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春休みが終わり、桜が散っていた。
「あー…そういえばもうすぐ入学シーズンじゃん…めっちゃど忘れしてた」
憧れの先輩が卒業した今、部活の気力も学校生活の何もかもがバカらしく感じてきた。花粉症だし、最近人付き合い悪いし、もうサボろうかなと朝から自己嫌悪に陥っていた。
「…誰だあの人?」
自転車で素通りしてあまり顔が見えなかったけど桜の木の下に女の子が1人いた気がする。多分僕のとこの制服だ。振り返ろうとしたけど面倒くさすぎてやめた。
「てか遅刻ギリギリなのに…あの人余裕かましすぎだろ…絶対怒られること確定して悟ってるやつじゃん」
心の底からサボりたいと言う気持ちが込み上げてくるけど学校に行かないと親に怒られるからな〜と現実的な感情になる。もう本当に行きたくない。
チャイムの音がなった。普通に遅刻し そうだ