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#命の選択
ぷち
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3件
あぁ、ラトの「私の主様を返してくださいよ!!」 本当にドキッとしました、次は執事が繰り返すのか... 次回楽しみに待ってます!
読み終わりました。第22話、かなり重い展開ですね…。 ベリアンが主様を失う悲劇から始まり、ループに気づいてからは執事たちが自ら命を絶つことで「主様を救う」という選択肢を取る――その構造がまず切ない。特にラト君の「返して下さいよ…私の、主様を…っ!!」は、ただの怒りじゃなくて喪失の痛みがそのまま言葉になってて、胸に刺さりました。 「何回、何百回、何千回、何万回繰り返した」という一文が、どれだけの絶望と執念を積み重ねてきたか感じさせますね。ループものとしての構造と、キャラクターたちの感情がしっかり噛み合ってる回だと思いました。次回、どう決着がつくのか気になります。
『彼等が死ぬか。私が死ぬか。』
〜Will you continue to die every day
or will you face Tomorrow?〜
Another Story『繰り返し、繰り返す。』
これは、ループが始まる前の物語。
ある日のことだった。ただ、主様と街を歩いて買い物をしていた時だった。知能天使達が現れ、私達を襲った。
『主様、お逃げ下さい!ここは私が…!』
『ベリアンを置いてなんて、行けるわけない!』
そして、私と主様がその場に残った。だけど、無理矢理にでも主様をここから遠ざけていれば良かったんだ。
『これで終わりだ。悪魔執事。』
私に攻撃が降りかかる。その時――。
『ベリアン――!!』
ドンッ!
主様に押され地面に倒れ込む。
『主様――!!』
辺りに血が広がる。主様が私を庇ったのだ。
私の代わりに、主様が。
『主様!主様!』
『く…っ。ベリアン……無事…?』
『どうして、どうして私なんて庇ったのです!!』
『そんなの、決まってるじゃない…。ベリアンが大切だからよ…。他の人でも同じことをする。みんなに死んで欲しくないから。』
『そんな……っ。』
『ごめんね、ベリアン…。』
主様は私の頬に手を触れる。
『約束、守れなかった…。』
それだけ言い残して、主様は静かに息を引き取る。
『主様…?そんな、目を覚まして下さい…
主様ァァァァァァ!!!!!!』
私は主様を抱き起こして、屋敷へ帰る。
『ベリアン…さん?』
『ロノ、君…。』
屋敷に帰りエントランスに出てきたロノ君が血相を変える。
『それ、主様ですよね……?どうして、こんな……。』
『主様は…私から天使の攻撃を庇って、こんなことに……っ。』
『…っ!!』
やり場のない怒りだけが込み上げてくる。
食堂に皆さんを集めて事の経緯を話す。
『申し訳ございません…私のせいで、主様が……。』
『…主様の言っていた通り…ベリアンじゃなく他の執事でも同じことをした。ベリアンのせいじゃないよ。』
『私のせいなんです!!私が、お傍にいながら…っ。守れなかった……あまつさえ、主様に守って頂くなど、執事としてなんて失態を…っ。』
『……。』
俺は武器を手にする。
『ハウレス、どこ行くんだよ。』
『決まってるだろう。知能天使を…。』
『お前1人行ったところで意味はねぇ。』
『このまま黙ってろって言うのか?主様が死んだのに。』
『はっきり言わねぇと分かんねぇか。お前には。お前一人行ったところで無駄だって言ってんだよ!!』
『っ、ボスキお前……っ!!』
ボスキの胸ぐらを掴む。
『ハウレス君!ボスキ君!』
『2人が言い争っても意味はないよ。落ち着いて。』
『『チッ…!!』』
『ハウレス君…ボスキ君…。』
ゆらっ…。
背後に気配を感じる。
『ベリアンさんのせいなら…責任取ってくださいよ。』
『ら、ラトく――。』
グイッ!ダンッ!
