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「やっほーありりんだよー」
教室中に響く陽キャの声。それは一軍の愛理沙だ。なに?そんなに叫べない私たちをバカにしてるの?そうではないと思うけどそんな思考が勝手に頭に思い浮かばる。
私は田中 影子 名前の通り陰…というより空気に近い存在だ。でも唯一そんなことを思っていない人がいるんだ!それは…
「みんなおはよう!あ、影子ちゃん!おはよっ!」
ああ叫んだのは瑠璃香ちゃん。誰にでも優しい系女子って感じかな…でも遊びはしない。ああいう性格ととてつもなく美人な顔立ちが人気で人気者なんだ。話す暇なんかくれやしない。
「瑠璃香ちゃんさー、遊ばないー??」「あ、愛理沙ちゃん…いいよ…」(心の中・苦手なんだよね…)
あれを見れば分かるでしょ。陽キャで明るい性格ではあるけど、嫌われ者…なのかな、あの誰でも「うんうん!いいよー遊ぼー」って明るく言う瑠璃香ちゃんでさえもちょっと引いてるもんね…
ドンっ💥(影子の机を叩かれた音)
(何なにっ?!)
「お前さーw瑠璃香ちゃんが少し話してくれるくらいで調子乗るなよ?w」「私なんか瑠璃香ちゃんもだしお前以外の全員と遊んだことあるからw」
「なんでそんなこと言うんですか…」静まっていた教室の端から声が響いた。瑠璃香ちゃんも他のみんなも呆然としている。中には「いじめでしょ…あれw」という笑い声や「もっとやれやれ!」という一軍男子からの声、「可哀想だよね」という声もあった。
「もういい。」キャラなんていらない
そう影子が言うと愛理沙の机に影子が駆け寄って行ってこう言った。
「辞めて?人の気持ちを考えて言ったら?」「人の気持ちも分からないクズが!」そう言ったと思うと
今度は前に来て
「私を笑った女子も勝手なことを言ってくれた男子も全員覚悟しとけよ?こちとら格闘の習い事してるんやからな?」
そう、影子は柔道と空手を習っているのだ。あまりイメージは無いかもしれないがいつもいつも習い事の練習をしている。
そしてさっきの言葉から30秒程たったころ、影子は何も無かったように席に戻った。でも顔は見るからに赤い。恥ずかしかったんだろう。勇気がある行動をとったんだ。それくらいは普通だろう。でも何かおかしい?瑠璃香はそう思った。ほほがみるみるうちに青ざめていくのだ。え?大丈夫なのかな
バタッ(影子が倒れた音)
今の音は…影子?!
「え?やばくね?」「なんであんな強気やったのに倒れるん?」「いやいや怖い怖い」「恥ずかしすぎて倒れたとか?」みんなふざけてそうに言ってるけど顔は真顔だ。まあ、それはさておき、、、瑠璃香が口を開けた
「誰か!先生呼んできて!早く!!」「じゃあ私呼んでくる!」そう声を上げたのは愛理沙だった。反省したのか?瑠璃香はそう思った。「早くね!!」「他のみんなは息してるか確認して!」「はーい!」
一方その頃愛理沙は…
「別にあいつなんか助けたくないし…」「呼ばなくても何分かたったら起きるだろうし、起きなくても起きなかったら起きないでいいからねw」「私天才?w」「生意気な態度とるからこうなったんだよwクズ以下がw」
「愛理沙…遅いね。」「私見に行ってくる!」瑠璃香は職員室前辺りまで来た時、見たんだ。愛理沙が隠れてスマホを触っていた。「ちょっと!愛理沙何してんの?!」「別にいいじゃん!ゴミなんだからさ〜w」「もう〜」ってこんなことしてる暇じゃない!「失礼します!あの春川先生!影子ちゃんが倒れたんですけど!」「なんだって?!すぐ行く!」数分後
先生と一緒に教室に戻ってきた瑠璃香。その後、先生が救急車を呼び、病院に搬送されたという。で、天罰として愛理沙は停学処分になった。停学処分になった経緯はもちろん!暴言とまあスマホを持ってきてたり、クラスメイトが大変なのに先生を呼ばなかったとして停学処分になった。「ざまぁwwww」というクラスメイトの声。でも一切瑠璃香は言わなかった。言ったら愛理沙と同じだからだ。
そして何より嬉しかったのは影子が命には別状なかったこと!もうすぐ退院だから帰ってきたらものすごく抱きしめたいなあなんて思っていた瑠璃香だった。