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夜叉「こんにちは〜夜叉やで。 アヌいばノベル第6話、公開するよ」
雷「アヌビスによると今回は、歌詞から思いついたらしいぞ。
このまま染まれって歌詞。」
ヨモツ「ハ〇ピーラ〇キーチャ〇ピーだよね。」
夜叉「変なところに〇つけてんな…」
雷「はい、そろそろスタート」
ヨモツ「通報❌、アンチ❌、夢小説(?)
主=俺クロ茨木童子。
御相手はカレコレのアヌビス。匂わせ?あり
アヌビス視点」
夜叉「GO! 」
今日、茨木童子とテレビを見ていると、着物…白無垢?とやらの特集が流れてきた。どうやら、着物の色に関する意味のようだ。俺は詳しくないし、茨木童子に聞いてみよう。
「茨木童子、白無垢は分かるけど、黒無垢の意味ってなんだ?」
「黒無垢?そうじゃな、余もよく知らぬのじゃが、あなた以外の人には染まりません、という意味らしいぞ。間違ってるかもしれぬがな。」
「へぇ…そんな意味があるのか」
調べてみると、「新郎の家に既に染まりました」という意味もあるらしい。
是非とも茨木童子に着せてみたいものだ。きっと似合うだろうな。そういえば、最近茨木童子と出かけていない。
…主に俺のせいだが…
久しぶりに茨木童子と出かけてみるか。呉服屋にでも行ってみよう。
「茨木童子、着物の店にでも行かないか?」
そう言うと、茨木童子の目が輝いた。
「良いのか!新しく着物を買い換えようと思っていてな。今来ているのと同じやつを。」
「なるほど、じゃあ俺と選びに行くか?」
「うむ!」
今の着物は1番似合っているからな。髪色にもよく合うし。ついでに違う着物を買ってやろう。
「じゃ、俺のワープで行くか。」
「そうじゃな。」
茨木童子を抱き上げて、俺は呉服屋にワープをする。
「よいしょ」
茨木童子は俺の腕から降りて、着物や生地を選び始める。
「アヌビス アヌビス!この色、可愛くないか!?」
「お、結構似合ってるな。茨木童子には、この色も似合ってるぞ。」
別の色を渡しながら、俺は思う。
果たして、 茨木童子は気がついているのだろうか。俺が服を選ぶのは、与えるのは、純粋な愛もあるが、その裏に抑えきれないほどの独占欲も隠れているということに。
愛より強い執着も独占欲も隠れていることに。
今日だって、本当は俺の印を付けようとしていたことに。
呉服屋に来たのも、茨木童子を俺が与えた服しか来て欲しくなかったからだ。
「…早く俺に染まっちまえよ」
何がなんでも俺に染まらせたくて、そのためなら何でもするということを、果たしてアイツは気づいているのだろうか。誰にでも眩しい笑顔を向けて、目立ちたがり屋なアイツを本当は囲ってしまいたいほどに俺が執着していることを。そして、俺にしかその笑顔を見せて欲しくないことを。
「…多分、気づいてないだろうな。」
だが、これからゆっくりと教えていけばいいのだ。
俺が与えた着物を着て、俺の食事を食べさせて。いずれは俺がいないと生きられなくなるほど、愛していることを。そして執着している事を、ゆっくりと教えていけばいいのだ。
そして気づいた時には、俺から抜け出せなくさせてやろう。
大丈夫だ、俺たち神と鬼にとって時間は無限に近いのだから。
「アヌビス!こっちにも可愛い生地があるぞ!」
茨木童子が呼んでいる。早く行ってやるか。
華やかな生地の裏に隠れて見え隠れする、薄暗く、醜い俺の欲。
それを隠して、俺は茨木童子の元に歩み寄った。