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ベッドによじ登って寝ているすちくんの顔をよく見てみた。拾われた時すでに疲れた顔をしていたが今は一層酷い顔だ。
いやすちくんはいつでもかっこいいし可愛いけど!
「ぅん…」
すちくんがモゾモゾと動いた。
「みこちゃん…どこ……」
聞き間違えかもしれないけれど、確かに彼はそう言ったように聞こえた。
犬のままでいいだなんて、一瞬でも思いかけていた俺は馬鹿だ。
すちくんもみんなも俺のこと探してくれてて、そんで、あんなに辛そうにしてて、
そんで俺はすちくんのこと、
すちくんこと、、、
何やったっけ……
俺の記憶が確実に薄れている。ちゃんと犬になっているのかもしれない。
そしたらこのまま、みんなのことも、すちくんのことも、俺が人間やったってことも忘れてしまう。
記憶が消える前に、人間に戻らんと…
朧げな記憶と、体が覚えているのを頼りに俺はあるマンションの前にたどり着いた。しかしオートロックなので入れない。深夜だしなぁと、マンションの前でしばらくウロウロしていると、
「…やっぱお前みことだろ」
後ろで、なっちゃんが、複雑そうな顔で立っていた。
コメント
1件
やっぱりわかってたんだ