どうもこんにちは!クロッちです!
今回は連載じゃなくてごめんね!
ここ結構読んでくれる人多いからここにも私が書いてるノベル小説載せてみたかったんだ!
ちなみにこの話は私のpixivにも乗せてます!
呪術廻戦の二次創作です!
よかったらよんでみてくさい!
じゃあ本編へGO!
↓↓↓
⚠️注意⚠️
・術式呪力記憶なし
・オメガバース➕現代パロ
・誤字脱字あり!
「悟くん!僕が大きくなったら、絶対、ぜーったい迎えに来るから、これ毎日何かにつけてもっててね!」
……ふと幼い時のなにかの夢を見た気がする。
なんだったか。夢だからもう覚えていない。でも目が覚めてしまったので、俺は通ってる大学に行く準備をした。
この世界には男女の性別の他に、第2の姓と呼ばれるものがある。優秀でなんでも出来る数少ないα(アルファ)、一般的なパンピーの多くいるβ(ベータ)そしてαよりも少ないろくでなしのΩ(オメガ)。そしてこれらは受ける側の項を噛むことで番と呼ばれる一生涯の夫婦になることが出来る。面倒くさくてうざったいが、この世界ではオメガであれば男でも子供を作ることが出来る。
おっえぇ、ヤロー同士でやるとかまじで気色わりい…。俺はαだから絶対に野郎とは番にならないって決めてるし、関係ない話だか。
「悟様…今日はお早いお目覚めで、いかがいたしましたか?」
「別に…目が覚めただけだ。」
「左様でございますか。直ぐに朝食の準備を致します。」
「いい、いらない。車を出せ、今日はこのまま早めに行く」
「かしこまりました。」
俺は五条家の跡取りとしてαとして生まれた。
しょうもない着物屋で、相当こじらせているのか、しきたりがどうのこうのとうるさい。
親同士はさほど仲も良くないらしく母親は海外に行ってほとんど帰ってくることは無い。
親父は母親に似てる俺が気に食わないのか、跡取りにふさわしくなるようにと毎日茶道や華道、剣道と指して関係ないことを俺にさせていた。
高校の時の検査で俺が検査結果を確認せず渡したあの日、親父は狂ったような顔をしていたが、直ぐに良かったなと、俺はアルファだと何度も俺の背中を叩いて怖い顔でわらっていた。
だか、俺はアルファでありながら出来損ないなのか、ヒートを起こしてるオメガの近くに行ってもなんの変化もなくフェロモンとやらを感じとれなかった。だからといって、特に変わったことはなかったが、時々親父は俺の事をおふくろ見てるかのような目でみてくるときがある。それに気づく度に吐き気がしそうだ。
「悟様、大学に着きました。本日は17時より華道の先生をお呼びしております。くれぐれもお忘れなきようお願いします。それでは行ってらっしゃいませ。」
「あぁ」
俺は大学に上がると、逃げるように毎日かよってはギリギリまで大学のヤツらと絡んでいた。
俺がアルファだからと言いよってコネを売ってくるやつはおおかったが、そいつらの話を流すように聞いている方が、家にいる時よりよっぽどましだ。幼なじみのベータ、硝子とはほぼ毎日一緒にいるようになってる。こいつの家は有名な病院で、こいつの兄弟は硝子以外アルファ、優秀すぎるくらいだそう。似たもの同士で仲良くなったってことだ。
「ふぁ~ぁ、(欠伸)」
「なんだ、随分眠そうだな。珍しくいつもより早く来たのにそれだと意味ないぞ」
「うるせぇよ、今日はなんか変な夢見て目覚めが悪かっただけだ」
「そうかい、みた感じそれだけでは無さそうだが?」
「あっ?」
「顔色はいつも通り悪いし、疲れてる顔してる。お前欲求不満なんじゃいだろうな?」
「おっえぇ、気色悪いこというなよ。生憎生まれてこの方ずっと右手がお友達です。そもそも匂い(フェロモン)がわかんねーし相手いねぇっての。親父が適当に決めんだろ。それまでは別に困りませんし」
「それまだ続いてるんだ、諦めてうちで見てもらえば?その原因わかるかもよ」
