アキさんリクエストのヤンデレ彰冬の続きです!
___昼休み
「なぁ、今日うち来れるか?」
「彰人のお宅か?また随分と急な話だな。」
「あー、小テストの点が…な?」
「あぁ…そういうことか。それにしても珍しいな。彰人から勉強の誘いとは。」
「まあ…補習とかで練習の時間潰したくないしな。」
「そういうことか…確かに大事な事だ。」
「だろ?んじゃ放課後にな。」
「ああ、放課後に。」
___放課後
「おじゃまします。」
「どーぞ。」
「なんだか久しぶりだな。」
「確かにそうだな……あ、飲みもん取ってくるな。」
「気遣わなくても大丈夫だぞ。」
「いや…一応教えてもらう身だしな…?コーヒーでいいか?」
「あぁ、頼む。」
「ほら、コーヒーな。」
「ありがとう。」
そう言ってコーヒーを1口飲む。その瞬間だ。
「ぁ、れ?なんか、眠くなっ、て…」
___?????
「んぅ、?」
ここは…いったい……
「あ、目ぇ覚めたか。おはよ、とーや♡」
「彰人…?!ここはいったいどこなんだ…?なんでこんなところに…それに、この拘束は…」
俺の手足には手錠、首には首輪がつけられていた。
「あー、まあ順を追って説明すっから。」
「あ、ぁ…」
「まず…今日からお前のことを監禁する。」
「…え、?っ…監禁……?な、なんで…」
「………あいつ…凛先輩みたいにお前にくっついてくる邪魔なヤツらを、これ以上増やさないためだ。」
「な、っ…だからと言って、監禁はおかしいだろう…!!」
「別におかしくなんてねぇ、オレは至って普通。好きなやつを自分のものにするためにやってんだ、当たり前だろ?」
「っ……狂ってる…」
「はっ、そーかよ。」
「それから…さっきも言ったがこの拘束はいったい…?動きづらいんだが…」
「お前はオレのものって証拠。…くれぐれも外そうとすんじゃねぇぞ?」
彰人はそう言ってにこっと微笑んだが、目は全く笑っていなかった。
「っ、は、はい…」
「ん、いい子。」
___翌日
「じゃあ学校行ってくるな。」
「え、?俺は、行かせてくれないのか…?」
「??当たり前だろ。お前を誰にも近づかせないためにやってるんだから。」
「そ、そうだよな…」
彰人の時々見せる獣のような目付きが怖くて、思わず目をそらした。
「じゃ、いい子にしてろよ。」
「あぁ…」
…さあ、これからどうしようか。
普通に考えて逃げた方がいいよな…?
だが今俺は自由に身動きが取れない状況にある。
どうしよう…
そんな時だった。
プルルルルルッ
「!! この音は…」
その音は俺のスマホの着信音だった。
「音は…こっちからか?」
耳が良いことがこんなところで役に立つとは思わなかったな…
「っ…あった…!俺のスマホ……!」
スマホは棚の上に隠されていた。
手錠が邪魔だったがなんとかスマホをとり、画面を見てみる。
電話は司先輩からだった。
すぐさま電話に出ると、よく聞きなれた声が画面の向こう側から聞こえてきた。
『冬弥!!!!!!!!今どこにいるんだ!!!!!!無事かーっ!!!!!』
「司先輩…!俺はなんとか無事です…」
『冬弥のお母さんから冬弥が帰っていないと聞いてな…何度かかけたんだが出なくて…すごく!!!心配した!!!!』
「心配をかけてすみません…実は…信じてもらえないかもしれないんですが、彰人に…監禁されているんです。」
『監…禁……??!』
「今こうして電話できているのも、彰人が俺のスマホを壊したりどこか別のところに隠したりしなかったからで…とにかく、急いで警察などに連絡してください。そうじゃないと、彰人が…」
『オレがなんだって?』
「っ、?!!?!彰人…?!」
『彰人?!』
『司先輩、冬弥とどんな話してたんすか?』
『…単刀直入に言う。冬弥を監禁しているという話は本当か?』
『………』
『…無言だということは肯定と捉えてもいいんだな?』
『…そーっすね、本当っすよ。』
『っ…!なんでこんなことをした!監禁は犯罪なんだぞ!?お前は犯罪者なんだぞ??!!』
『犯罪者?違いますよ笑 オレは冬弥を守りたいだけだ。ただ恋人を守ってるだけなのに…なんで犯罪になるんすか?笑』
画面越しでも、声だけでもわかる。彰人は今、狂気に満ちた表情をしていることが。
『…狂ってるぞ…正気になれ!彰人!』
『オレは初めから正気ですけど。』
『っ…!彰人…ふざけ…!』
「つ、司先輩!」
『っ…あぁ…そうだな、取り乱してすまん……』
『………』
『…ともかく彰人、監禁はやめるんだ。冬弥を守る方法は、探せばきっと他にあるはずだ…!』
『確かにそーっすね、』
『っ!わかってくれたか…!ならば家に帰ったら冬弥を解放してやるんだ!必ずだぞ…!』
『…わかりました。』
司先輩との電話は、ここで切れてしまった。
この時の俺は、まさかこの電話が最後の電話になることを知る由もなかった。
「ただいま、冬弥。」
「っ、彰人…」
「…なあ冬弥、スマホ貸してくれるか?」
「っスマホ…?何を…」
ガンッ!!
「っ!?!!」
彰人はその瞬間、俺のスマホを床に思い切り投げた。
「え、あ、彰人…?なに、して…っ」
「見りゃわかんだろ、スマホ壊してんだよ。」
ガッ、ガッ、ガンッ!
「や、やめてくれっ…!」
「なんで?」
「っ、」
「お前にこんなもの必要ないだろ?だってお前はずっとオレと生きていくんだからな…♡」
「ひ、っ…」
「安心しろよ、邪魔者達は排除したから。」
「邪魔、者…?」
「凛先輩や司先輩だよ。あいつら邪魔ばっかしてくるししつこいし…」
「っ…!?司先輩達に何を…!」
「ん?普通にボコして山に捨てたけど笑」
「っ、え、?なん、で……嘘だ、嘘だよな…?彰人、なぁ、嘘だって、言ってくれっ…」
「あー、残念だけど本当だわ。そんなに悲しかったのか?」
「っ、!当たり前だろう…!!」
「そっかぁ…笑 そうだよな、お前、あと邪魔者達のこと大好きだもんなぁ…?」
「っ、」
「オレなんかよりあいつらを必要としてるんだな、冬弥は。そっか、自分の人生に誰が必要なのかわかんねぇんだな。」
「っ…は……?」
「じゃあ教えてやるよ。わかるようになるまで…」
「っ、え、?っな、なに、を…」
次回!R-18!デュエルスタンバイ☆(((
すみませんふざけました
コメント
8件
良すぎなんだよなぁ… もう、凄い!ちょっとこれは彰冬小説文化財に登録しても良さそうですね
修正させていただきましたすみません💦