片手でベリアンさんを床に押し付ける。
『ラト…!\ラト君!!』
『ぐぅ…っ。』
『私から主様を奪ったんです。それなら死んで償うべきです。なんなら殺してあげましょうか?』
『っ、ラト君……。』
『…して下さい。返して下さいよ…私の、主様を…っ!!返して下さい!!』
ラト君は声を荒らげて泣き叫ぶ。
『ラト君……っ。』
『ラト君、落ち着いて…!!』
『離してください…っ!!』
ミヤジさんが私からラト君を引き剥がす。
『責任…そう、ですね。私が責任をとるべきですね。』
『ベリアンさん……?』
『皆さん、本当に……申し訳ありません…。』
見張り台
『主様。今すぐそちらに参りますからね。』
私は武器を構え、首筋に当てる。
ザシュッ!!
『……ん、あれ、私は…。』
(私は首を切り死んだはず…なのに、どうして自室に…。)
バタバタ…っ!
『ベリアンさん!大変です、主様が……。』
『え……?』
主様の部屋
『主様!!』
バタンッ!
急いでドアを開ける。
『わぁ!びっくりした…どうしたの?』
(生きて、いる…?どうして、だって、主様は……。)
『みんなが部屋に来るなんて朝からどうしたの?』
(あれは、夢…?あまりにも鮮明で…。)
『っ…。』
『え、え!?どうしたの?泣かないでよみんな。怖い夢でも見た?』
『夢…そう、ですね。とても悲しくて辛い夢でした…』
(主様が死ぬなんてありえない。夢だったんですね。あれは。)
『すみません、主様。急いで朝ごはん作りますから!』
『うん!ロノのご飯楽しみ!』
ここで気付いておけば良かったんだ。
カレンダーの日付が戻ってるってことに。
『ロノ、街に行くの?』
『主様!はい、夜ご飯の買い物です。』
『私も行ってもいいかな?』
『!もちろんです!そしたら主様の好物作りましょうか!』
『ほんと?やったぁ!』
『じゃあ行ってきます!ベリアンさん!』
『行ってらっしゃいませ。ロノ君、主様。』
夢だと思いたかった。これも。全てが悪夢なのだと。
『……ロノ、君?主様は…。』
『…夢じゃなかったんです。』
『え…?』
『主様以外昨日の記憶がある。ということかな?ロノ君。』
『ルカスさん…?』
『早く気付くべきだったんだ。カレンダーの日付が進んでない。』
『っ!?』
食堂
『夢じゃないって、どういうことっすか!?だって、主様は生きて…』
『私の推測するに…これは、主様が執事を庇って死ぬという永遠のループなんだと思う。』
『主様が、私達を…。』
『そう。そして、繰り返されるトリガーは
執事の死。』
『!!』
『日付が変わる0時にまでに執事が死なないとこのまま主様は死ぬことになる。そして、今日が終わり、明日を迎えることになる。』
『つまり、俺が死ねばまた今日に戻って、主様を救える未来があるかもしれないってことですか…?』
『……私達は主様の執事だ。主様の為に命をかけることぐらい訳ない。』
『でも、執事たちの死ってことは、自分で…。』
『…俺は主様の為なら喜んで死ぬ。それで主様が守れる未来があるのなら。』
『…では、みなさん、それで構いませんか?』
皆さんが覚悟を決め頷く。
主様。必ず、貴方が生きる未来に、私達が変えてみせます。
でも、そう上手くはいかなかった。
何をしても、どんな策を練っても。
主様は――。
『必ず…庇って死んじゃうんだ…っ。どうして僕なんて…。』
『ラムリ君。』
『……っ。諦めません。僕は絶対に…!!』
自分の武器で自害する。
ザシュッ!!
何回、何百回、何千回、何万回繰り返した。
貴方が生きる未来を守る為に。
次回
Ending ONE 『どちらが生きるか、死ぬか。』