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この快楽で堕ちたい

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この快楽で堕ちたい

2 - 皆がそれを望むから

♥

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2025年10月25日

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晴明side


薄々気づいていた。 皆が僕を見ていない事


「おはよう晴明せいめいくん!」

「おはようございます晴明くん」


けど僕は笑わないといけない、だって皆は僕を”セイメイ”と重ねて見ているから


「慣れないなぁ…」


屋上の隅で煙草に火をつける。カチッという音と同時に白い煙が周りを漂い苦いような煙たい匂いが鼻につく。好きでも嫌いでもないこの匂いがいつの間にか癖になり忘れたい記憶と感覚を麻痺させてくれる


「せいめいくん、それ最近よく吸ってるね?」

「あ〜、ちょっと嫌な事があってね…」


マシュマロが僕の吸っている煙草を見て心配そうに顔を覗きこんできた。この子はよく僕をみている、それ故に僕の窶れた顔も目の下の隈さえも見えてしまう


「ぼく凛太郎くんにきいたよ人間にタバコは害があるんだって、最近せいめいくん顔青いしがくえんちょうも心配してたよ?」

「_そっか、」


学園長か、あの人が僕を心配するのは、僕を晴明せいめい公と重ねているから。僕が退魔の力にも恵まれず、生まれ変わりとして生を受けなければ見向きすらしないくせに…


「マシュマロ…ッ、 そういえば狸塚くんが生物部に備品持っていくらしいから手伝ってあげて」

「…うん」


マシュマロは一瞬曇った表情を見せたが眉を八の字に下げたまま屋上の扉へ向かった。

屋上の扉が閉まり可愛げのある足音が遠ざかっていく。

何やってるんだ僕は?マシュマロは関係ない、気に食わない話題だけで強く言って、八つ当たりする相手が違うだろ、


「…ッごめんねマシュマロ、でもッ僕は大丈夫だから」


煙草の先を携帯式な灰皿に擦りつけ潰す。


「何が大丈夫なんですか?」

「はぇ…ッ?!」


振り返った視線の先..嫌、真横には仮面を外した学園長が現れた。言葉の通りぬらりと


「ここで何をしていらっしゃるんですか?晴明くん?」

「えっ…ちょっと休憩をと」


さっきの余韻で上手く口角が上がらない、

いつ?何処から居たんだろう?さっきの話を聞かれた?嫌、煙草ならまだ大丈夫…だから笑え…笑え…笑え…わら…


「学園長こそ、ここで何を_」

「┈┈┈」

「がく…えん…」

「すいません…用事を..思い出しました……」


僕、どんな顔をしてたんだろ

学園長のあの顔、あの表情をするとき必ず彼の目には僕ではないあの人がいる。


「初恋だったのに、」


僕はあの人が好きだった。僕を今は亡き御先祖様と重ねていても、でも汚れきった僕に道満さんを愛する資格はない…








「んあッ♡♡あ”あ”あ”!!/////ッッう…ぁ 」


パンパンパンパンパンパンパン♡♡♡♡♡


「どお?きもちい?❤︎」


パチュパチュパチュパチュ♡♡♡♡♡ゴリュッ!♡♡


「ひぁッッ!あ”あ”ぁ”あ♡♡♡♡いっちゃッ!」


ビュルルルルルルル♡♡♡♡♡♡


「そっか♡そっかぁ♡きもちいんだね♡」


「あ…んぅ♡♡ぃ”あ♡あッ♡♡♡♡♡ 」

「とんじゃった?」


ドチュッドチュッドチュッドチュッ♡♡♡♡♡ズプッ♡ジュプ♡♡


「ぁ…♡」


ドチュッドチュッドチュッドチュッ♡♡♡♡♡♡


「…ッッッ!あ”♡♡♡♡へあ”?!」キュウウウウ♡♡♡


「んッ!イく♡♡」


ドピュッ♡♡♡♡ビュルルルルルルル♡♡♡♡♡♡








また、ヤっちゃった….


「…」


もう汚されたくないのに


「今日も気持ちよかったよ♡」


知らない人と身体の奥で繋がりたくないのに、


「…ぁ..」


また、


「はい、これお代♡次は僕の家来てね♡」


あの快感を求めて


「…ッッ、はい…」


明日も僕を僕として見てもらうために、身も心も堕とすんだ









「ぉ”え”ぇッ、!!」


びちゃびちゃと音をたてて廃棄物が口から流れ出る、


「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、!!」


口の中に出されたあの苦味を思い出し更に吐き気が増す。


「深夜なのに吐いちゃた、ッう”ぁ”、、」

「次からフェラは追加料金貰お… 」


深夜の蛍光灯に負けない青白い肌で教師寮の棚を漁ると、まだ手をつけていないクスリが十瓶以上あった。

これは好都合と、クスリを一瓶あけ中の粒を手に余るだけだし思い切り飲み込んだ。


「・*:..。o○?☼*゚・*:.??」


あたまふわふわする

めもぐにゃぐにゃしてなんか、、、










「もう長くありませんね」


朝起きて、速やかに身体の不調を感じた僕は本土の病院に来て検査を受けた。誰にも知らせず


「は、?」


「薬物の過剰摂取、過度なストレス、人間が死にいたるに十分でしょう?」


「あ、あと貴方の腹、掻き出されていない精子、その他もろもろのせいで、ぐちゃぐちゃでした、もって1ヶ月ですね」


腹?薬物?ストレス?まだ僕は、そんな、ッ


「…….ぁ….」


鏡で見た自分の顔は見るに耐えなかった、髪の先は白く染まり、血色の悪い顔、濃い隈、死人のような顔だった


「くッ、そ、ははッ…晴明公ならこんな事にならない、」


ならもう、終わりにしよう

僕を一番あの人と重ねている彼に抱かれて、

晴明公ですら味わった事のない屈辱の中なら僕は自分でいられるはず





そう、だから










「僕を抱いてくれませんか?」


隊長さん





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コメント

1

ユーザー

あ、、私の目が涙でいっぱいになっています、、 余命1ヶ月だと、しかも道満さんが初恋だったとか、 まじで作品作るの上手すぎる、内容とかめっちゃすきだし 楽しみに待ってたやつなので続き出た瞬間速攻で見に来ました!最高です。

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