「いーよ面倒だし」
「あっそ」
「うん」
そういう何気ない会話をしてると、暇になったのでお互いスマホを取り出して暇つぶしをした。
「ん?五条、お前にしては可愛いもんつけてるじゃねーか、なんだそれ」
「あーこれ、なんか知らんけどガキの頃から持ってて捨てるに捨てれないからスマホに着けてんの。なんかこいつについてる匂い嗅ぐと落ち着くし」
「へぇー、どれ私にも嗅がせてみろ」
「ん?いいよー」
俺はスマホについてるクマのマスコットの匂いを嗅がせた。
「ん?何も臭わないがなにかつけてるのか?」
「いや、何もつけてないよ?元々着いてる匂い」
「私は何も感じないが…」
「お前の鼻がおかしいんじゃねぇの?」
「そうかもしれないな、後で鼻炎の薬飲んでおこう」
「おーそうしろそうしろ」
しばらくして、ぞろぞろと他の奴らが集まってきた。
気がつけば始業のベルがなる時間だ。
俺達はまた何気ない1日をすごして2人でまわっていた。
「んーやっと終わりか、硝子ス○バいこうぜ。まだ迎えくるまで時間あるし」
「ワンカートンでタバコ奢るならいいよ」
「へいへい」
授業を終えて2人で大学内にあるカフェに向かいいつもどうり何気ない話をする。
それが俺たちのいつも通りの流れだった。でも俺は硝子と話をしている時に横を通り過ぎた人の中で、懐かしい嗅いだことのある匂いに気づいた。
「…い……おい!五条!大丈夫か?」
「んぇ…なんだっけ硝子」
「いや、別になんでもないが。急にぼーっとしてどうした。熱でもあるのか?」
「ねぇーよ、なんか懐かしい匂いがしてな。」
「匂い?甘い菓子の匂いしかしないが?」
「おかしいなぁ……あ、そろそろ迎えが来る。わるい硝子、またあしたな」
「あぁ、お前も気をつけろよ」
「おう!」
俺は家に帰るとその日も堅苦しい着物を着てずっと華道をやらされていた。
クソつまらねぇし花なんて微塵も興味ねぇっての。ようやく先生が帰ると俺は部屋に戻り大学の課題を始めた。
「…………んー、なんか集中できないな。」
課題をしていると、ふとあの懐かしい匂いのことを思い出して気がちってしまっていた。
「あの匂い……どこかで嗅いだことあるんだけどなぁ……って俺は犬か…ったく。やめだやめ、ゲームでもやろう。」
そう思って俺はスマホを取り出した。
その瞬間ふわっとまたあの匂いがした。俺は飛び起きてスマホにつけていたくまのマスコットの匂いを嗅いだ。
「間違いない…おなじ匂いだ。」
俺はあの懐かしい嗅いだことのある匂いが身につけているものと同じことに気が気づいたが、特に違和感はなかった。
むしろ何故か、心のどこかで嬉しさの様な物を感じていた。なぜだ……考えても分からないのでそのままスマホをいじりその日は眠った。
それから数日、俺は大学内で何度も同じ匂いを見つけるが、それは何が放っているものなのかまるで分からず、それどころか日に日にその匂いを強く感じとる度に体調が悪くなっていた。
「おい五条、大丈夫か?また昨日より体調悪そうだが。」
「んー、大丈夫じゃない……体が最近思うように動かない。時々熱くなるしなんか変。」
「・・・なぁ五条、前々から思っていたけど、お前ほんとにアルファか?」
「なんだよ今更、知ってるだろ。俺はアルファだけどオメガの匂いを感知できない出来損ない。」
「そこが気になるんだよ。」
「は?」
「ヒートを迎えたオメガの強烈なフェロモンを感知できないアルファなんて、うちの家でも今まで事例がなくて聞いたことないらしいぞ。」
「…………だから出来損ないなんだろ。」
「・・・おまえ、ここまで言って分からないバカなのか?お前はもしかしたらオメ…」
「それは無い」
俺は硝子が言いかけた言葉を遮るように割り込んで否定した。
