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「琴音ちゃん、おめでとう! 乾杯~」
「ありがとう、絵麻ちゃん。碧もありがとう」
「琴音、本当に良かったね。改めておめでとう」
「今日は私が2人を誘ったんだから何でも食べてね。ご馳走しちゃうから~」
そう、今日は私が声をかけた。
琴音ちゃんに、どうしても聞きたいことがあったから。
「絵麻がご馳走してくれるの? 本当に?」
「何よ、碧君。その言い方、まるで私がケチみたいじゃない」
確かに、私が2人に奢るのは初めてかも知れないけど……
「ケチとは言ってないよ。ただ、絵麻が俺と琴音の2人を誘ってくれるのも珍しいなと思って」
「私はただ琴音ちゃんにお祝いが言いたかっただけだよ~」
「絵麻ちゃん。気持ちは嬉しいけど、今日はみんなで割り勘にしない?」
「賛成! その方が気軽に注文できるし。さっ、2人とも何頼む? 俺、もうお腹ペコペコなんだよね」
碧君は、メニューを私達の前に広げた。
居酒屋の個室。
最初はお酒を飲みながら3人でワイワイ話をした。
本当はすぐにでも切り出したい気持ちを我慢して、40分くらい経ってから、飲んでいたビールをテーブルに置いて琴音ちゃんに話しかけた。
「ねえ、ちょっといいかな?」
仕事のことや、学生時代の楽しい話はここでおしまい。
「何? 絵麻ちゃん」
「どうして鳳条君と結婚することになったの?」
「えっ」
「この前みんなで集まった時、別に何も言ってなかったじゃない? もしかしてあの時はもう結婚するって決まってたのかな~と思って」
わざと笑顔を作ったら、琴音ちゃんは一瞬にして顔を強ばらせた。
「えっ、あ、あの……」
すごく困った顔をして、やっぱり何か隠してる?
「絵麻、そういうことは聞かない方がいいよ。プライベートなことだからね」