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………
「…っは…!はぁはぁ…..」
まただ。
またこの夢だ。
微睡みの夢から覚め、今日こそはと思い返してみる。
____
小さい頃から同じ夢を見る
?? 「きんとき!!」
そう、”誰かから呼ばれている”
というのだけははっきりと覚えていられる不思議な夢。
____
「きんときーーー!!起きなさい!」
「転校初日から遅刻してどうすんのあんた!」
「んーー今起きるよーーー、」
そうだ。今日は転校初日。
父さんの仕事の都合というやつだ。
……俺にとっては何回目かも分からないけれど
____
俺の父さんはいわゆる転勤族というやつだ。
おかげで俺は小さい頃から何回も転校を経験してきた。
引っ越しというのは何回経験しても慣れは訪れない
せっかく馴染めてきたと思ったらまた転校。
おかげでいつからか俺は
人に深く心を許すことをやめた。
どうせ今日から通う高校とも何ヶ月後かには別れがやってくる。
けれどたった1度だけ、引っ越しが嫌で嫌で仕方なくて両親を困らせたことがあった。
確か幼稚園のときかな。
大好きな友だちがたくさんできて毎日が楽しくて仕方なかったのは覚えてる。
「俺にもそんな素直な時期があったなぁ…」
俺はそんなことを呟きながら学校に行く準備を始めた
____
慣れない道。
新しい日々が始まるんだなと実感させられる
「うまくやってけるかなーー、」
「…まあどうにかなるっしょ!!」
こういうのははっちゃけた方が勝t…
ドーーーン!!!
いっ…たた…
…….え、やばいやばい人とぶつかった?
と、とにかく謝らないと、!
kn 「あ、あのすみません前よく見てなくて、」
kn 「怪我とかないですk…」
?? 「!っ………!」
kn 「?あの、俺の顔になにか、?」
?? 「あ、ああごめんなさい!」
?? 「そちらこそお怪我ないですか?」
kn 「俺は全然、!」
?? 「よかった、!僕も全然大丈夫!」
?? 「ほんとはもっとちゃんと謝りたいんだけど
僕今ピンチで、!!!ほんとごめんね、」
?? 「またあとでー!!」
kn 「う、うん、またあとでーー、?」
……またあとで、??
今後会うことがあるのだろうか、?
ってか街角でぶつかるとか少女マンガかよ
リアルであるもんなんだな…
そんなことを考えながら俺は学校に向かった。