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「え、もしかして俺らのせい?」「授業単位落としちゃうよー」
騒いでいた男子たちが冷やかしの言葉を投げかける。
「あんま言うなって」 私がそう言うと、「はーい」と言ってケラケラ笑い出した。酒井たちは普段はそんな悪い奴らではないが、嫌いな相手にはやり過ぎる。
たしかに、休みがちな萩原が毎回成績が良いのには驚くけど、クラストップは純粋にすごいと思った。学年218位、クラス36位の私からすれば。
「親に渡せないよーこれ、、」
放課後、マックで由依と個票を見返していた。
「まあでも、一番勉強してた化学は平均取れてるじゃん」「他がヤバすぎて218位なってんの。クラスでも下から2番目よ」 「おお、、、あれだね、今の凌の前の席萩原じゃん、前後で成績の差すごすぎて笑っちゃう」「いやもう笑ってほしいよ、、」
萩原、家で勉強してるんだろうな。それか塾行ってるか生粋の天才か。
「まじで萩原すごいよね、どういう脳してんだろ」「いい意味でね?」「そういい意味で。凌萩原に勉強教えてもらったら?今席近いんだし」「なんか教えてくれなさそうじゃない?それにまた学校来なくなるんじゃないかな」
2週間前にテストが終わったが、それから今日まで全く学校に来ていなかった。テスト期間や何か大事な決め事があるときには来てるイメージ。
「でもちょっと前は結構来てなかった?途中で早退するの多かったけど」「、、、えなに萩原のことめっちゃ見てるじゃん、恋?」
いや違うわ、たしかにちょっとかっこいいけど、と由依は笑った。