テラーノベル
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二人の歪められた過去が歪に動き出す
籠の中の鳥はいつぞ出やる
後ろの正面何て無い
職員室
『俺が彼奴に合う資格何て無いと思い始めたのは』
そう思いを巡らせた
ゆっくりと記憶は雪解けみたく
思い出していく
そんな記憶の断片だ
高校生の夏
コンクールに追われた美術部員が犇めく美術室
そこから少しはなれた準備室に彼らは居た
「ねぇー正矢は上手くいってるー?」
とっ絵を覗き込んできた
「わっ動くな絵がずれるだろ」
「ごめんごめん」
そう謝った
それから正矢は気を取り直しまた描き始めた
「愛平は何をかいてるんだ」
「うーん?
それは君の絵だよ
何てね風景画それしか描けないから」
とっ寂しそうな表情で言った
「そうか」
二人の楽しい時間は過ぎていった
コンクールの結果発表の日
正矢はその結果を見て呆然立ち尽くしていると愛平が来た
「やぁ結果はどう?」
「きっ聞かないでくれ」
「そっか」
二人の間に気まずそうな空気が流れた
そのまま数分居ると愛平がこう言ってきた
「あはっ僕呼ばれてたんだ」
とっ言って去っていった
愛平が去っていった後
正矢は膝から崩れ落ちて
「嗚呼あのこの側に居て
守ってあげる様な剣となると決めたのに彼の桜の咲き乱れる春に
誓ったのに」
泣きじゃくりながらそういった
そのままその恋心に似た感情は嫉妬と執着に変わっていった
翌朝
「おはよう」
「・・・・・・・」
「あれっ正矢無視?」
「話しかけないでくれ」
「なんで?」
戸惑い慌てる愛平を見て
ムカついた正矢はついに
突き飛ばしてしまった
土煙を上げ転がり滑る愛平
ふらつきながら起き上がり
悲しそうな顔でそっと見上げた
正矢は
困惑したような
笑みのような
狂気の顔を愛平に見せまいと手で覆った
「見るな見るな見るな見るな見るな
見るんじゃないみっみっ
見るなぁぁぁぁぁぁぁ
こんな醜い男を見るなぁーやめろぉー!」
そういって走り去っていった
走り去っていった場所は
美術倉庫暗幕室
「彼の子を傷つけてしまった
こんな
こんな事したくないのに」
そう後悔に苛まれた
ふとある思いが過った
『嗚呼彼の子が手に入らないなら壊してしまえば良い』
とっその為の計画を練ろうと
紙をどこからか見つけてきた
そして暗幕室を秘密基地みたいして居座った
彼の子が手に入れば
殺せればなんだってよかった
どんな場所であろうとも彼は作戦を練っただろう
それから月日は流れ
愛平は新しい友達と一緒にいた
生と一緒にいた
生と化粧品とかの話でもしてるのだろう
でも見ていたら腹が立ってきた
愛平の方を殴りたくなってきた
すぐさま正矢は走って暗幕室に行った
翌日
「やぁ」
「なにっ
いそがしいんだけど
僕これから生と化粧品とか見に行くのに」
「ごめん」
「えっ」
そのまま倒れこむように愛平に果物ナイフを刺した
その場に二人倒れこみ
愛平の腹部の肉を巻き込みながら
ゆっくりと沈んでくナイフに血が纏わりつきながら吹き出す
二人の服を真っ赤に染めながら
泣き叫びながらなにかを言っているだけれど彼には聞き取れなかった
彼は彼の夏の悲鳴は忘れない
忘れられない
コメント
2件
ありがとうございます
うわあ……この話、めっちゃ重かったよ……😭💔 正矢が愛平への想いを“守るべき存在”から“手に入らないなら壊す”方向にねじ曲げちゃう過程が、夏の一瞬一瞬と重なって切なすぎる。「桜の春に誓ったのに」って回想がむしろ胸にグサグサ刺さる……。最後の果物ナイフのシーン、あの血と悲鳴が忘れられないって一文だけで全て語ってて怖いほど美しかった。生くんどうなるんだろう…続きが気になりすぎるよ!😢🌸