テラーノベル
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こんにちは!
物語を作りたくなったので作ります!
異世界物語です!
題名は……
『蒼月のゲート』
です!
それではスタート!!
――あの日、“普通”は終わった。
第一話 青い光
五月の終わり。
雨上がりの空気が、少しだけ冷たかった。
「はぁ……眠……」
私は制服の袖で目をこすりながら、学校からの帰り道を歩いていた。
イヤホンから流れる音楽だけが、やけに大きく聞こえる。
特別な一日じゃなかった。
授業を受けて、友達と笑って、ちょっと先生に注意されて、帰るだけ。
いつも通りの、どこにでもある中学生の日常。
……のはずだった。
「ん?」
商店街を抜けた先。
使われなくなった古いトンネルの前で、私は足を止めた。
トンネルの奥が――青く光っていた。
「え、なにこれ……」
最初は誰かのライトだと思った。
でも違う。
光はゆっくり脈を打つみたいに揺れていて、空気まで震えていた。
ドクン。
胸が変な音を立てる。
“入っちゃダメ”
そう思ったのに。
なぜか目が離せなかった。
「……ちょっとだけ」
私はイヤホンを外し、ゆっくり中へ入った。
足音が響く。
滴る水の音。
ひんやりした空気。
そして、奥へ進むほど光が強くなっていく。
「うそ……」
トンネルの一番奥。
そこには――
“空中に浮かぶ青い円”があった。
魔法陣みたいな模様が回転している。
ありえない。
映画みたい。
なのに、なぜか怖いより先に、
“呼ばれてる”
そんな感覚がした。
すると突然、青い光が激しく揺れた。
『――見つけた』
「え?」
声が聞こえた瞬間、
バチッ!!
「きゃっ!?」
強い光が視界を飲み込んだ。
身体が浮く。
落ちる。
息ができない。
耳鳴り。
ぐちゃぐちゃに混ざる景色。
そして――
ドサッ!!
「っ……いた……」
私は硬い地面に倒れ込んだ。
ゆっくり目を開ける。
そこにあったのは、見たこともない世界だった。
赤い空。
二つの月。
遠くに浮かぶ巨大な塔。
草原には青白い光の花が咲いている。
「……は?」
理解が追いつかない。
夢?
コスプレイベント?
いや、違う。
空気が違う。
世界そのものが違う。
その時。
ギャアアアアッ!!!
「!?」
背後から獣みたいな叫び声が響いた。
振り向いた瞬間、私は息を呑む。
黒い煙をまとった巨大な狼。
目だけが真っ赤に光っている。
「ちょ、待っ……え!?!?」
狼が地面を蹴った。
速い。
完全に終わったと思った、その瞬間――
ドォンッ!!!
銀色の閃光が狼を吹き飛ばした。
「……え?」
風が巻き起こる。
目の前に、一人の少年が立っていた。
白銀の髪。
黒いロングコート。
片手には、青い光を纏った剣。
そして金色の瞳が、まっすぐ私を見る。
「お前……どうして“ゲート”を通れた?」
低い声。
でもどこか驚いているような表情。
私は言葉を失ったまま、彼を見つめた。
すると少年は、倒れた狼を見て舌打ちする。
「チッ、まだ来るのか」
次の瞬間。
草原の奥から、無数の赤い目が光った。
ゾワッ。
「……うそでしょ」
何十体もの化け物が、こちらを見ていた。
少年は剣を構える。
「下がってろ。死にたくなければな」
その瞬間だった。
――私の右手が、青く光ったのは。
少年の目が大きく見開かれる。
「……蒼月の紋章?」
空気が震える。
地面に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
そして、
私の中で“何か”が目を覚ました。
――続く。
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