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コメント
2件
あぁ!!なんて素敵な日なんだ!! 猫マジで好きでもう…神です!!好きです!! 体調とか気をつけながら書いてください!!
読みました〜! 第2話、すごく良かったです🥀 異世界でステーキ食べられるなんて、憧れちゃいますね。しかも聖騎士様に撫でられてスリスリ…尊すぎて胸がきゅんとしました。 でも、「僕を奪うなんて不可能」っていうシュメリの台詞、すごく気になります。小説の展開とは違う何かが起きそうで、ドキドキしちゃいます。 続きも楽しみにしてますね🤍
『聖騎士と暗殺者』
僕が生前、愛してやまなかったBL小説だ。
アスランズ王国の王立騎士団団長であるシュメリ。
その命を狙って屋敷に潜入する暗殺者バルト。
二人は敵対する関係。
なのに。
バルトは最強の聖騎士にあっさり返り討ちにあい、屋敷に軟禁される。
同じ屋敷で生活するうち、二人は関係を深めていく。
(あの流れは、ハピエンの予感だったよなぁ)
僕はあの小説を最後まで読めなかった。
だけど、今はそれでいい。
(もし本当にここが小説世界なら、一番近くでエンディングを見られる)
ワクワクしながら、僕は肉を頬張った。
シュメリが出してくれたお昼は、なんとステーキだった。
猫缶とか出てきたら美味しく頂けるか不安だったけど。
猫魔って肉食なのかな。
(うまうま、うまー!)
最高過ぎる待遇のお陰で、僕は異世界転生を素直に受け入れていた。
「美味しいかい? リンネ」
「あにゃ!」
僕はめいっぱい元気な返事をした。
入院していた前世では絶対に食べられなかった。
僕のご飯は点滴だったから。
お肉なんて、子供の頃振りだ。
「あにゃ、あにゃ」
夢中になって肉を貪る。
「こらこら、そんなに急いで食べたら、喉に詰まらせるよ」
シュメリが僕の背中を撫でた。
「ゆっくり食べなさい。おかわりは、たくさんあるからね」
「にゃ!」
元気なお返事をして、僕はシュメリの手にスリスリした。
シュメリが、きゅと唇を噛んだ。
何というか、メロい存在を愛でる人の顔をしている。
「可愛い! 可愛いよ、リンネ!」
「ふぎゃ!」
シュメリに抱きすくめられて、変な声が出た。
かなり苦しい。
息が詰まって死ぬ。
「きゅぅ」
ぐったりと体から力が抜けた。
「あぁ! リンネ、すまない。しっかりして」
ひたすら優しくスリスリされて、息を吹き返した。
やっぱりシュメリは騎士団長で聖騎士だ。
綺麗な顔をしているけど、力が強い。
「はにゃ」
パチパチ目を開けたら、シュメリの顔がぱっと輝いた。
「良かった、リンネ。さぁ、大好きなお肉の続きをお食べ」
「にゃ!」
また良いお返事をして、僕は肉を食べ始めた。
この猫魔が肉好きで良かった。
「ふふ……」
僕の背中を撫でていたシュメリが、顔を上げた。
「そろそろ、来るかな」
シュメリが、空を見上げた。
その口端に、薄らと笑みが昇っている。
(来るって……あぁ!)
僕は、ピンときた。
午後から夜にかけて、暗殺者がシュメリを狙ってくる。
つまり、バルトが来る。
(シュメリのこの感じ……もう、何回か来てるんだ)
お股ポテト
29
はるにし
72
小説の中でもバルトは何度も襲撃に失敗している。
ついに三度目の夜、バルトはシュメリに捕縛される。
(小説の序盤じゃん! こんなに最初から、二人を見られるの? ラッキーすぎないか?)
ぼくの心が躍った。
胸キュンが止まらない。
「次は、どんな手を使って来るかな。ねぇ、リンネ」
「にゃぁ?」
どうして僕に話を振るんだろう。
シュメリとバルトにとって、僕は部外者のはずなのに。
「どんな手を使っても、私からリンネを奪うなんて絶対に不可能なのにね」
シュメリが僕の頭を撫でた。
(ん? 僕を奪う?)
そんな設定、小説にはない。
そもそも猫魔なんて、小説には出てこない。
脇役以下のモンスター的な扱いだったはずだ。
(そういえば、どうしてシュメリは猫魔を飼っているんだろう)
聞きたくても、言葉を喋れないから聞けない。
頭を撫でられていると気持ち良くて、気持ちがふにゃっとしてくる。
(気持ちいいから、まぁ、いいか)
特に深く考えず、僕はシュメリの優しい手に撫でられていた。