「硝子が何を言おうとしてるか分かるけど、あらかたそれはないって確証できるよ。俺がオメガだったとしたら、それを親父が隠す理由がないし、何より今の今までヒートが来たことも無い。あらかたなんでもきるしこの見た目、親同士だってアルファだ。ここまでアルファの条件が揃ってて実はオメガだったとかありえないだろ」
そう、俺はアルファだ。誰がなんと言おうと紛うことなきアルファだ。そう信じてきたし、今説明したようにアルファじゃないと辻褄が合わないんだ。
「五条……お前気づいてないかもしれないが…さっきから……」
「あのー、すみません。さっきから具合悪そうですが、大丈夫ですか?」
突然俺たちふたりに声をかけたのは、長髪の変な前髪をしたでかい男だった。
いきなり知らない奴に声をかけられる事は多々あったが、こいつは何か違うと俺の中の全細胞が言っていた。今までの匂いの主だったからだ。
ものすごく近くで匂うこの匂いに体中の体液が沸騰するような感覚を覚えた。
(おかしい、何だこの感覚…体中が熱い…これじゃまるで、ヒートみたいだ……いや違う。たまたま具合が悪いだけ…きっとそうに違いない)
俺は震える手付きで硝子に助けを求めた。
「あ、いや、こいつの事は気にしないで大丈…」
「硝子………」
「なんだよいきな…り…」
硝子はこちらを見るなり口と鼻を抑えるように顔を隠しながら俺の腕を思い切りつかんで人気のないところまで走り抜けた。
「はぁ…はぁ…硝子…いきなり何……具合悪い相手走らせるなよ……」
「んっ!」
硝子は人気のないところに着くなり鞄を漁ってなにかの薬を突き出してきて押し付けた
「なんだよ、それ。薬渡すならここまで来る必要あったか?」
「うるさい黙れ!いいから早く飲め!」
「……わ、わかったよ。」
俺は硝子に言われるまま、その訳の分からない薬を飲んでその場で休んだ。
しばらくすると体の症状は治まり、硝子の様子も落ち着いた。
「はぁ…はぁ…なんだったんだよさっきの。マジで焦ったぜ。」
「こんな状況になってもまだ分からない馬鹿なんだなあんた。今アンタはアルファとベータの群がる場所でヒートを起こしてたんだぞ!私がいなかったらおまえ今頃どうなってたか……」
「はぁ!ヒート!なにいってるんだよ。さっきも言ったけど俺はアルファなんだぞ」
「いいや、五条。さっきので断言出来る。お前はオメガだ。気づいてないかもしれないが、何かをきっかけにココ最近微弱だがお前から独特匂いが放たれていた。おそらくフェロモンだろう。だがそのフェロモンは上書きされるかのように他のフェロモンによって隠されていたから、私ですら気づかなかった。気づき始めたのは2日前からだ。」
「違う…違う違う!俺はアルファだ!今日はたまたまあの場で具合悪くなっただけで、そんなことは無い。」
「………わかった。今はわかったけど。今日1日、いや1週間は苦しむと思うぞ。とりあえずうちに泊まれ。実家じゃなくて私のマンションの方にだ。防音完備してるし、念の為に1部屋開けてある。お前の家には大学のサークル研修とでも言っておく。だから…」
「行かねーよ、普通に戻っていつも通りに過ごす。もう治ったし大丈夫だろ。」
「親父さんになんて言うつもりだ。」
「・・・別に普通のアルファだから何も言わねぇよ。」
「私が今飲ませたのは、一時的にヒートを抑える抑制剤だ。切れたらまたさっきのようになるぞ。」
「…………だぁああわかったよ!でもその変わりお前ん家で過ごしても何も変わらなければ俺はアルファだってことお前が認めろよ!ヒートらしきものがきたら、俺がオメガだってこと認めてやるよ。」
「わかった…。好きにしな」
俺は硝子に言われるがまま、しばらく硝子の家で過ごす事になった。
認めざるを得なかったが、硝子の言う通りヒートは薬が切れると共にやってきて、さっきの熱が体を襲い感じたくない場所が熱を持って疼いていた
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