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※nmnm注意
※ir桃sx桃 地雷注意
※sx桃視点
「傘入れてくれてありがとね〜」
「いえいえ!」
仕事からの帰り道。
俺は偶然出会ったないこさんと一緒に雨の降っている道を歩く。
ないこさんはどうやら傘を忘れたらしく傘を持っていた俺と今は相合傘状態。
「……/」
今の俺とないこさんの距離は肩が触れ合いそうな程近い。
むこうは何も思っていないかもしれないが俺はないこさんが好きだ。
だからずっとどきどきしっぱなし。
「…やば…髪死にそう…w」
「くせっ毛ですもんね〜…」
「そうなんだよね〜…」
「……!」
ないこさんは髪が邪魔になっていたようで髪を耳にかけた。
そんな何でもない所作もあまりに綺麗で魅力的で思わず見とれてしまう。
「…ん?…w俺の顔見てどうかした?」
「あや、何でも無いです!/」
ジッと見すぎてしまったいたらしく可愛らしく微笑み首を傾げたないこさんに顔を覗き込まれた。
身長的には俺の方が少し高いため必然的に上目遣いのようになってしまう。
そんな姿にまた心をうたれてしまった。
「そういえばないこさんって、」
「ん?」
「彼女さんとか居たりするんですか?」
俺はどうしても気になり聞いてしまった。
「………」
「朝から晩までずっーと仕事してる俺に!…彼女なんて、居ると思う??」
「…あ、あはは…」
ないこさんは眉を下げて少し怒り気味に言った。
それもそうかもしない。
俺たちみたいなひたすら社畜をやってる人に恋愛をする暇なんかそうそうない。
「…それとも何?」
「…?」
「らんらんがなってくれるの?ニヤッ」
「…っ!?…//」
突然ないこさんはそんなことを言った。
不敵な笑みを浮かべまるで何かを試すように
…一体どういう意味なのだろう…
「…ないこさ_」
「あ!…俺もうすぐで家だから!」
「あ…そ、そうなんですね!」
そんなことを考えているとないこさんとの分かれ道まで着いた。
…なんか話を遮られたような…?
「今日は一緒に帰ってくれありがと!」
「こちらこそありがとうございます!」
「…じゃあね!」
「はい!さようなら!」
そう言うとないこさんは雨の中を歩いていった。
「…ほんとにないこさんといるとずっとどきどきさせられるッ…//」
俺は家へと歩みを進めながらそんなことを粒やく。
きっと今の俺の顔は人に見せられない程真っ赤だ。
(ピコンッ
するとメッセージの通知が来た。送り主を見てみるとないこさんだった。
ろくな内容じゃないだろうなと思いながらメッセージを開く。
『さっき話したこと、本気にしていいよ♪』
「…はっ?!…//」
その内容に思わず声が出てしまった。
すぐに後ろを振り返るとないこさんがこちらを見て小悪魔のような笑顔で「ニヤッ」と笑っている。
「〜//…ッほんとに…/」
ほんとにあの人はずるい。
……期待、していいの?…、//
そのまま家に帰った後も俺は悶々とし続けるのだった。