コメント
2件
花魁系すきなので🎻🛵の花魁見れて嬉しいです🫶🏻💗 ホントに最高でした😭💕
最高でした!!!!!!
⚠遊郭パロ
⚠㍉しらでづ…🥲🥲
⚠えち無し❗
⚠☯️×🎻🛵
灯りが揺れる
キツイ匂いを振り撒く
派手な装飾を付ける
さて
「今日はどんな旦那かな?」
「ほ〜…此処が遊郭………、?で合ってる?」
「合ってる合ってる。」
同僚に連れられて来たのは桜魔でも裏に通じてる人間しか知らない場所、遊郭。
真逆現代に或るだなんて思ってもみなかったがどうやら本当に存在していたらしい。
しかも広いな、何件あるんだ?辺りを見回りしていると女とは思えない声が聞こえる、随分と魅力的な声だ。
「旦那、其処の旦那?酔ってお行き」
「ほ〜…、男を抱ける場もあるのか。」
「さぁ?女かも知れませんよ」
くす、なんて妖しい笑いを含めてそんな事を言われる、首を上げ、目を凝らして顔を観ると本当に中性的な顔立ちをしていた。
「……、綺麗だな。」
妖艶、なんて言葉がお似合いだろう。キチリと決まった派手な化粧は彼、否、もしくは彼女の顔に合っていて自分を知り尽くしているのだと判る。魅力を引き出すのが上手いヤツだ。
「どうです?寄って行きなまんし。」
「…嗚呼、」
折角だし、そうさせて貰うよ。
「いらっしゃい旦那。用意はできてありんすよ、」
暗くて余り見えなかった旦那、男は中性的で整った顔立ちをしていた。こんな綺麗な夜色の髪を靡かせている、女顔負けの人に今から抱かれるのか、なんて考えるとちょっと複雑になる、
「…いや、それは今は結構だ。」
「……はい、?」
結構、って、つまり抱く事はしないって事、?僕が男なのが矢張り嫌だったのか。残念、売上にならず。なんて思っていれば男が言葉を発す。
「お前の話を聞きたい、勿論、金は出す。」
「……、あちきの話を、でありんすか?」
「その口調も辞めていいぞ、楽に話そう。」
「ぇ…、」
そんなの言われたの初めてだし、ちょっと混乱してる。
「ぇ、ぅ…ぁ、ぼ、僕の話、でしょうか、?」
「嗚呼、そうだ。」
「詰まらない話しか出来ません、けど…、」
「その詰まらない話を聞きたいんだ、有りの儘の自分を教えてくれ。」
「えぇ…、?」
僕の容姿に興味を持って抱きに来る旦那は良く居るが、こういう人は本当に初めてだ。変な人。
「…何から聞きたいですか?」
僕からは何を話せばいいかわからないから、取り敢えず聞いてみよう。
「そうだな…、名前から行こう。俺は長尾、長尾景だ。」
「ながぉ、っ!?!」
長尾、なんて桜魔の人なら誰でも知っている有名な金持ちの貴族様じゃないか、しかも長尾景。僕でも小耳に挟む、優秀な跡継ぎだと。いいチャンスじゃないか、どうせバレても問題は無い、本名を教えてやるよ。
「僕は弦月藤士郎と申します、」
「ほ〜ん…弦月な、覚えた!」
ナイス僕、あの長尾に名前を覚えられた、!
此の儘僕の常連に成ってくれれば稼ぎが良くなる…!!!
「じゃあ弦月、年は?」
「、……、 少々無粋では…、?」
まっずい、26だなんて言えないよ…この店の人達、他の人はもっと若いんだもん、この人だってきっと僕より若いし、
「お〜ん…ごめんなぁ、」
「んじゃ趣味!好きなこと!」
好きなこと、?
「うた、」
「歌?」
「歌、が好きです、歌うのも、聞くのも。」
「いい趣味じゃん!」
この人、さっきより口調が砕けてないか?親しみやすい口調になったというか。
まぁそんな事はどうでもいいか、
「、有難う御座います。」
「お〜、露骨に嬉しそうになったな」
「ぇっ、そんな顔に出てました…、?」
「おん、作り笑い…とかじゃなくって…えーと…本心から笑ってる、?みたいな!」
そんなの気にしたことも無かった、大抵の客は気づきもしないことまで見ているんだな、流石名家の息子、と云うべきなのか。
「そ…、ですか、」
「おん、笑ってくれて良かった!」
人当たりの良い顔で笑う貴男に鼓動が速くなった、
…どうして?
「…、有難う、御座います、」
「お前、只綺麗な奴かと思ったけど、可愛い奴なんだな、」
「かわっ、?」
「顔、赤いぞ。」
嘘、今までそんな事は無かった、今度は恥ずかしくなって鼓動が速くなる。みっともない顔を見せてしまった、もうこの人は店に来てくれないかも知れない、なんて思えば少し心がチク、とする、
チク?
「俺に照れちゃった〜?」
なんてニヤけた顔で聞いてくる此の男にどう返せばいいのかわからなくなってしまう。今までは、こんな事無かったのに。
「……、はい、照れて仕舞いました、」
「ん!そかそか、やっぱ可愛い奴だな〜!」
ご機嫌、これで正解だったのだろう、となるとさっきの顔も不快には思われていなかったのかも知れない、
〝 藤月、客だよ 〟
なんて声が聞こえればもうお別れ。
「…、呼ばれてしまったので、今日はこの辺で。」
「、おん、また来るよ。」
「送って行きます。せめて出口までは。」
「ん、有難う。」
脱いでいた上着を着て靴を履き、店の前に男が立つ、…もう少し話したかったな、なんて思えば男の顔が近付いてきて、
「〜〜」
「っ、!」
「じゃ、また。」
「、はぃ、また、」
藤月、中々戻ってこないねぇ、どうかしたのかなんて思えば彼は店の出口に座り込んでいて。
「どうしたんだい!?」
「…、」
顔を上げあちきを見ると紅くした顔が其処に有り。口を金魚の様にはく、とさせてはまた顔を沈めてしまう。
…嗚呼、可愛い此奴にもついに其れが来たか。
「…此奴の心を奪うなんて、狡い旦那。」
“ 次はお前を攫いに来る ”