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短編集です.ᐟ.ᐟ
恋愛系の小説書く練習的な…
今の連載は飽きたので((
息抜き…というか暇つぶしでご覧いただければと思います.ᐟ.ᐟ
それでは〜、どうぞ.ᐟ.ᐟ
「ねぇ。」
ツンツンと、彼の腕を指で押していく。
「なに。」
淡々と、それでも優しさが込められた声音を私に向けた。
私は察してくれないことに対して、頬を膨らませながら、彼の服の袖を引っ張る。
「…どしたん。」
やっと、スマホから目を離し、こちらを向いてくれた。
ムッとした顔で彼に言う。
「なんか話そーよ。」
「何話すの。もう無いでしょ、話題。」
「じゃあスキンシップは?」
「えー…」
私の提案に、心底面倒だと言わんばかりの表情を作り、躊躇い始める。
そして、またスマホに視線を戻した。
「っ〜!」
スマホに嫉妬し始めた私はグリグリと彼の腕に自分の頭を押し付ける。
すると、彼がスマホを机の上に置いた。
いきなり頭にキスを落としてくる。
「んぇ、」
「マヌケな声してんね。」
からかうようにそう言って、今度は私の頬に手が触れた。
そしてそのまま上を向かされ、案外すんなりとキスしてしまった。
「…不意打ち?」
「誘ってきたのはそっち。」
このままするのかな、今日はヤなんだけどな、と思っていると、彼はフッと笑った。
「満足?」
「…ん……」
少し物足りないが、これ以上は良くないルートへ進むと分かっている。だから不服そうな声を必死に堪えつつ、頷いた。
「そ。」
彼はまた優しく笑って、そのままスマホを手に取った。
もう構ってくれないのかな。
じぃっと彼に目線を送ると、彼はチラリとこちらを見て、また明るく光っているスマホに戻した。
動画を見ているみたいだ。好きって言ってたゲームの実況動画だと思う。この距離だから少し音が聞こえる。
私はゲームに興味がないので、一緒に見るということができない。
残念だな。
もっと構って欲しかったのに。
そのまま私もスマホを手に取ろうとしたとき、伸ばしていない方の手が、近くにあった彼の手に触れた。
そのままするりと指を絡められる。
ちょっとずるいなと思いながら、私もショート動画を開き始めた。