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🖤視点
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今とは少しばかり印象が変わったけど
太陽みたいな明るさと笑顔は変わらないから
ふとした瞬間に思い出す
意識する切っ掛けを
あの頃はまだ、みんなと同じで佐久間くんも「めめ」って呼んでた
【2021年4月26日(月) 晴れ】
その日、佐久間くんは俺を見つけると、人懐っこい笑顔を向けて走ってきた
佐久間くんが走ってるだけでなんか笑える
ダンスはキレッキレ、アクロバットは背中に羽でも生えているのかと思うぐらい軽々と、高く綺麗に跳べるのに、どういう訳か他のスポーツはてんでダメ
神様が運動神経を与える時にバランスを間違ってしまったんだな、きっと
ちょっと不思議なフォームで俺の前まで走ってくると、ズサッと自分で効果音をつけて立ち止まった
俺を見上げてくる顔は走ってきたからか、頬が赤く染まってて、大きな瞳がキラキラして見えた
いつも元気な佐久間くんを見てると自然と顔が綻ぶ
「そんな急いでどうしたの?」
尋ねると
うんと頷いてから
「あのな、俺、お前が好きなんだけど。俺と付き合って!!」
て
…………
………………は?
待って
今、告白をされた?
なにこれ?
どっきり?
よく通る声をしてるから
メンバーもびっくりしてこっちを見てる
てか、これが本当に告白なら、する場所も選んでくれ
ここ、どこだと思う?
公園だよ
雑誌の写真撮影で訪れた、アスレチックもある大きな公園
滝沢歌舞伎の休演日にご褒美ロケ扱いでやってきたそこは、のんびりとした空気か流れてて、出版社が外で食べれるようなランチも用意してくれたから仕事だけど気分はピクニックをしているようなものだった
休憩中の今は、ブルーシートを敷いて各班ごとに昼食を摂っている最中だったんだ
原っぱみたいなひらけた空間で、遠くにメンバーもいればスタッフもいるそんな中で突然の告白って…
ああ、マジで考えちゃダメなヤツか?
思いの外、真剣な顔してたからつい真面目に考えちゃった
またコントとか罰ゲームでしょ?
まぁ、どちらにせよ、答えは同じなんだけど
俺は腰を折って頭を下げる
「ごめんなさい」
そう言ってから頭を上げると
しょんぼり顔の佐久間くんと目があった
なんだろ
捨てられた仔犬みたいで…こう、ぎゅっとしたくなるようなこの感覚は
「そっか…分かった」
佐久間くんはうんと頷いてから
決意表明するみたいに、拳を握って前へ出した
「可愛くなって出直してきます!!!」
いやいや
何か分かったんだよ-w-w
全然分かってないじゃん!!
遠くでスタッフさんが笑ってる
メンバーも…しょっぴーなんてお腹抱えて、地面叩いてるし
なにこれ?
ねぇ、本当に
変な遊びなら巻き込まないで欲しいんだけど
「めめ、ありがと」
佐久間くんはそう言うと踵を返して、
原っぱにビニールシートを敷いて、まったりしているメンバーの方へ走っていく
元気だな
俺の班は康二とラウールが一緒
一緒なんだけど、何故か連れだってトイレへ
一人で行けるだろうに
着いていった康二はラウールを構いたくて仕方ないんだろうな
俺はと言えば腹ごなしの散歩を続行
池とかあったし、ザリガニいないかな
とか呑気に考えてた
佐久間くんの告白なんか、まるっきり本気にしてなかったんだ
佐久間くんは周りを巻き込んで、明るい空気にしてしまう人だから
俺が一人だったから気になって
ラウールを追いかけた康二みたいに、俺を構いたかっただけなんだろう
実際――――
こっそりメンバーの方を見やると、座ってる岩本くんの脚の間に入って、談笑してる
頭をよしよししてる岩本くんを見てたら、なんだろ、当て馬にされた気分で内心面白くなかった
結成から2年
まだほんの少し先輩方のノリについていけない時があった
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いつも違ってめげないさっくん
大好きなめめを振り向かせるぞ(๑و•̀ω•́)و✧
後悔を書いてて気持ちが沈み
まさに後悔しているので、明るい話を平行して書いていこうと思います!!
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