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「あ、犬だー」
聞き慣れた声に見慣れた顔。わしゃわしゃと頭と顎を撫でられながら俺は目を細めていた。少し離れたところですちくんが苦笑いしている。
「犬ってw」
「だってすちこの子の名前教えてくれないじゃん」
「えぇ…」
さすがにメンバーに、「みこ」と名前をつけたことは言っていないようだ。
「…じゃいいよ、犬で…」
「いいの!そこは教えろ!?」
一見明るい表情の二人だが、顔は疲れ切っている。リスナーに気づかれないようにするのも大変なのだろう。
「なっちゃん疲れてる?大丈夫?」
「あー、ちょっと昨日寝るの忘れただけ」
「そっか」
「すちも疲れてそうだけど」
「え?全然!寝れてる寝れてる」
すちくんの顔は見えない。
「ふーん?」
「とりあえず飲み物入れてくるね」
部屋を出ていくすちくんを見届けてから、彼は俺に近づいてきた。
「すちのこと見といてな」
もちろん、と心の中で呟く。
もちろんだよ
あれ、、この人の名前、なんだっけ
コメント
5件
なっちゃん犬がみこちゃんだって気づいてるみたいなこと言うな
第2話読んだよ!「あれ、この人の名前なんだっけ」で終わるところ、めっちゃ気になる…!笑 最初は「犬だー」って軽く呼ばれてる視点が可愛いなって思ってたけど、最後の一文で一気に不穏な空気になった。すちくんに「見といてな」って頼むなっちゃんも、なにか隠してそうだし。 配信者の裏側とか疲れた表情の描写がリアルで、日常の隙間にちょっとしたミステリーが潜んでる感じが好き。続き待ってる!