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他の女の子からも
あたしのことが好きな男子がいる。
告白したら、「奈月が好きだからごめん」
って断られた!!
っていう、噂を聞いた。
あたし…モテるんだ。
でも、もしかしたら断る理由に
あたしの名前を出してるのかもしれない。
そう思った。
だって、そんな噂聞いても誰1人
告白なんてしてこない。
「奈月ちゃんはさ、好きな子いるの?」
挨拶を交わす程度の子たちからも
聞かれるようになった。
「いないよ!あたし、いつ転校になるかわからないし、仮に付き合うってなっても遠距離なんて出来ないし!笑 ほんとにいない!」
必ず、そう応えていた。
だって。本当のことだし。
小学校、中学校で遠距離なんて無理だよw
高校生…になったらバイトとかして
そのお金で…とかならわかるけどね。
「そっかあ。そうだよね!」
みんな質問してきた子は、納得する。
そんなある日、唯一仲良しの2人の男の子で
いつも帰る時は一緒に途中まで
帰る男の子2人に聞かれた。
「奈月って、好きな子いるの?」
「いないよ、どして?」
「いや、気になって…もし俺たちが好きって言ったらどっちと付き合う?」
「なにそれwww。どっちとも付き合わないよ!!他の誰とも付き合わない。あたしには、好きって気持ちまだわからないし。いつパパの仕事の転勤でほかの県へ転校ってなるか、わからないから。」
「そっか、噂は本当だったんだね」
「噂されてるの?」
「うん。奈月は、誰にでも明るいし優しく接してるから狙ってる人多いんだよ…俺たちもその1人。でも安心した!!」
「安心?」
「もし、俺たちどちらかが奈月と付き合う事になったら、友達なんて気まずいじゃん?
だからさ、奈月はこれからも…
今の奈月で いてな!
もちろん、他の男子と付き合うとかなったら
妬いちゃうだろうし。
俺たち、奈月の側に今みたいに今の関係を
築きたいし!」
「うん!もちろんだよ!いつもありがとう」
そんなこんなで
小学校6年が過ぎていく。
あたしは、中学へ進んだ。
中学3年間は思い出したくない…
地獄を味わうことになった。
心を閉ざしてしまった、あたしの3年間が
始まろうとしていた。