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※創作小説 ※読み切り作品 ※1話完結 ※初めてのノベルに挑戦 ※誤字脱字は気にしないでください ※フィクション
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道徳は嫌いだ。道徳なんて綺麗事を並べているだけじゃないか。
僕、奏太(カナタ)は綺麗事が嫌い_まぁ好きな人はあまりいないと思う。
「あ、居た居た!奏太くん!」
廊下が響くほどの声で、僕の名を叫ぶ彼女の名前は麗(ウララ)。彼女はただのクラスメイト(1年A組)…なハズなのに、彼女は僕の事が好きらしい…
僕は彼女が苦手だ。理由は多々あるが1番は『綺麗事ばかり言うこと』
よく彼女の友達に綺麗事ばかり言っていることを耳にするのだ。
「奏太くん!無視しないでよ〜!」
彼女は頬を膨らませながら僕の背中を叩く
「…なに?麗さん」
僕は素っ気なく返事をする
「いや、この前のこと…考え直してくれかなって」
彼女の言う『この前のこと』とは、『告白』の事だ。
これは一昨日の話なのだが…
__「好きです…付き合ってください!」
いきなり彼女から呼び出された僕は
「無理です。ごめんなさい。」
即返事をした。あの一件から、彼女は僕の周りを付け回している。とても迷惑だ。
「返事は同じ、無理です。」
彼女はクラスの人気者と言っても過言ではない。なのにどうして僕なんか好きになったんだろうか…罰ゲームなのか?
「そっか…じゃ、一緒に帰ろ〜!」
悲しげな顔をしていた癖に、何が『じゃ、』だよ…情緒どうなってんだ?それと一緒に帰るのは無理だ
「うっわ…めっちゃ嫌そうな顔してるし…」
「麗さんのリアクションはいつもオーバーだな…」
「ありがと!!「いや、褒めてないから」
…結局彼女は僕から離れない
僕は今日、死のうと思っていた、学校の屋上で
(いっその事彼女の前で死のうかな)
なんてダメな思考を働かせる。彼女にトラウマを植えるなんて、本当に僕はどうかしてる。
まぁ、僕はどうせ死ぬから、どちらでもいいけど
そう思いながら僕は屋上へと登る
「なにしてるの?」「何処へ行くの?」
そんな彼女の声を無視して柵の前に立つ
「危ない!!」
彼女の声が聞こえる。
「今からここを飛び降りるから、黙って見てろ」
そう低い声で言った。彼女は絶句していた。無理もない
「駄目だよ!!人生まだまだこれからじゃない!!きっと、明日には必ずいい事あるよ!」
案の定、彼女は綺麗事を並べる。僕は苛立ちを覚える
「世の中には生きたくても生きれない人が居るんだよ?生きていれば、生きててよかったって思える日がかならずあるよ…」
思いのほか、声が出たので自分でも驚いている。もちろん、彼女も
そして僕は口が止まらなかった
「いい子ぶってんじゃねーよ。さっきから聞いてれば綺麗事ばっか並べやがって…無責任な事ばっかり言うな!!」
「僕の事何も知らないくせになにが『好きです』だよ!僕は、綺麗事ばかり言ってるお前ってみたいな偽善者が1番嫌いだ!!」
さてと、言い過ぎたか…少しは反省してる。『僕が誰もいない所で勝手に死ねばいい話なのに彼女の前で死のうとするから行けないんだ』とでも思っている人もいるだろう。
どうやら彼女も思ってるように見えるが…
「…偽善者で何が悪いの?」
シーンとした空気の中彼女はそう一言呟く
「綺麗事の何が悪いの?」
「確かに、奏太くんの事は全く知らないけど、好きなのは変わらないよ」
…彼女は今から何を言うのだろうか?
「綺麗事ばかり言っていることは認めるよ!そして、偽善者や綺麗事を嫌い人が居るのも承知のうちだよ!」
「私は、昔、同じように死のうとしたことがあった」
衝撃の告白だった、同じなのに…どうして?
「でも、助けてくれたんだ、ある人が」
「それが君だよ。奏太くん」
…は??何を言っているだ?
「覚えてないよね、無理もないよ。君は、記憶がないんでしょ?」
「教えてあげるよ。君のこと」
私、麗は偽善者と言われ続けてきた人生だった。『それなら辞めればいいじゃん』と思う方もいるだろうが、そう簡単にはやめれない。
中学2年の冬 私は屋上から飛び降りようとした。
そんな時、声をかけてくれたのは君だった。
奏太と名乗る君は綺麗事ばっかり言っていた。
…でも私にとってそれは心に刺さるものだった
ずっと孤独だった私は、声をかけてくれたこと自体が嬉しかったのだ
涙を流しながら私は、「ありがとう」そう一言呟いた
どうやら奏太くんは、私のことを知らなかったらしい…ま、私も知らなかったんだけどね
だって、同じクラスになったことも無かったし、教室も離れているから話す機会もなかったのだ。
……後から聞いた話だった
奏太くんは事故で記憶喪失になったんだとか
衝撃だった。何も覚えていないらしい。
「_あれから高校に上がり、まさかの奏太くんと同じクラスに!まぁ、なかなか話しかけれなくて…やっとの思いで告白したらまさかの振られちゃったって言うね(笑)」
「あのね奏太くん、今の君は知らないけど、『綺麗事で救われる人も居る』よ」
「今の君は綺麗事が嫌いかもしれないけど…ね」
そうか、僕は、昔は、綺麗事ばかり言っていたんだな…
「自分語りだけど、、よかったら聞いてほしい」
僕は、彼女に、記憶のない世界を教えた
目が覚めると白い天井が見えた
周りの人達はみんな泣いていたけど、僕には誰か分からなかった
事情を説明してもらった。どうやら僕の名前は『奏太』らしい
そして、事故にあい、記憶が無くなったようだ
それからの生活は地獄だった。何も思いだせないから、勉強も、友情も、恋愛も、何もかも分からない
両親もずっと泣いていた。僕は立っているしか無かった
性格も『昔と違う』なんて言われてしまったが、僕にはよく分からなかった
毎日の人生はただ退屈だったんだ
だから、死にたかった、生まれ変わって、また1から始めたかったのだ
だけど、本当は怖かったんだ 麗さんに、綺麗事を言われるのはずっと想像ついてた
なのに、麗さんの前で死のうとした。僕は弱かったんだ。
綺麗事に救われるかもなんて、思ってしまったんだ___
次の瞬間、僕は強烈な痛みに襲われた。頭痛だ。
彼女は「大丈夫!?」と声を荒らげていた。
「…、、全部思い出した」
そう、昔の記憶が蘇ったのだ
「記憶が戻ったってこと?」
僕は無言で頷く、思いだした、彼女と、出会った日のことも
突然過ぎて驚いている。お約束と言うやつなのだろうか?
作者も、『思った以上に長かったから、早めに終わらせよう』とか思ったんだろうな
「もう一度言うね」
彼女は口を開いた
「好きです。付き合ってください。」
僕はこう答えた
「もちろん。よろしくお願いします」
僕が彼女を助けたんだ、責任を持たなければな
夕日に照らされる君はキラキラと光っていて、綺麗だった
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長くてすみません
オチが思いつかなくてなんか適当になりました…
初めて書いてみたんですけど(ノベルを)難しい!!!
まぁ今回の話は『綺麗事』についてデス
みなさんは綺麗事は好きですか?
私は好きでも嫌いでもありません
まぁ、苦手かも…
・
まぁ、そんなことは置いといて、どうでしたか?
なんかグダグダした話になりましたけど…
気にしないでね!!(めっちゃ頑張った)