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あてんしょんぷりぃず?


深夜テンションで書き申した

えっっっっっっっとぉ…キャラ名は出してないけど…カンヒュの中の誰かを題材にしてます

あ、BのLってことだけは把握しててね!


タイトル

「煙と、狼」







吸って、吐く


そうすると秋の夜特有の冷たい香りとともに、嗅ぎ慣れた濃い煙が肺を満たす

こうなったのはいつからだろうか

思うと、ずっと昔な気もするし、つい最近の出来事な気もする

隣で酒を煽っていた彼も箱から一本取り出し、自前のライターで火を付ける

俺のとはまた違う香りがしてくる、こんなことにももう慣れてしまった

最初はむせていた彼奴も、そいつの父が吸っていたからか、昔から煙たかった彼奴も。

二人共今や立派な愛煙家だ。

隣りにいる此奴は俺達よりもずっと長生きで、その分いろんな煙の味を知っていて

アレは美味い、コレはキツすぎる、ソレはケバい、などと吸い始めた時は色々と助言してもらっていた

外交の仕事をしていると、どうしても、煙やアルコール関連は話のネタとして外せなくなってくる

最初は辛くてなかなか飲めなかった北産の度数が高い物の、辛口な味や香りにも、もう慣れた

吸っては噎せてばかりで、全く美味しく感じなかった煙も、今や吸わないとやっていけない程になった

ジュッ っと音がなり、少しばかり指に火傷を負ってしまい、口から小さく悪態がこぼれる。

いつの間に吸いきっていたんだろう、次の物に手を出そうと箱を開け、一本取り出す

隣の彼に火をもらおうとしたが、生憎タイミングが悪かった。

そちらを向いたときはそいつが丁度携帯灰皿に火種を押し付けたところだったからだ

仕方なく、持っていたものを口に咥え、胸ポケットに入っているオイルが切れかかっているライターを取り出し、

何回か火打ち石を打って火を付ける。火が消えないように手で壁を作り、咥えたものの先端を炙る

囲った手がじんわり暖かくなり、知らぬ間に自分の身体が冷え切っていたことに気付かされる

嗚呼、美味い

隣の彼は酒が切れたと言い、部屋の中へ帰っていった

彼を見送ってから再度外の景色を眺める、一本目は吸うのに集中して気づかなかったが、

俺達がいる場所はまさに絶景だった

煙を吸い、短く口の中のものを飛ばすように吐くと、円ができた、実に面白い。

何回かソレを繰り返して遊んでいると、彼が新しい瓶と2つのグラスを抱えて戻ってきた

いいものを見つけたから二人で飲もうということらしい。

無論断る理由もなく、彼からグラスを受け取り、片目を閉じキザったらしい笑みを浮かべて、グラスを軽く傾け催促する

呆れたように軽い笑みをこぼし、気取ったふうにグラスに赤い中身を注ぐ

彼のグラスも満たされたところで軽くグラスを上げ、

カチン

薄いガラス同士がぶつかる、繊細な音がなった

軽い世間話をしながらつまみに持ってきた胡桃を齧る

渋皮の苦みとソレを流すために飲んだ葡萄の甘い風味が絶妙だった。

彼も吸おうとしたのか箱からまた一本取り出し、ライターをつけ…られなかった、オイルが切れたようだ。

彼は心底憎そうに舌打ちをし、咥えたままこちらに近づいて、俺の口に咥えられている物から火を奪った

ソレはお互いの息の音が聞こえるほど近く、接吻をしたような錯覚さえもしてしまった。

彼が胸いっぱいに煙を吸い俺の顔に向かって吐き出す、突然のことに、つい噎せてしまった

煙が目に染みて、生理的な涙が出る。

先の行動の意味を知っている俺は、これから起こるであろう惨劇を憐れむ

彼…否、眼の前にいる”獣”が俺の涙を舐め取り、そのまま舌なめずりをした。

奴の目はまるで捕食者のようで、影が狼に見えてしまったのは俺の幻覚だと思いたい…




ついたままのタバコの吸殻がポトリ、と落ちた





ふへへ

真夜中に書ききったよ

さ〜て、これは誰でしょう!

答えは…お好きにどうぞ…

俺はソナチとしてかいたよ


お粗末様でした!

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