ネクタイをブチッっと引きちぎると、トッっとジャンプする。
「九重少女、もう大丈夫。」
オールマイト先生は相澤先生を助け出すと、私を掴んでる敵を倒し安全な場所まで移してくれた。
「ありがとうございますオールマイト先生。」「無事で良かったよ。
悪いが、相澤君のこと治せるかい?」
「治療はできますが、私が動けそうにありません。
立つのは無理です。」
助かるという気の緩みで倒れそうな体を何とか保つ。
「そうか。
九重少女も怪我しているのだから、無理しないでくれよ。
相澤君も、すまない。」
そう言うとまた私達を抱え直し、脳無の方へ向かって行った。
そのまま緑谷君と峰田君、梅雨ちゃんも抱えると階段の下まで連れていく。
「皆入口へ。
相澤君と九重少女を頼んだ。
九重少女は意識が保てるか危ういらしいし、相澤君に至ってはもう意識がない。
二人を運んでくれ、早く!!」
「え!?え!?
あれ!?
速え…!!」
峰田君が驚いている間にオールマイト先生は、敵に向き直る。
「オールマイトだめです!!
あの脳ミソ敵!!
ワン…っ、僕の腕が折れないくらいの力だけどビクともしなかった!!
きっとあいつ…「緑谷少年。」。」
「大丈夫!」
オールマイト先生は手をクロスさせながら敵に突っ込んで行ってしまった。
脳無を攻撃し、脳無の攻撃を受け流して、脳無にバックドロップを仕掛ける。
「何でバックドロップが爆発みてーになるんだろうな…!!
やっぱダンチだぜオールマイト!!」
「授業はカンペ見ながらの新米さんなのに。」私今、首と肘の怪我の痛みのおかげで何とか意識保てている状態。
オールマイト先生は確かにすごいけど、早く運んでほしい。
安全な所で早く治したい。
「すげえ!!
奴らオールマイトをナメすぎだぜ!!」
「あ!
デクくんたち!!」
お茶子ちゃんが階段の上から気づいてくれたようだ。
「麗日さん!!
相澤先生たち運ぶの手伝ってほしい!!」
「分かったよ!
任せて!!」
さすがに緑谷君たち3人で私と相澤先生を運ぶのは無理だもんね。
「やれええ!!
金的を狙ええーー!!!」
「私たちの考えすぎだったかしら…すごいわ…。」
峰田君と梅雨ちゃんが言っている間に、お茶子ちゃんが来て、個性で飛ばして階段の上まで連れて行ってくれた。
「ありがとう、お茶子ちゃん。
緑谷君たちも。」
「全然!
それより、首大丈夫?
腕も怪我しとるし…。」
お茶子ちゃんが私を飛ばしてくれてる間に、怪我の範囲指定と把握まで終わっているのであとは時間を戻すだけ。
「大丈夫!
すぐに治すから。」
指定した範囲内の時間の流れを戻す。
よし!
全部治ったかな。
でもやっぱり体力的な問題で、立てないや。
何とか上体だけ起こして相澤先生を見る。
特に酷いのは両腕、それに顔。
他の箇所も探るために、体全体を指定して把握する。
両腕粉砕骨折…顔面骨折…。
脳系の損傷はなさそうだけど…眼窩底骨が粉々になってるよ!
このままだと、眼に何かしらの後遺症が残る可能性がある!
眼を使う個性の相澤先生に、眼の後遺症はかなり不味い。
「13号先生もこっちに!
治療する!!」
「分かった!!」
13号先生も結構怪我してる。
背中から上腕にかけての裂傷が酷い…。
命に別状はなさそうだけど。
相澤先生は眼窩底骨を優先させて、13号先生は一気に全部治療できそう。
大まかな範囲の中からさらに損傷部位をあぶりだして指定する。
その中を、銀色の光が包んで時を戻す。
13号先生はこれで治ったから、起きるのも時間の問題だね。
相澤先生は…もう少し治せるかな。
後遺症が残ることは無くなったけど、これでもかなりまだ重症だもん。
その時ふらりと体が揺れる。
早く治療…すす……め……な……。
私の記憶はここで途絶えた。
そろそろ書き溜めてた話が無くなるんですよ。
文章書くの難しい…。
コメント
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ゾロ目が好きなのでゾロ目にさせて頂きました。 好きです。これからも頑張ってください。