に戻るんだけど───」
そうこうしてるうちに、チャイムがなった。
「jっp、ちょっと会話聞こえてた、ラミィキューブやるの?」
「うん、適当に言ったらなんかそれになった」
「じゃあ持ってきた方がいい?」
「お願いします」
「ん、りょうかい」
「というか嬉しい、笑最初はやだやだいってたのに今じゃハマってるもんね笑」
「mfくんが教えてくれなかったら多分一生興味わかなかった」
「やだやだいうけど頭の回転早いもんねjっp」
「ほんと?mfくんに言われると自信つく」
「自信もって」
「よっしゃ交流会で1年生ボコボコにしたろ」
「それは可哀想笑笑」
「──jp。」
mfくんとなんの変哲もない会話をしていると、突然ドアの方からそう呼ばれる。
「あ、tt、なに?」
「交流会、がんばろな笑」
「うん、そうだね」
「じゃーな」
「ばいばい」
「仲良くなったの?」
「そんなことないと思うけど…」
「まあttって元からあんな感じか」
「うん」
「俺より一緒にいる歴長いよね?」
「うん、ttは幼稚園の頃からでmfくんは小学生の頃からだから」
「そう考えたらなんでjっpあんまttと関わらないの?家も近いのに」
「んー、単純に合わないと思う」
「長年の勘的な?」
「そんな感じー」
ほんと、気分屋には手を焼く───。
分かりにくいので今まででてきた登場人物のjpに対する思い書いときます。
yaさん⇢好き
気づいては行けない恋と分かっていながらも1番お気に入りの生徒。弟のように扱っている。
mfさん⇢好き
今まで人に好かれるタイプではなかったため、初めて好いてくれた人間だと思ってる。jpさんのことは自分がいちばんわかってる自信がある。
urさん⇢好き
好きではあるが本人はまだ気づいてない。ただ無自覚猛アタックが凄いため、他人から見られると絶対好きだろっとなる。
ttさん⇢友達として好き
昔から誰にでも好かれるタイプだったttさん。だがjpさんにだけはどうも上手く好かれなくって、それが嫌らしい。そのためなんとか好かれようとしてる。ただ恋愛としての発展はなし。
菜々美⇢好き
ただのモブです。なんとなく出しました。多分今後あんま出ません。発展もさせるつもりないです。すみません。