テラーノベル
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「うし、やるかぁ」
「あ、僕のお仕事これね♪」
「あれ、意外と少ない」
「そりゃあ、僕だってコツコツやってるし~? 」
「え、゛先輩がですか??」
「そうだよ?」
「なんか性にあわないっすね」
「失礼だなぁ…笑」
そんなこんなで昼休憩も終わり、午後の仕事がはじまった。
先に僕の仕事を終わらせて、そのあとに先輩の仕事に取り組む。
先輩の仕事は終わらなくても怒られないから定時で帰ってやろうかな…
とか思ってたら、
「おおもりくん、ちょっといいかい?」
「あ、はい」
なんか部長に呼ばれたんだけど。
なに、僕なんかやらかした?…クビか!?
ちょちょちょ、それだけはマズイ。
Subという性別ゆえ、仕事を見つけるのも一苦労。見つけたとして、場に馴染めるかも分からない。
頼む、頼む、クビだけは…
いざとなったら土下座するしかない…
「ちょっと話があってね」
「く、クビだけは!」
「ちょ、何の話だい?」
「え…?僕をクビするっていう話じゃ……?」
「そんな事しないよ笑」
「え、?ホントですか!?」
「別に、おおもりくんが望むならクビでも…」
「やめてください!」
「んもー冗談!部長ジョーク!」
「…それで話というのは?」
「あぁそうそう」
「おおもりくんに出張を頼みたくてね」
「どこら辺ですか? 」
「高知だよ」
「え、こうち?」
「めちゃめちゃ遠いじゃないですか」
「そうなんだよねぇー笑」
「日にちはどのくらい…?」
「んっとねー9月4日から14日」
「えぇめっちゃ長居しないとですか」
「仕事自体は7日間だよ」
「じゃあ残りの3日はなんですか?」
「旅行として行ってきてほしい」
「え、゛旅行?」
「おおもりくん最近旅行行ってないらしいじゃん?」
「誰情報ですかそれ」
「ふじさわくん…だったかな」
「あの先輩めッッ…」
「まあまぁ笑 費用はこっちから出すからさ?」
「いいんですか。それ言われたら僕買いまくりますよ?」
「…じゃあ宿代と行き道と帰りのお金はこっちから出そうかな」
「ちぇ、分かりました。」
「じゃ、よろしくねー」
「はい」
「失礼します」
はぁ、まじビビった。
クビは一旦逃れたぞ。…部長ジョークってなんだよ。
とりあえず、僕は来週から出張兼旅行をすると…
特に旅行に興味はないし、ずっと宿にいればいいや。
早く仕事に戻ろ…
「おおもりくん帰ってきた。」
「どうだった?」
「…先輩許さない」
「えぇ!?なんでよ!」
「なんで 旅行にしばらく行ってないことを部長に言うんですか!」
「だって~!」
「…(圧)」
「ぇ、ぇ~と…じょ~だん!涼ちゃんジョーク!💦」
「…はぁ、いいですよ、」
「ごめんって~! 」
僕は出張をしなければならなくなった。
…まって気づいたけど僕の土日削られるじゃん。
はぁ…゛いいように利用されてるじゃん。
まぁ、クビにされなかった分幾分マシか。
この作品、完結するまでは全体公開にしようと思います。
完結してしばらくしたら、 フォロワー様限定公開に変えます。
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