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どもども
今日はノベル。
視点は主に中也です
※この話の中では、探偵社とポートマフィアは仲悪くないけど良くもないって感じ。森さんと社長がお互い関わりたくないと思ってるから、ある一定の距離があるみたいな
主な登場
→中也…主人公。太宰の事が好き。然し、太宰は乱歩のことが好きなのを知っている
→太宰…武装探偵社でもポートマフィアでもあって、どちらでもない、みたいな中立の立場。森さんとも仲良くしてる。
→乱歩…武装探偵社の名探偵。太宰や中也の気持ちを知っているが、ほおっておいている(というか楽しんでいる)。社長が(家族的な意味で)大好き
俺は中原中也。今、一大事だ。太宰から、「買い物に行こう」と、誘われた。胸が高鳴るのを感じる… 買い物か…それってもしかして…と考えているうちに店についた。太宰はすぐに見つかった。流石の長身だ。羨ま…厭、なんでもない。太宰もこちらに気付いたようだ。
太宰「やぁ、中也、久しぶりだねえ」
中也「おぅ。で、早速だが買い物ってのは」
太宰「嗚呼、そうそう。中也に手伝ってもらいたいのだよ、プレゼント選び」
中也「プレゼントォ?」
太宰「うん。ほら、もうすぐ乱歩さんの誕生日だからね!」
俺のじゃないのか…
中也「そう云うのは俺じゃなくて探偵社の社長とか女医とか、名探偵をよく知ってるヤツに聞けばいいじゃねえか」
太宰「分かっているのだよ蛞蝓。君に云われなくてもね」
中也「ああ゛??」
太宰「でもそれじゃあ、必ず私が渡す前に乱歩さんに知れてしまう…それは避けたいのだよ。サプライズというやつだよ」
中也「そーかよ」
太宰「そのためにわざわざ嫌いな君に協力してもらってるのだよ」
嫌いな…か…
中也「まあ…あの名探偵になら菓子でいいんじゃねぇか?」
太宰「そんなのわかっているしもう用意もしてある。私が渡したいのは、その…乱歩さんに、想いを伝えられるような…」
中也「なっ…!」
太宰「嗚呼、云ってなかったか。私は乱歩さんのこと、す」
中也「云うな!!!!」
思わず大きな声を出してしまった。先ほどとはまた違う胸の高鳴りを感じる。云えば張り裂けそうな…
太宰「びっくりした、急に大きな声を出さないでくれる?」
中也「…悪ぃな」
中也「まあ、そのことはもう知ってるって事だ。いちいち云うな。煩せぇから」
太宰「煩いのは蛞蝓の方だよ…まぁいいや、分かってるなら。取り敢えず、店に入ろう。あ、でも、大きな声を出さないでね」
中也「気をつけるよ」
胸が高鳴る…厭、苦しい、胸が苦しい。
最初から、本当はもう分かってた。
【太宰は江戸川乱歩が好き】
そんな言葉が頭を廻る。
やめろ…やめろ…やめてくれ
俺は、どんなに太宰が名探偵のことを好きなのか、誰よりも知っている。