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るる
「か、和樹?」
目を見開き手が震えている。そりゃそうだ、
落ちこぼれで、武器ひとつも召喚できず。今にも退学になりそうだった人間が、こんなことになってしまったのだから、
「若狭…」
パチパチパチパチパチ
「「!?」」
「いやぁ素晴らしい!」
「理事長。」
「すみませんね、力を試すような真似をして」
試す?もしかしたら愛斗は最初に若狭が倒した、ロボットのようなものだったのかもしれない。そんな甘い考えは、通用しなかった
「愛斗さんはかなりの才能を持っていましたが…倒されたのならそこまで。まぁ1人の未来ある少年を覚醒させたのですから。最後としては上々でしょう。」
手を軽く叩くと
「連れていきなさい、入学式の邪魔です。」
僕はぐちゃぐちゃになった死体をぼーっと見ることしか出来なかった。
「…」
「和樹…お前、さ、」
「僕どうしちゃったんだろう。」
「こっちのセリフだよ…」
僕たちの肩にポンと手を置き
「なぜそんなに暗いのですか?今日はめでたい日ですよ?入学式と和樹さんの覚醒記念日です!」
人を1人殺して手に入れた。力、才能のある人を殺して手に入れた、力。
「人を殺してしまってまで手に入れた力ですよ?」
!
「だから、辛いんですよ!だから、若狭も」
「違いますよ、若狭くん?あなたは親友が人を殺したから悲しんでいるのではない。親友が自分よりも上に行こうとするのが怖いのでしょう?」
「は!?」
若狭は黙り込んだ。
「…まずは、そうですね和樹くん?ここは素晴らしい兵士を育てる学園です。戦いの最中相手を殺さなければいけないことがあるでしょう。仲間すらも殺めなければいけないことだって。」
「……僕は、」
「貴方が素晴らしい兵士となり人々の為になるのだったら。私は迷わず、あなたの殺人を肯定します。」
「…僕は…!」
「仮面を被るのをおやめなさい。」
「……!俺は!この力を誇りに思う!たとえこれが誰かを殺す為だけの力だとしても!誰かを殺して手に入れた力だとしても!なぜなら俺が世界一正しく偉く素晴らしい人間だからだ!」
「……若狭」
目に涙がたまっていた。あの時の愛斗と同じだ。
「お前、変わっちまったよ」
涙を必死に隠しながら走り去ってしまった
「変わったのはお前だろ。」
そうだ、そうに決まっている俺は、今まで気づかなかった力に気づいただけだ。それだけで人が変わるものか、ただあいつの中での俺が変わっただけだ。俺自身は全く。
ガチャ、ガチャ。
何かが近づいてくる音がする。
見たことある。軍事用ダミーヒューマンだったか、?
勢いよく俺に襲いかかってくる
思い切り腕を振り頭部を破壊する。
「す、すみません!誤作動を」
「気にしなくてもいい」
後ろを振り向きながらペコペコ頭を下げダミーヒューマンを回収していった。
「……今までだったら若狭の後ろに隠れて…」
いやいやいや俺は変わったんだ。
……変わっちまったのか、
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