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身体の芯まで染み付いた呪い。
洗っても洗っても落ちない返り血。
肩を掴んで離さない亡者の憎しみ、恨み、怒り、嫉妬。
死体の処理にすら感情は湧かず、ただ淡々と作業するのみ。
見慣れた光景、倒れている男。…これは汚い。
掃除が必要なので道具を取り出した。
細かく刻んでゴミ袋に詰める。
輪ゴムで縛って異臭を抑える。
彼の所へ持っていこう。きっと喜ぶ筈だから。
要らないモノは捨てて置こう。重くなるのは嫌ですし。
このくらいあれば充分かな。大量の血のせいで重たい。
…コレ、まだ生きてるんだ。可哀想。
…心にも思ってない事を言うの。人間だから。
取り出した霊の処理は彼に任せて僕はもう寝るよ。
おやすみ、明日それは取りに来るよ。
なるべく早めにね。