夢のつづきは

……見られている。

すごく見られている。

俺はいわゆる”顔がいい”という部類の人間らしい。

引っ越しをしてはじめに話しかけられる第一声はだいたい、

｢かっこいいね！！｣

だ。

毎日見てるとそうも思わないのだが、

引っ越しの度にこういう状況になるので今では1周まわってこれを武器にしていたりする。

…そういえば今朝のあの人は俺の容姿に対してなんも言ってこなかったな、、

＿＿＿＿

……ここが職員室か

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

｢失礼します…｣

T ｢おお！よくきたな！きんとき…だよな？｣

kn ｢ああはい！そうです｣

T ｢俺がお前の担任になる舘だ。よろしくな｣

kn ｢はい！よろしくおねがいします舘先生｣

T ｢さっそくだが、…….｣

舘先生に案内され、俺は教室に向かう。

にしても気前の良さそうな良い先生だな。

絶対当たりって言われてる先生だろこの人

そんなことを考えてるとあっという間に教室の前に着いた。

2-6  そう書いてある札をぼんやり眺める傍らで、僅かな緊張を感じた。

T ｢俺が合図したら入ってこいよーー｣

そう言って先生は教室に入る。

…思ったより緊張してるな

いつも通りやればいいんだよいつも通り

俺なら大丈夫。

…きた、！先生からの合図だ

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

T ｢はーい。てなわけで今日から転校してきたきんときだ｣

T ｢それじゃあ自己紹介頼む｣

kn ｢はじめまして。きんときって言います｣

kn ｢まだ慣れてないんで仲良くしてくれるとめちゃんこ嬉しいです！！｣

kn ｢これからよろしくお願いします！｣

…..及第点かな。当たり障りのない良い挨拶。

クラスのみんなの反応も上々。

T ｢よろしくなーきんとき！！｣

T ｢てことで席なんだか、、まあ適当に座ってくれーー｣

T ｢たぶんすぐ席替えすっから｣

kn ｢わかりましたー！｣

休み時間。

俺は質問攻めにあっている。

どこから来たかとか

趣味はなんだとか

そんな感じのが多い。俺に興味を持ってくれている証拠なのでシンプルに嬉しい。

ただ、、、長ぇ！！！！

もうかれこれ30分くらいは質問攻めされてるぞ

俺はパパラッチされてる俳優かーーー！！！

kn ｢ちょっとごめん、！トイレ行かせて、！｣

…やっと抜け出せた……

あれはつらい。戻ったらまた再開すんのかなあ……

つかの間の休息を済ませ、教室に戻る途中、

腕を掴まれてぐいっと何者かにひっぱられた

?? ｢きんさーーん！！！会いたかった！！！｣

そう言われ後ろから抱きつかれる。

kn ｢え、ちょ、、だれ、！？！｣

俺がそう言って振り返ると、

kn ｢……！！今朝の、！！｣

?? ｢やだなあ！よそよそしいじゃん！｣

?? ｢僕だよbroooockだよ！！｣

br ｢覚えてない、？｣