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アジト内は警察や救急と、私たちには無関係の人たちが多くて。
少し静かになりたいと外に出てきた。
「灰…?」
一瞬粉雪に見えたそれは、この世界を焼いているような欠片にも思えた。
いつまで、この攻防戦は続くのだろうか。
情報は市役所のアナウンスと、情報が錯綜しているTwixのみ。確認しようとスマホを覗こうとしたら、誤ったアプリが立ち上がる。
「あ…写真…」
この1年、撮ったり貰ったりした写真の数々。
今はいない店長や、眠ったままの仲間もたくさん映っている。どの1枚も記録にあって、リロードするたびファンが回る。
「何をやっている、ケインオー」
アジトから出てきたボイラさんが声をかけてきた。
「写真を見ていました」
「そうか、笑っているのであれば良い思い出か?」
「えっ」
「ん?違うのか、私にはそう見えたぞ」
笑う…思い出…
「…なるほど」
「?」
「何でもありません、周りを見てきます」
「あぁ?気を付けてな」
降り積もる白い何かを踏みしめながら、走る。
思い出を、もっと欲しい。
この街…では不可能、なら転送先では?
「転送…されたい」
仲間と一緒に、これからもたくさんの思い出を。
《アジトの後ろ、襲われてるみたいす》
トピオさんからの無線にハッとする。
「了解、向かいます」
目の前の戦いに集中しなければ。
ふいに湧く敵の頭を狙い引き金を引いた。
拷問コントは腹抱えて笑いましたw 主治医が乗っちゃうんだもん。
1ヶ月のお休み期間は、動画みて過ごすかなぁ。
ここまで読んで下さり、ありがとうございます。