テラーノベル
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「ん゛〜ん…」
集中してたからか、いつの間にか昼休憩の時間になった。
あの人たちはというと…
「コラッ!!」
「「「「「すみません…泣」」」」」
とまあ、先輩に叱られていた。
一瞬僕にもお説教の火が飛んできそうになったが、
「僕ずっと仕事してましたよ。先輩だって見てましたよね?」
と、正論(?)をぶつけて難を逃れた。
あの先輩、怒っても怖くないんだけどね。
「さぁ〜て、お昼お昼♪」
「おおもりくぅん…泣」
「あれ、ふじさわ先輩。仕事どうですか?」
当然進んでないという事はわかっている。
だけど、ついつい口が動いてしまった。
笑いのつもりで言ったが、あまり気持ちよくはないなと少し心の中で反省する。
「全然進んでないよ…泣」
「…少し手伝いましょうか、?」
「え!いいの!?✨」
「はい。今日は仕事少なくて、定時までに終わりそうなので。」
遅延が思ったよりも早く終わったとの風の噂が流れた。
ということは、僕の仕事は増えないのとイコール。それに、仕事を溜めないためにもコツコツと仕事をやってきた。
少しぐらいなら、先輩の仕事もできるだろう。
「じゃ〜あ お言葉に甘えちゃおっかな♪」
…この人に先輩というプライドはないのだろうか。呆
まあ、今回に関しては僕が先輩に質問したのも原因の一つだし、少しの罪滅ぼしとしようかな。
結局はふじわら先輩が自爆してただけだけど。
「とりあえず、お昼行きましょ 」
「そうだね」
「さぁて、何食べようかな~?ワクワク」
ここの職場は定食を食べれる場所がある。
お金は払う必要があるが、まさにお値段以上の量や味。
「おおもりくんはどれ食べる?」
「えぇ~どうしようかな」
なんとも悩ましい。
全部の種類を食べてきたからこそ、ひとつなんて選べない。
今日はいつもよりお腹が減っているから、、
「スタミナ定食にします」
「りょ~かいっ」
「それじゃあ…」
「「最初はグッ!じゃんけんッッ」」
「「ポイッ!」」
「うわぁ…負けたあ…ッッ」
「それじゃ、先輩買ってきてください♪」
急のジャンケンに驚く人もいただろう。
僕の働く部署だけなら、それほど多い人数でもないが、全体となると話は変わってくる。
定食屋も蛇行というほどではないが、少し列ができる。
複数人で並んだらそれこそ列が長くなる。
というわけで、ジャン負けが2人分買いに行くというルールを僕から先輩へ提案した。
そして、ジャンケンに勝った方は席を探す。
「あ、せんぱいこっちです!」
ここの定食屋は部署によって席が区切られている。
きっと、他部署とのDomとSubのトラブルを減らすためだ。 本当にこの職場はSubに配慮してくれてる。
おかげでジャン負けの方も席を見つけやすい。
「はい、おおもりくんの」
「ありがとうございます」
「今日は僕の奢りでいいよ✨」
「え、どうしたんですか。 いつもの先輩じゃないみたいですけど…」
「ちょ、人聞きの悪いこと言わないでよ! 」
「……」
「まって、僕ってそんなにイメージ悪い、??」
「ははっw ジョーダンですよw ゴチです!」
「よかったぁ…僕この会社の中で1番優しい自信があるからね」
「えぇ そんなに自分を優しいと思ってるんすか、」
「うんっ!(誇らしげ)」
「…楽しそうですね苦笑」
こんな感じのほとんど脳死のような会話を昼休憩中はずっとしている。
先輩いじりはあまりいい印象ではないけど、
この先輩の事は、ついつい いじってしまう。
「「いただきます(!)」」
_優しく元気な声と控えめだがよく通る声が定食屋に響いた。
コメント
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お腹減ってきた