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ちゅーい僕のとこは日帝さん二人居るよ。
双子だよ。姉弟だよ。日帝さんがおねーさんだよ。帝国君がみんなで言う日帝さんになるよ。
此処ではてーこくさんが出るよ。
「んんっ……………重い………………」
日本の家に行ったら縁側で帝国が寝てた。
犬を乗せて寝ている。
というかこれは後からこのdogが乗ってきた感じか?
まぁいい。ちょっと苦しそうなのでdogには悪いが其処から退いてもらう。
「クゥン…………」
そう言ってdogは帝国から降り横の座布団が置いてある所に丸まり寝た。
「んんっ…………」
相変わらず帝国は寝たままだ。
何時もは俺の事を毛嫌いするのに今はまだその幼なさが残る顔で寝ている。
(少しだけなら…………)
俺は帝国の頬を触ってみた。
小さい時は沢山触らせてくれたが今では近付いただけで睨まれる始末だ。
まぁ昔に色々あったから仕方ない。
(あっ、昔とそんな変わらねぇ………)
「んんっ…………」
ずっと触っていたくなる程の柔らかさ。
この柔らかいのを日本や東京の連中に知らせたらすぐ何かしらの商品になるだろう。
そんなくだらない事を考えていると帝国が起きてしまった。
触り過ぎたようだ。
「んんっ…………」
(ヤベッ…………睨まれる…………最悪叩っ斬られる…………)
「ん…………?亜米利加さん…………?」
「……………へ?」
腑抜けた声が出た。でも仕方ない。
『亜米利加さん』という言葉は日帝達が小さい時まで使っていた俺の呼び名だ。
今はもう呼ばれてないが。
「………?どうしました………?亜米利加さん…………?」
そう言って首をコテンとして傾げる。
嗚呼わかった。コイツは今寝ぼけている。
さっきから目が虚ろだ。目も擦っている。
「ふわっ…………眠いです…………」
こんな眠そうにしていては後々何か支障が出るだろう。そんな事になったら大変だ。
俺は昔の俺の真似をする。
「帝国。眠いんだろう?もう少し寝ろ。俺はまだここに居る」
「ん…………分かりました……………また……………よーろっぱの話……………沢山…………聞かせて下さいね……………」
……………寝息がすぐに聞こえてきた。
多分ヨーロッパの話と言っていたから大戦が始まる前の時だろう。
あの幼い喋り方は絶対にそうだ。
昔沢山ヨーロッパの話をしていたから。
…………………いっそ昔に戻れば…………
「はぁっ……………………ダメだな。昔に戻れば良いのにって思っちまった」
最近ずっと昔に戻ればと思う。
あの時はみんな緊張状態だっただろう。
「しっかりしろ。昔にはもう戻らん。…………よし」
ちゃんと気持ちを切り替える。
だってそうだろ?世界の警察であるアメリカがこんなダサい顔をしてたらみんなが不安になる。
ちゃんと切り替え無ければ。
「ゆっくり寝な。帝国」
そう言って俺は帝国の頬をまた撫でた。