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「ねぇ、かみさま。ちぃちゃんいい子なれた?」
「えぇ、なれたよ。今の貴方はとてもいい子よ。」
「ねぇ、かみさまっ!!ちぃちゃんのこと、いい子にしてくれてありがとう。」
ここは、黄泉の国。死者が彷徨い、転生をする場所。神達が過ごす場所でもある。
ある日、小さな女の子が身体中に怪我をして黄泉の国にきた。
小さい子が黄泉の国にくるのは時々あることだ。と神は思った。しかし、身体中の不自然な怪我を見ておかしいと思った。
神は、
「どうして身体中に怪我を沢山しているの?」
と尋ねた。
すると、小さな女の子はこう言った。
「ちぃちゃんね、わるい子なの。だから、ママがいやなきもちになって……だからちぃちゃんいい子にならなきゃだめなの。」
神は言った。
「そうなのね。私は、黄泉国の神。黄泉の国を管理している神です。ちぃちゃん、貴方は神達に会いに行く必要があります。貴方は神達に会うことでいい子になれるの。」
目の前にいる小さい女の子があまりにも哀れで、見ていると苦しくて、だから神はこの小さな女の子が人から愛して貰えるようにと思った。
ちぃちゃんという女の子に着いてくるように伝えた。
この子には豊かな経験が必要だ。見てきたものが少なすぎる、そう思ったのだ。
神は、黄泉の国にある花畑、湖など色々な場所に連れて行った。連れて行った先で出会う神達に愛される小さな女の子。
花畑で蝶々と戯れる花の神は言う。
「貴方の心、とても綺麗ね。心が綺麗な貴方にこの花冠をあげるわ。もし、人から愛されなくても、私は貴方を愛すわ。」
そう言った後に女の子の頭に花冠をのせ、女の子を抱きしめた。
白く輝く湖のほとりにいた湖の神は言う。
「僕は、君が悪い子なんて思えない。君はとてもいい子だ。悪い子なんかじゃないよ。きっと君のお母さんは勘違いしていたんだ。」
そう言った後に頭を撫でた。
森の中で動物達と歌う動物の神は言う。
「貴方の声とても素敵。それに髪の毛もまるで川のように綺麗ね。 」
そう言った後に歌を歌ってくれた。
煌めく星空を眺める空の神は言う。
「君の瞳、星空みたいに輝いてる。それに白い肌はまるで月のようだ。」
そう言った後、一緒に夜空を眺めた。
小さな女の子は言った。
「ちぃちゃんいい子なれたの?かみさまたちみーんないい子ね、きれいね っていってくれるからっ!!」
神は言った。
「ねぇ、お母さんのところに行ってみない?ちぃちゃんは今とってもいい子なの。だからきっとお母さん喜ぶと思うの。」
もちろん、同じ母親の腹になんか宿させない。暖かくて、優しい親のもとへ。
「ちぃちゃん、もうママのところもどってもいーの?」
「もどってもいいよ。だけれど、また同じお母さんのところには行けないの。だからちぃちゃんをいい子だって言ってくれるお母さんのところに行かない?」
「うん、ちぃちゃんいい子だねって言ってくれるママのとこにいくっ!!」
小さな女の子に聞いた。どんな母親がいいのか。
すると女の子は、
「かみさまたちみたいに、やさしいママのところにいきたい!!」
「分かった。それなら、あそこの岩穴の中に入るの。そして目をつぶり、眠りなさい。そうすると次に目が覚めた時、優しいお母さんのもとへ行けるわ。」
「わかった!!ねぇ、かみさま。ちぃちゃんいい子なれた?」
「 えぇ、なれたよ。今の貴方はとてもいい子よ。」
「ねぇ、かみさまっ!!ちぃちゃんのこと、いい子にしてくれてありがとう。」
「お幸せにね。」
「ねぇママ、こころのこと好き?」
「もちろん、大好きに決まってるでしょ!」
「パパも?」
「パパも心彩のこと大好きだぞ!!」
「ママとパパいつもありがとう!!そして大好き!!」
「ちぃちゃん、楽しそうで良かった。」
「黄泉の神は心配しすぎなんだよ。」
「湖の神……そんなこと言ってたら殴られるわよ~」
「花の神の言う通りよっ……ほんっとに。」
「私の言う通りよね、動物の神。いつも黄泉の神から湖の神は怒られてるんだから。」
「ちぃちゃん、俺みたいに、空のように大きな心持つんだぞ〜」
「空の神は何を言ってるの……そして、湖の神、あなたはあとで覚悟しといてくださいね?」
「……はい。」
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