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幸せ

1 - 俺の本音

♥

66

2023年12月09日

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どもども

今日はノベル。

視点は主に中也です

※この話の中では、探偵社とポートマフィアは仲悪くないけど良くもないって感じ。森さんと社長がお互い関わりたくないと思ってるから、ある一定の距離があるみたいな


主な登場

→中也…主人公。太宰の事が好き。然し、太宰は乱歩のことが好きなのを知っている

→太宰…武装探偵社でもポートマフィアでもあって、どちらでもない、みたいな中立の立場。森さんとも仲良くしてる。

→乱歩…武装探偵社の名探偵。太宰や中也の気持ちを知っているが、ほおっておいている(というか楽しんでいる)。社長が(家族的な意味で)大好き



俺は中原中也。今、一大事だ。太宰から、「買い物に行こう」と、誘われた。胸が高鳴るのを感じる… 買い物か…それってもしかして…と考えているうちに店についた。太宰はすぐに見つかった。流石の長身だ。羨ま…厭、なんでもない。太宰もこちらに気付いたようだ。


太宰「やぁ、中也、久しぶりだねえ」

中也「おぅ。で、早速だが買い物ってのは」

太宰「嗚呼、そうそう。中也に手伝ってもらいたいのだよ、プレゼント選び」

中也「プレゼントォ?」

太宰「うん。ほら、もうすぐ乱歩さんの誕生日だからね!」


     俺のじゃないのか…


中也「そう云うのは俺じゃなくて探偵社の社長とか女医とか、名探偵をよく知ってるヤツに聞けばいいじゃねえか」

太宰「分かっているのだよ蛞蝓。君に云われなくてもね」

中也「ああ゛??」

太宰「でもそれじゃあ、必ず私が渡す前に乱歩さんに知れてしまう…それは避けたいのだよ。サプライズというやつだよ」

中也「そーかよ」

太宰「そのためにわざわざ嫌いな君に協力してもらってるのだよ」


      嫌いな…か…


中也「まあ…あの名探偵になら菓子でいいんじゃねぇか?」

太宰「そんなのわかっているしもう用意もしてある。私が渡したいのは、その…乱歩さんに、想いを伝えられるような…」

中也「なっ…!」

太宰「嗚呼、云ってなかったか。私は乱歩さんのこと、す」

中也「云うな!!!!」


思わず大きな声を出してしまった。先ほどとはまた違う胸の高鳴りを感じる。云えば張り裂けそうな…


太宰「びっくりした、急に大きな声を出さないでくれる?」

中也「…悪ぃな」

中也「まあ、そのことはもう知ってるって事だ。いちいち云うな。煩せぇから」

太宰「煩いのは蛞蝓の方だよ…まぁいいや、分かってるなら。取り敢えず、店に入ろう。あ、でも、大きな声を出さないでね」

中也「気をつけるよ」


胸が高鳴る…厭、苦しい、胸が苦しい。

最初から、本当はもう分かってた。

【太宰は江戸川乱歩が好き】

そんな言葉が頭を廻る。

やめろ…やめろ…やめてくれ

俺は、どんなに太宰が名探偵のことを好きなのか、誰よりも知っている。

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