俺が歩いている世界は、人も鳥も何もかもが止まっている、たとえマンションを燃やしている炎でも、
この能力があればどおってことない
それより早くおらふくんを助けないと
「おらふくん!!どこ!?」
時間を止めてて返事なんて聞こえてくるわけないのに、その事も忘れておらふくんの名前を呼び続けた
ドンドン
火事のせいかわからないが、ドアが開かなくなっていた
ガンッ
そのドアを無理やり開けると、その先に倒れているおらふくんを発見した
「おらふくん!煙吸ったからかな、取り敢えず早くここからでないtっゲッホッゲッホッ」
炎は止まっているとはいえ、さすがに煙までは止めることが出来ないよね
「ゲッホッ…ゲッホッ」
このままじゃ、おらふくんを助けるどころか俺までもが倒れてしまう
俺はおらふくんを背負って、左手でおらふくんを支え、右手で口をハンカチで抑えて進んだ
「!…あ…」
無心で歩いていると、そこは沢山の消防車や救急車が止まっているところについた
俺は近くにおらふくんを下ろして、そこから離れ、時を動かした
『おい、居たぞ!!』
時を動かした瞬間おらふくんを見つけたであろう声が聞こえた
「おんりーチャン…おらふくん助けられたんだね」
その光景を見ていると、後ろからぼんさんが声をかけてくれた
「はiっ、…ゲッホッゲッホッ、…ハァハァゲッホッゲッホッ」
「おんりーチャン!?もしかして煙吸っちゃった!?」
「ゲッホッゲッホッ、…だい、…じょう、ゲッホッぶ、でッす、…ゲッホッハァハァ」
「よいっしょ、」
俺はぼん先生におんぶされた、今は抵抗しようとは思わなかった
「取り敢えず、空気の綺麗なところに連れてくね、その後横になって、落ち着かなかったら病院行くよ」
自分はぼん先生の言われるがままにして、頷いた
❤️2500