テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

夜の二人

一覧ページ

「夜の二人」のメインビジュアル

夜の二人

5 - 第4話(新) 孤独

♥

3

2025年10月18日

シェアするシェアする
報告する

〈さぁーもん視点〉

俺は物心ついた頃から両親が居なかった。

路地裏でゴミとか漁ってなんとか生きながらえていたけど、とうとう限界が来た。

5歳ぐらいのときかな…大人にナイフを渡されて、そいつをやれって言われた。

『やれ』の意味はよく分かんなかったけど、流れに乗るように刺した。

そっからは殺し屋として、報酬で日々を過ごしていた。

7歳ぐらいになった頃、またいつものように路地裏で寝ていたら。

「なーなー、お前も殺し屋なの?」

「………そだけど」

変な子だな、と思った。

左目に包帯を巻いて、腰に二丁拳銃を巻いている。

「俺さ、『とつ』っていうんだ。お前は?」

と聞かれても、困った。

俺に名前なんて無かったから。

だから前に一度だけ食べて、すっごく美味しかった───

「…さぁーもん」

一夜だけ、俺とこの子は友達になった。


裏社会では誰かの居場所が分からなくなることなんて当たり前で、とつのことも一週間経った頃にはきっぱりと忘れていた。

…どうして今になってそのことを思い出したのかは分からない。

だけど『とつ』と凸さんは、どこか雰囲気が似ている気がする。

この作品はいかがでしたか?

3

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