コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
今の世の中、男と女の関係なんて曖昧で、何が友
達で何が恋人かなんてきっとどうでもよくなって
る。真面目な友達想いの可愛い彼女だって、誰に
でも優しい爽やかな笑顔の彼だって、裏では案外
タノシイコトとかキモチイイコトとかしちゃって
るわけで。こんな偉そうな語り口調の私もその輪
の中の一員だ。
彼とは高校が同じなだけで特に恋愛的な関係にな
ったことは1度も無い。ノリがすごくいい奴で友
達として話すことはたくさんあったけどそこで行
き止まり。まぁ別に私は好きとか考えたこともな
くてそれ以上を望んだこともなかったから行き止
まりっていう表現はおかしいかな。そんな感じで
3年間過ごして普通に卒業。彼はそのまま就職し
て、私は専門学校に進学した。
それからお互い関わることなく、それぞれの場所
で日常を繰り返していたけどある日突然 “それ” は
始まった。
久しぶり、元気だった?
どっかでご飯でも食べようよ。
彼からのメッセージになんの疑いもなく返信して
そのまま翌日の夜は2人の影は重なった。
お互いの慣れた手つきがシーツをなぞった。
秋の末の少し肌寒い雨の日の夜だった。
その日以来私はきっと何かが壊れた。そういう関
係になった男はさらに増えて、恋とか愛とかよく
分からなくなってしまった。初めにあった文で、
偉そうな語り口調って言ったけど、そんなことを
語れるくらいには “経験” があるってこと。
別に自慢してるわけじゃないけどっていうか、
自慢できることじゃないし。とにかく、これは
私の目に映る、私の世界のお話。